首長国
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首長国(しゅちょうこく)は、イスラム世界の君主の称号の一つである「首長(アミール、amīr)」が君臨する国家のことを指し、君主制の一形態である。英語ではアミールの英語表記"Emir"から「Emirate」と表記される。かつての日本では「土侯国」と訳されたこともあるが、侮蔑的だとして現在は使われない。首長が絶対的な権力を持つ絶対君主制を基本としているが、湾岸戦争後、立憲君主制を採用する国も現れ始めた。
かつてのアフガニスタンにおけるターリバーン政権は、自らの国号を「アフガニスタン・イスラム首長国」としていたが、この政権は崩壊している。また、バーレーンは君主の称号を「アミール」から「マリク」に変更し、国号も「バーレーン王国」として自ら立憲君主制へ移行した。
現在の首長国の一覧
- アラブ首長国連邦構成首長国(アブダビ、ドバイ、シャールジャ、アジュマーン、ウンム・アル=カイワイン、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマ)
- クウェート国(ただし、英語表記はEmirateではなくState、アラビア語ではدولةダウラ)
- カタール国(ただし、英語表記はEmirateではなくState、アラビア語ではدولةダウラ)
かつての主な首長国
- マスカット・オマーン土侯国
- 休戦オマーン土侯国(トルシャル・オマーン) - アラブ首長国連邦の前身
- バーレーン国
- 南アラビア連邦構成首長国 - のち旧南イエメン、現イエメン南部
- アフガン・ターリバーン政権 - アフガニスタン・イスラム首長国(※タリバンによる首長国)