戦後復興期
戦後復興期(せんごふっこうき)または戦後経済復興期(せんごけいざいふっこうき)とは、戦後(ある戦争が終わった後)の復興の時期を意味する。
概説
どのような戦いであれ、戦後を迎えた地域は、多くの場合、戦後混乱期に陥ることを避けられないが、そのような厳しい状況下で復興を図り、結果的に果たせた場合に、その時代を指して「戦後復興期」と呼ぶようになる。翻って言えば、復興を図って果たせずに終わる「戦後」や、政情的あるいは政策上、復興の機会さえ得られずに終わる「戦後」も、世界史上に珍しいものではない。また、復興に期待を籠めて当事者たちが自らの時代をその名で呼ぶこともあるが、時代人の願うとおりに「戦後復興期」を歴史に刻み込めるかどうかはその後の結果を確かめるまで分からない。このように図られた戦後復興の中で、第二次世界大戦後の日本のそれは最も成功した例として世界的に有名である。戦後復興期とその後の高度経済成長期を実現させた日本のそれは「奇跡の復興」とも呼ばれて注目され、多くは賞賛され、ときに他国が手本とするものであった。 テンプレート:節stub
日本の戦後復興期
テンプレート:節stub 第二次世界大戦後の日本においては、第二次世界大戦後の1945年(昭和20年)9月から1954年(昭和29年)11月までの期間を指す。時の首相(総理大臣)は東久邇稔彦に始まり、吉田茂に終わる。1956年(昭和31年)には、国民所得が第二次世界大戦前の最高水準である1940年(昭和15年)レベルに達した。第二次世界大戦で敗北し、民主政国家に変わった後に戦後混乱期(占領期)から脱出する機会を作ったのは、朝鮮戦争による特需景気(朝鮮特需)であった。したがって、第二次世界大戦後の日本における本格的な戦後復興期は、一般的に朝鮮戦争が開戦した1950年(昭和25年)6月から1954年(昭和29年)11月までの期間を指す。