三菱・エメロード
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エメロード (EMERAUDE) は、三菱自動車工業が製造・販売していた4ドアハードトップ型乗用車である。7代目ギャランをベースにしているが、ハードトップとギャラン/エテルナとの姉妹車の点から見れば、事実上ギャランΣハードトップ/エテルナΣハードトップ[1]だが、エメロードは新たな派生車種にあたる。
目次
概要
グリル一体型のマルチリフレクターヘッドライトを採用し曲面を多用したボディデザイン、ギャラン/エテルナと同じ3ナンバーボディ、1800cc、2000cc、DOHC2000cc[2]の全種V6エンジンをラインナップ。バブル期に設計されただけあり、豪華な内装・シートなど、高級セダンの名に恥じない仕上がりを持つ仕様となっている。
トヨタ・カリーナED程車高は低くないが、やはりスタイリング重視で、居住性は犠牲になっており、当時のユーザーには受け入れられず[3]、価格的にも2.5Lエンジン搭載の1クラス上のディアマンテがあったため、販売面では苦戦した。
当初は国内専用モデルであったが、前述の通り販売不振から同じ左側通行圏(右ハンドルエリア)の香港・タイ王国・マレーシア・シンガポールへ向けられた。海外仕様でも日本仕様と同様となっていた。
1995年に最終形が捜査用覆面パトカーとして国費で全国導入された。警視庁をはじめ大半が現役を退いたが、神奈川県警察など一部の県警察ではいまだに現役である。
歴史
- 1992年10月 - ギャランの4ドアハードトップとして発売される。
- 1994年2月 - 一部改良。MIVEC-MDエンジン搭載モデルの200馬力。SUPER TOURING-Rを追加。ボディカラーも一部変更され、ダークレッド内装が廃止された。同時に特別仕様車SUPER TOURING R-SPECIALを追加
- 1994年10月 - マイナーチェンジで運転席エアバッグを全車に標準装備。後期モデルからはフロントバンパーがエテルナと共通になり、フロントグリルが2分割タイプに、テールランプがリフレクター付に変更される。グレードが大幅に変わり、2.0スーパーツーリングのDOHC車(170馬力仕様)、1.8TR(4気筒)、1.8TG(V6)が廃止され1.8 SUPER TOURINGに統合された。これによりグレードがV6エンジン搭載のSUPER TOURING系のみとなった。同時にコスト削減のあおりを受けて内装の装備品と素材が見直された。1.8Lエンジン車とMIVECエンジン車はエアコンがマニュアルタイプに変更される。
- 1995年10月 - 一部改良。
- 1996年8月 - ギャランのフルモデルチェンジによる車種整理のため販売終了。
ボディカラー
1992年5月~1993年10月
- オパールホワイトF9(ダークレッド内装)/F2(グレー内装)
- アルハンブラシルバー(FX)
- エメロードグリーン(FN)
- ガーネットモーブ(FT)
- ラピスブルー(FK)
- クタニレッド(JR)
1993年10月~1994年10月
- オパールホワイト(F2)
- ラガーディアシルバー(NH)
- エメロードグリーン(FN)
- トスカナブラック(HI)
- ラピスブルー(FK)
- クタニレッド(JR)
1994年10月~1995年10月
- オパールホワイト(F2)
- ラガーディアシルバー(NH)
- キルダーグリーン(GF)
- トスカナブラック(HI)
- ムーンライトブルー(TR)
- クタニレッド(JR)