押切蓮介
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テンプレート:Infobox 漫画家 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 押切 蓮介(おしきり れんすけ、1979年9月19日 - )は、日本の漫画家、ミュージシャン。神奈川県川崎市出身。血液型A型。本名は神崎良太で、祖父は直木賞作家の神崎武雄[1]。
ホラーギャグなるジャンルを開拓し、第一人者となるが、ジャンルに縛られない多作な作家として知られる。
バンド『怪奇ドロップ』のメンバーであり、音楽活動も行っていた。
現在は『月刊ビッグガンガン』にて「ハイスコアガール」(現在休載中)を、『ぽこぽこ』(Webマガジン)にて「ピコピコ少年SUPER」を連載中。
目次
略歴
- 1997年、『週刊ヤングマガジン』にて「マサシ!!うしろだ!!」でデビュー。『別冊ヤングマガジン』にて「カースダイアリー」、「悪霊ドリル」を短期連載。ホラーギャグなるジャンルを開拓し、人気を得る。
- 2003年10月より『週刊ヤングマガジン』にて「でろでろ」を連載開始。
- 2005年7月には初の書籍『カイキドロップ』を発売。
- 2005年から『まんがライフオリジナル』にて「ぼくと姉とオバケたち」を連載開始(初期は隔月連載)。
- 2007年1月より『少年シリウス』にて「ゆうやみ特攻隊」を連載開始。
- 2007年2月発売の『あにまるパラダイス』Vol.10より「スキスキ!!アクアリウム」を連載開始。
- 2007年4月より『FlexComix ブラッド』にて「プピポー!」を連載開始。
- 2007年4月発売の『CONTINUE』Vol.33より「ピコピコ少年」を連載開始。
- 2007年5月よりぶんか社の『ホラーM』にて「ミスミソウ」を連載開始。
- 2008年12月より『ケータイ★まんが王国』にて「猫背を伸ばして」を配信開始。
- 2010年1月発売の『ホラーM』より「椿鬼」、1月30日発売の『コミックバーズ』3月号から「サユリ」を連載開始。
- 2010年9月発売の『増刊ヤングガンガン』にて「ハイスコアガール」を掲載。2011年には『月刊ビッグガンガン』にて連載を開始。
- 2011年4月より『ぽこぽこ』にて「ピコピコ少年TURBO」をweb連載開始。
- 2011年9月発売の『漫画アクション』にて「焔の眼」を連載開始。
- 2013年2月より『週刊ヤングマガジン』にてでろでろの新装版発売に伴い、新作である「でろでろ 二杯目」を短期集中にて掲載。
- 2014年5月、「ハイスコアガール」劇中でSNKプレイモアが所有する著作権物の無断使用を理由にスクウェア・エニックスへの刑事告訴が行われる。同年8月5日にスクウェア・エニックス本社が家宅捜索を受け、翌6日の報道で押切も事情聴取を受けたことを報道された。
- 2014年6月より『ぽこぽこ』にて「ピコピコ少年SUPER」をweb連載開始。
人物
- 工業高校に在籍中、万力作りを3年間していた経歴がある。
- 漫画家を志したのは、『週刊ヤングマガジン』の月間新人漫画賞に投稿して賞金を貰おうと思った18歳の3月7日とのこと。しかし、デビュー作の賞金は生々しく生活費に消えたという。
- ホラー漫画を得意とするが、オバケや幽霊を余り信じていない。
- 「でろでろ」「ゆうやみ特攻隊」「ピコピコ少年」「ぼくと姉とオバケたち」「プピポー!」「ミスミソウ」を同時連載していた時期は、流石に頭がおかしくなりそうだったというが、アシスタントから「先生は元からおかしい」と言われて、逆にやる気が出てきたという。
- 速筆であり、原稿32ページを2日で仕上げたことがある。
- 子供のときから乗り物酔いが酷く、車はおろか電車にも酔ってしまうため、家で仕事をする漫画家で良かったという。
- 同じ漫画家の清野とおるとは同期で音楽ユニット「怪奇ドロップ」のメンバー仲間。よくプライベートで趣味の徘徊に付き合ったりトーン貼りなど漫画の作業を手伝ってもらったりしているようだ。押切いわく「自分が女だったら今すぐ結婚してもいい」ほどの仲である。『でろでろ』の単行本巻末に掲載される「蓮介漫画日記」中では、しばしば清野や他の怪奇ドロップのメンバーとのエピソードが描かれる。また、清野も自身の漫画で押切との交流によるエピソードを描いている。
- オガツカズヲの紹介で映画監督の清水崇と知り合う。清水は押切の描くホラーギャグのテイストに強く共感した。また、押切も清水が監督した『呪怨(ビデオ版)』に感銘を受けたことを打ち明け、2人は意気投合した。その後、押切の短編『トイレまで4メートル』は、清水の監督した映像作品『怪談 こっちを見ないで…』(映像作品集『幽霊vs宇宙人』に収録)の原案となった。また、清水らが監督したドラマ『怪奇大家族』のイラストレーションを担当した。
- デビュー作の『マサシ!! うしろだ!!』が「ヤングマガジン」に掲載された際は、「よくこんな恐ろしく汚い漫画を載せてくれたな」と思ったという。なぜ、編集が本作でデビューさせてくれたのか未だ理解できないとインタビューで答えている。
- 貸本時代のホラー漫画(好美のぼるなど)のテイストに感銘を受け、それらを現代の漫画で活かしたかったというが、やはり難しく。次第にそういう気持ちは無くなってしまったという。
- 両親は不仲の末に離婚しており、母子家庭で暮らしていた。18歳の時に離縁した父に対する嫌悪感が心の中に無意識にくすぶり続けたこともあり、母親は色んな意味で賢母、父親は威厳がない情けない存在として描くことが多い。
- 両親の離婚により本名の「神崎」という苗字が変わるかもしれない状況に嫌気がさし、まったく違う人間になろうとして、考えたペンネームこそ「押切蓮介」とのこと。
- 竹書房の編集や漫画家らと麻雀をよくする。麻雀最強戦漫画家大会に出場したこともあり、『近代麻雀』掲載経験もある。
作品リスト
連載中
連載終了
- おばけなんていないさ
- おどろ町モノノケ録
- スキスキ!!アクアリウム
- ぼくと姉とオバケたち
- ミスミソウ
- でろでろ
- プピポー!
- ピコピコ少年
- ピコピコ少年TURBO
- 猫背を伸ばして
- サユリ
- 椿鬼(ツバキ)
- 焔の眼
- ゆうやみ特攻隊
休載中
短期連載
- 悪霊ドリル(単行本『押切蓮介劇場 マサシ!! うしろだ!!』に収録)
- カースダイアリー(同上)
読切作品
単行本収録済
- 押切蓮介劇場 マサシ!! うしろだ!!
- ドヒー!おばけが僕をぺんぺん殴る!
- ドヒー!おばけが僕をぺんぺん殴る!
- しゃれこうべに目を入れろ!
- コタツオバケ
- 4444
- 絶叫!! 呪われた深夜タクシー
- 恐怖!! 人喰いマンション
- 妖怪雀荘
- 巨大麻雀地獄絵図
- 執念の九連宝燈
- 悪夢のメンタルケア
- 真剣10代しゃべらね場
- かげろうの日々
- 恐怖の修学旅行
- おばけのおやつ
- 一体何故!校長が私を襲う!!
- 東京トワイライトゾーン
- ギガナイフ
- 遠隔
- 密室オバケ
- やめろ!サルをいじめるな!
- ピコピコ少年
- 霊に会いたくて
- Beautiful
- オタクの恋の物語。 〜恋愛アンソロジー
- 愛を手さぐりで
- 椿鬼
- ひかりの森
単行本未収録
- おどろ屋怪異打倒団
- くだらんKINGU 47「恐怖の帰り道」
- 暴走族狩り悪夢のネオナチ集団
- 世間相撲
- 赤い家
- 黄泉の風
- 赤の糸
- 後悔の奈落
- ツッペとノッチン
- モグモンのテレビ通販
- 山ノ上文房具店
- 隣のオトモダチ
単行本
- 押切蓮介劇場 マサシ!! うしろだ!!(ヤンマガKCデラックス)
- ドヒー!おばけが僕をぺんぺん殴る!(太田出版)
- でろでろ(ヤンマガKCデラックス)
- カイキドロップ(コアマガジン)
- ISBN 978-4-87734-863-2
- ぼくと姉とオバケたち(バンブーコミックス)
- おばけのおやつ(太田出版)
- ISBN 978-4-7783-2041-6
- ゆうやみ特攻隊(シリウスKC)
- ミスミソウ(ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)
- プピポー! (Flex Comix)
- ピコピコ少年(太田出版)
- ISBN 978-4-7783-2098-0
- ピコピコ少年TURBO(太田出版)
- ISBN 978-4-7783-2155-0
- 猫背を伸ばして(GAコミックス)
- ISBN 978-4-7663-3471-5
- 椿鬼(ぶんか社コミックスホラーMシリーズ)
- ISBN 978-4-8211-8997-7
- ハイスコアガール(スクウェア・エニックス、ビッグガンガンコミックススーパー)
- ISBN 978-4-7575-3512-1
- ISBN 978-4-7575-3642-5
- ISBN 978-4-7575-3841-2
- ISBN 978-4-7575-3956-3 / 初回限定特装版 ISBN 978-4-7575-3959-4
- ISBN 978-4-7575-4188-7 / 初回限定特装版 ISBN 978-4-7575-4161-0
雑誌未掲載
未発表作品
- 恐怖のコケシ
- 悪魔の祖父母
- お前は誰だ!! あ、斎藤か
- 外国人VS地縛霊
挿絵
- 学校のコワイうわさ 新・花子さんがきた!! 書籍版の挿絵を担当(新シリーズのみ)。
- 傾物語(第2話エンドカード)
音楽活動
押切は同じく漫画家である清野とおるとテクノミュージシャンのFQTQ、天誅によるテクノユニット「怪奇ドロップ」を結成している。押切はしばしばボーカルを担当。
自費出版CD
- 無料配布CD(2003年12月に本人HP「怪奇ドロップ」にて配布されていた。8曲入り)
- 怪談テクノ(2004年3月に発売。現在廃盤)
- 限定CD(でろでろコミックス1巻帯についていた応募券で応募できた抽選プレゼントCD)
- 夕闇ライダー(「怪奇ドロップ」1Stアルバム)
ライブ
- どけ!俺が吸う!(2004年5月22日)
- オール怪獣怪人大百科(2004年8月8日)
- 爆ロックフェスティバル!(2004年10月1日)
- CRAZY POPS(2005年9月30日)
- APSU(アプスー)〜0と1〜(2005年10月23日)
脚注
外部リンク
- カイキドロップ - 押切蓮介 公式サイト
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