クアドルプル・ダブル
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クアドルプル・ダブル(quadruple-double)は、バスケットボールの用語。
解説
ある試合で1人の選手が、得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの5つの項目の中で4つ、2桁を記録すると、クアドルプル・ダブルを達成したことになる。NBAでは1973年-1974年のシーズンから、スティールとブロックを記録し始めたため、それ以前のシーズンの達成者は公式には記録されていない。この記録は、4人が達成している。
- ネート・サーモンド、1974年10月18日のシカゴ・ブルズ対アトランタ・ホークス戦で22得点、14リバウンド、13アシスト、12ブロック。
- アルヴィン・ロバートソン、1986年2月18日のサンアントニオ・スパーズ対フェニックス・サンズ戦で20得点、11リバウンド、10アシスト、10スティール
- アキーム・オラジュワン、1990年3月29日のヒューストン・ロケッツ対ミルウォーキー・バックス戦で18得点、16リバウンド、10アシスト、11ブロック
- デビッド・ロビンソン、1994年2月17日のサンアントニオ・スパーズ対デトロイト・ピストンズ戦で34得点、10リバウンド、10アシスト、10ブロック
NBA史上、5つの項目全てで2桁を記録するクィントプル・ダブル(quintuple-double)を達成した選手は現時点ではいない。
ラリー・バードは一度あとスティール一つでクアドルプル・ダブル達成だったことがあったが、その試合でボストン・セルティックスが大量リードしていたため第4クォーターには出場せず、記録がかかっていることを伝えられても達成にはこだわらなかったという。 1974年以前にはスティールとブロックショットは公式には記録されていなかったため、それ以前には実はもっと多くの達成者がいたことが予想されている。ウィルト・チェンバレンは元のチームメイトの証言によると1試合で10ブロック以上だったことはよくあり、15ブロックした試合もあったという。さらにアシストも巧みで、史上唯一得点王・リバウンド王に加えてアシスト王になった選手である。他にもビル・ラッセルやオスカー・ロバートソンもクアドルプル・ダブルを達成していた可能性の高い選手である。