魚野川
魚野川(うおのがわ)は、新潟県魚沼地方を流れる一級河川。信濃川の支流の一つ。
おもな支流
- 破間川(あぶるまがわ)-黒又川
- 佐梨川
- 三用川
- 水無川
- 宇田沢川
- 三国川(さぐりがわ)
- 澄川
地理
新潟県と群馬県の県境の谷川岳西麓一帯に源を発し、新潟県の魚沼地方を南から北へ向かって貫流。長岡市東川口付近で信濃川と合流する。「魚沼を流れる川」が訛って魚野川となったという説がある。かつては別名として上田川とも称した。
上流部の土樽駅付近でも比較的川幅が広い。
豊富な水量と、上質な水質を持ち、魚沼地方の生活・産業(稲作・酒造など)の重要な基盤となっている。 名前のとおり、鮎やニジマスなどの川魚も多くすみ、鮎釣りをする人の姿、やな場を仕込んで漁をする人の姿がしばしば見受けられる。
舟運
1495年には、上杉家が魚野川の舟運の許可を出すなど、かなり古い時代から舟運が行われてきた。南魚沼郡誌によれば、1637年の記録に六日町に48艘、浦佐に50艘、小出島に24艘の胴高船があったという。江戸時代を通じて三国街道を行く旅行者や魚沼の年貢米、特産品の輸送に用いられてきた。この頃の遡上上流点は、六日町宿であり、いったん下流に下った船は、川岸に沿って一週間以上かけて上流まで引き上げていた。明治時代に入ると信越本線や上越北線(上越線)の開通に伴い貨客が激減。大正年間のうちに姿を消している[1]。
災害の歴史
現在の魚沼市一帯が狭窄部になっていること、信濃川本流の洪水時には魚野川へ逆流する現象が見られたことなどから、かつての流域一帯は水害の常襲地帯であった(魚沼市の歴史を参照されたい)。これらの対策として、1960年代に建設省(現在の国土交通省)直轄工事による河川改修が開始、1993年に完成をみている。
主な橋梁
下流より順に記載
- (信濃川)- 川口橋 - 飯山線魚野川橋梁 - 関越自動車道橋梁 - 上越新幹線魚野川橋梁 - 上越線魚野川橋梁 - 和南津橋 - 宇賀地橋 - 根小屋橋 - 堀之内橋 - 関越自動車道橋梁 - 只見線魚野川橋梁 - 小出橋 - 新柳生橋 - 青島大橋 - 福山橋 - 八色大橋 - 多聞橋 - 浦佐大橋 - 大和橋 - 八海橋 - 関越自動車道橋梁 - 城巻橋 - 二日町橋 - 美佐島橋 - 六日町大橋 - 坂戸橋 - 泉田橋 - 旭橋 - 前島橋 - 中之島橋 - 関越自動車道橋梁 - 坪池橋 - 姥島橋 - 関越自動車道橋梁 - 関越自動車道橋梁 - 土樽東橋 - 上越線魚野川橋梁 - 松川橋 - 上越線魚野川橋梁 - 関越自動車道橋梁 - 上越線魚野川橋梁
出典
- ↑ 藤倉朋良『図解にいいがた歴史散歩<南魚沼>』p118 新潟日報事業社出版部
画像
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信濃川蛇行部拡大画像。信濃川に注ぐ魚野川河口が確認できる。
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魚野川(新潟県南魚沼郡湯沢町土樽)
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魚野川(長岡市東川口)
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魚野川と信濃川の合流点(長岡市東川口)写真左上が魚野川上流部
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関越自動車道から望む魚野川