北村正利
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北村 正利(きたむら まさとし、1926年1月10日 - 2012年7月13日[1])は、日本の天文学者。専門は、天体物理学。理学博士。
来歴・人物
現在の高知県南国市久礼田に生まれる。旧制高知県立高知城東中学校(現・高知県立高知追手前高等学校)を経て、1950年、東京大学理学部天文学科卒業。東京大学附属東京天文台助手、講師、助教授を経て1971年教授に就任。1986年定年退官し東京大学名誉教授となった。
北村は古畑正秋[2]とズデネク・コパルの弟子であり、門下生には山崎篤磨、中村泰久、岡崎彰、西城恵一らがいる[2]。
業績
戦後、日本では早期に光電測光を古畑正秋と共に開始。ツアイス製65cm屈折望遠鏡に光電測光装置を取付けて天体の測光を行った。初期の観測に、小惑星の族と小惑星の色指数の関係を調べたものがあり、小惑星の物理観測の先駆けとして世界的に評価されている。研究の主力は近接連星系に傾注した。この分野での主な功績は、Kitamura's Methodとして知られる不完全フーリエ法による連星の物理パラメータの決定がある。
著書
単著
- 『天文台と観測器械・天体測光器』(恒星社厚生閣 新天文学講座11 新版 1964年)
- 『恒星の世界・変光星』(恒星社厚生閣 新天文学講座6 新版 1965年)
- 『近接食連星系の光度曲線解析』(英文 東京大学出版会 1967年)
- 『星の物理』(東京大学出版会 UP選書 1974年)
- 『恒星の世界・連星』(恒星社厚生閣 現代天文学講座6 1980年)
- 『宇宙と星の基礎知識・星のエネルギーはなんですか』(講談社 1989年)
共著
- 『立体で見る 星の本』(福音館書店 かがくの本 1986年)
訳書
監修書
- 『教師のための天文学』(恒星社厚生閣 1987年)
脚注・出典
テンプレート:Reflist- ↑ 北村正利 先生が ご逝去 - アマチュア天文家・永井和男の公式ブログ・しどろもどろな天体観測内のページ、2012年7月14日閲覧
- ↑ 2.0 2.1 日本の天文学者の系図