日本漢字能力検定協会
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公益財団法人日本漢字能力検定協会(にほんかんじのうりょくけんていきょうかい)は、日本漢字能力検定の実施等を行う。元文部科学省(生涯学習政策局生涯学習推進課)所管。
概要
- 本部所在地
- 東京事務局
- 基本財産 - 1億円
- 理事(8名)
- 評議員(13名)
- 事業収入 - 70億円(2006年度)
- 職員数 - 62名(2007年10月現在)
- 関連会社 - なし
実施事業等
- 日本漢字能力検定の実施
- 現在は1級から10級まであり、参加資格に制限は無い。尚、難易度に関しては日本漢字能力検定の項目を参考。
- 出版事業 - 漢検関連の教材(書籍・ゲーム)
- BJTビジネス日本語能力テストの実施(2009年度にJETROより事業移管)
- 漢字文化の調査研究・普及活動
- 漢字に関する啓発・広報活動
株式会社オーク(日本語文章能力検定協会)が実施する日本語文章能力検定(文検)の監修を、2009年(平成21年)度第1回まで行っていたが、同社との業務提携解消に伴い、監修と実施運営の協力を中止[3]。そのため、文検の実施も、2009年度第2回以降休止となっている。
2016年に漢字博物館・図書館を京都市に開館し、合わせて本部事務所の入居を計画している[4][5]。
商品
- 漢字必携(1級・準1級)
- 漢字学習ステップ(2級~10級)
- 過去問題集(全階級、ただし1級と準1級はセット)
- 財団法人日本漢字能力検定協会公認漢検DS
- 財団法人日本漢字能力検定協会公認漢検Wii漢字王決定戦
沿革
- 1971年 - 松下電工の社員であった大久保昇が脱サラし、現在の京都府京都市西京区でビル賃貸業を始め、パン店を経営する。
- 1975年 - 経営する賃貸ビル内に漢字塾があり、大久保がそれに着目し任意団体として日本漢字能力検定協会(財団法人日本漢字能力検定協会の前身)を設立。理事長に就任。
- 漢字検定を同年から開始し、1991年まで行う。1989年には大久保の長男・浩がリクルートを退社し家業を手伝う。
- 当時の旧漢字検定試験は最高位の5段から小学校1年レベルの15級まで20段階の区分があり、現在の各級とはレベルは異なっていた。
- 1992年
- その後、各省庁の認定試験制度が廃止され文部科学省後援の検定となる。
- 2009年4月20日、文部科学省は当年度の試験に対し、後援の取り消しを決定した。
- 2010年度以降も、文部科学省からの後援は取り消されたままとなっている。
- 1995年 - 「今年の漢字」の募集・発表を開始。
- 2000年 - 協会本部2階に漢検漢字資料館開館。
- 2009年4月- 大久保昇が理事長を辞職し、後任の理事長に弁護士鬼追明夫が就任。
- 2009年5月 - 前理事長と息子の前副理事長が背任の容疑で逮捕される(漢検協会事件)。
- 2010年4月 - 衆議院議員池坊保子が理事長に就任
- 2011年3月 - 理事長池坊を解任[2]
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Gov-stub- ↑ 「火消し役、終えた」漢字検定協会の鬼追理事長が退任へ MSN産経ニュース・2010年2月18日
- ↑ 2.0 2.1 テンプレート:Cite news
- ↑ 平成21年度事業計画書 漢検協会
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite web