出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2012年9月18日 (火) 02:24時点におけるケイ20003 (トーク)による版 (見出しのリンク除去と同一リンクの整理、リダイレクトのリンクを修正)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:JIS2004 (にょう)とは、漢字の構成要素のうち、左から下にかけて置かれるものの総称。筆順は先に書くものと後に書くものがある。

主な繞(にょう)

しんにょう

しんにょう・しんにゅう。「道」「進」「迷」など。道や歩く事に関する意味を表す。常用漢字で51字あり、偏を除くと最も数の多い部首となる。「之」(し)の字に似ていることから「之繞」(しにょう)の名がつき、なまって「しんにょう」、さらになまって「しんにゅう」ともいう。筆順では後に書く。親字はテンプレート:JIS2004フォント(チャク)。「巡」は之繞に含めず、「まがりがわ」の部に含める。

もともとは、テンプレート:JIS2004フォントそうにょう(走繞)やきにょう(鬼繞)などのような表し方をしていたのだが、後に今で言う二点之繞の形になった。戦後、当用漢字字体表が公表されてから現在では、活字においてのみ一点之繞で表されるようになっている。

  • 常用漢字: 込 辺 迅 近 迎 返 述 迭 迫 逆 送 退 追 逃 迷 逝 造 速 逐 通 逓 途 透 連 逸 週 進 逮 運 過 遇 遂 達 遅 道 遍 遊 違 遠 遣 遮 遭 適 遺 遵 選 遷 還 避 遡 遜
  • 主な表外字: 辻 迂 迄 辿 迪 迦 逅 這 逍 逞 逗 逢 迸 遁 逼 遥 邁 遼 邂 遽 邏 など

かんにょう

かんにょう・うけばこ。「凶」「出」「凹」など。繞の形をしていないが、便宜上繞扱いされる。脚に見做される場合もある。

  • 常用漢字: 凶 凹 出 凸
  • 主な表外字: 函 など

えんにょう

えんにょう・いんにょう。「建」「延」「廷」など。伸びる事や進む事に関わる意味を表す。「えん」は「延」から。「廴」の字音から「いんにょう」とも。筆順では後に書く。

  • 常用漢字: 廷 延 建
  • 主な表外字: 廻 など

そうにょう

そうにょう。「起」「越」「趣」など。走る事に関する意味を表す。筆順では先に書く。

  • 常用漢字: 赴 起 越 超 趣
  • 主な表外字: 赳 趙 趨 など

きにょう

きにょう。「魅」「魁」など。鬼、物の怪に関する意味を表す。筆順では先に書く。

  • 常用漢字: 魅
  • 表外字: 魁 魃 魑 魍 魎など

ばくにょう

ばくにょう。「麺」「麩」など。麦、麦加工品に関する意味を表す。

  • 常用漢字: 麺
  • 表外字: 麩 麹 など

その他の繞

関連項目