ぼくら野球探偵団
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テンプレート:出典の明記 テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『ぼくら野球探偵団』(ぼくらやきゅうたんていだん)は、1980年4月22日から同年9月22日まで東京12チャンネルで全18話が放送された、円谷プロダクション製作の特撮番組。
概要
特撮ヒーローものやSF作品を制作してきた円谷プロダクションが、従来のイメージと異なる方向性を目指して制作された作品[1][2]。
江戸川乱歩原作の『少年探偵団』をモチーフにした探偵物に、当時流行の「少年野球」を絡ませて「特撮野球アクションシリーズ」と銘打った独特な雰囲気の作品となっている[2]。ラストの『でもがんばるから、また見てね。』などの様に、劇中で登場人物が思っている事を「ふきだし」を使って表現する演出が行われている。
出演者には後に歌手や俳優となる堤大二郎や、タレントとして活躍中のガッツ石松、そしてベテランの宍戸錠などが居る。また各回のゲストも、宮尾すすむ・なべおさみなどといったユニークな出演者が多い。
ストーリー
荒名堂郎警部は世間を騒がせる謎の怪盗赤マントを追っていた。荒名の幼なじみの多奈加進介監督率いる野球チーム「ワンパクズ」と頭脳明晰な天馬少年は野球探偵団として赤マントと対決するようになる。そのうち荒名警部もワンパクズを頼るようになり、赤マントもワンパクズに挑戦してきた。ワンパクズと赤マントの闘い、そして巻きこまれる荒名警部と多奈加監督のドタバタに終りはあるのか?
キャスト
ワンパクズ
- 星空 天馬 - 堤大二郎
- 本編の主人公。「ワンパクズ」のキャプテンでエース。頭脳明晰な少年。15歳テンプレート:Sfn。
- ベンケイ - 松本誠一
- アリス - 管照美
- キューリー - 田口トモ子
- ハヤブサ - 加藤淳也
- ターザン - 杉本親寛
- チビ助 - 手塚辰也
- コジロウ - 豊田美紀
- ゴエモン - 滝本圭三
- ピカソ - 高柳裕之
- チビ助 - 手塚辰也
- カモメ - 秋葉伸実
- ピーマン - 長田恒義
- トマト - 海老井まゆみ
- ロック - 小山渚
- アヤメ - 増田恵美
- インコ - 小野はるみ
- 多奈加 ほのか - 白石のり子
- 多奈加監督の妹。
- 多奈加 進介 - ガッツ石松
警察
- 神成課長 - ガッツ石松(2役)
- 荒名堂郎警部 - 宍戸錠
- ワンパクズに協力する警視庁第8課の私服警官。アラン・ドロンを自称する[1]。当初は「窓際刑事」だったが。だが怪盗赤マントの「パンダ強奪作戦」をワンパクズと協力して阻止した事から警部へ昇進、更に「赤マント専任捜査官」になった。
赤マント
- 怪盗赤マント - 荻原紀(当初、テロップは「?」のままだった)
- 世間を騒がせる謎の怪盗。必ず予告状を出し、どんな物もたやすく盗んでしまう。盗みの対象は金品からロックバンドまで幅広い[1]。両手の変身リングを用いてどんなものにも変装するが[1]、殺人はしない。電子工学の天才でもあり、超兵器を駆使する[1]。
その他
- 謎の男 - 寺島達夫
- 第2話、第4話、第7話~第11話に登場。長嶋茂雄に似ていることから「ナガシマ」とも呼ばれた。本職は「喫茶90」のマスター。
スタッフ
- 企画:円谷皐
- プロデューサー:近藤伯雄(東京12チャンネル)、円谷粲、大木淳(円谷プロダクション)
- 監督:岡本弘、外山徹、深沢清澄
- 脚本:阿部桂一、酒井あきよし、曽田博久、長坂秀佳、辻真先
- 音楽:クニ河内
- 主題歌:作詞、作曲:高橋ヨシロウ / 歌:ノヴェラ
- OP「マジカル・アクション!!」
- ED「アイム・ダンディ」
放送リスト
話数 | 放送日 (1980年) |
タイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4月22日 | 怪盗赤マント登場 | 長坂秀佳 | 外山徹 | |
2 | 4月29日 | ねらわれた豆本 | 曽田博久 | 堀田真三、竹井みどり | |
3 | 5月6日 | クイズ番組を守れ | 阿部桂一 | 宮尾すすむ、秋元羊介、大矢兼臣 | |
4 | 5月13日 | 赤マント 人気まんが家誘拐作戦 | 曽田博久 | 岡本弘 | なべおさみ |
5 | 5月20日 | 赤マントは宇宙人? UFO現わる | 長坂秀佳 | 外山徹 | 灰地順、沼崎節子、竹村洋輔 |
6 | 5月27日 | 赤マント 警視総監に挑戦 | 阿部桂一 | 吉田義夫、小島三児 | |
7 | 6月3日 | 赤マントが狙った寝小便ぶとん | 曽田博久 | 天草四郎、小山昌幸、藤木武司 | |
8 | 6月10日 | 幽霊? 絵から消えた美人姉妹 | 長坂秀佳 | 伊沢一郎、田中筆子 | |
9 | 6月17日 | 天下の魔球 赤マント三振 | 曽田博久 | 梅津栄、春田和秀 | |
10 | 6月24日 | 赤マントに消された美少女チーム | 長坂秀佳 | 岡本弘 | 斉藤浩子、ニューヤンキース |
11 | 7月14日 | 赤マント 世界ちん記録を盗む | 阿部桂一 | 外山徹 | 東龍明、伊達三郎、ウイリー・ドーシー |
12 | 7月21日 | ドクター赤マント 恐怖の大手術 | 曽田博久 | 村松克己、木田三千雄 | |
13 | 8月4日 | シージャック 海を行く赤マント | 阿部桂一 | 岡本弘 | 久遠利三、日和田春生、時田優 |
14 | 8月11日 | 珍ロボット ウルトラ28号の秘密 | 辻真先 | 深沢清澄 | 汐路章、小坂まさる |
15 | 8月18日 | 熱狂赤マント ロックスター人質作戦 | 阿部桂一 | ノヴェラ、古今亭朝次 | |
16 | 8月25日 | 恐怖のタマゴ爆弾 大爆発0秒前 | 酒井あきよし | 渡部猛 | |
17 | 9月15日 | コピー人間赤マント誕生? | 岡本弘 | 三谷昇、花房徹 | |
18 | 9月22日 | ミイラの呪い? 透明人間赤マント | 長坂秀佳 | 外山徹 | 高崎蓉子、高松政雄 |
エピソード
- ガッツ石松が台詞を覚えられなかったため、宍戸錠が台詞を書いたカンニングペーパーを持つこともあった[3]。