ダイダラザウルス
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ダイダラザウルスは、大阪府吹田市にある遊園地「エキスポランド」にあったジェットコースターの名称。
1970年の日本万国博覧会開催とともに運行開始した。当時はそれぞれ特徴を持たせた、5つのコースがあり同時に発車していた。万博開催中は、乗車に人気パビリオン並の待ち時間を要する日もあった。
万博終了後は、しばらく運休していたが、2年後、2つのコース(急旋回型(4番線)赤帯、高速直進型(5番線)緑帯)で運行再開した(残りの3つのコースは撤去済み)。
さらにその後、2000年に二つのコースを繋ぎ、世界最長となった(後にナガシマスパーランドのスチールドラゴン2000に首位の座を譲った)。しかし、マシン速度が以前と変わらないため、所要時間はおよそ7分にも及び、これは国内はおろか、世界で最も乗車時間の長いジェットコースターとなっていた。
老朽化が目立っていた事や、2007年にエキスポランドで起きたジェットコースター「風神雷神II」の脱輪事故を受け、安全性を重視したアトラクションへの方向転換を行った事から、エキスポランド休園中の2008年5月から撤去が始まった。
名前の由来は日本古来の伝説の巨人である「ダイダラボッチ」とラテン語で蜥蜴を意味する「サウルス」の誤発音「ザウルス」を合成したものである。
撤去直前の諸元
- 全長 - 2,340m
- 高さ - 28.5m
- 最高速度 - 72.5km/h