ウォシャウスキー姉弟
テンプレート:Infobox 人物 テンプレート:Infobox 人物 ラナ・ウォシャウスキー (Lana Wachowski、1965年6月21日 - ) とアンディ・ウォシャウスキー (Andy Wachowski、1967年12月29日 - ) の姉弟は、アメリカ合衆国の映画監督、脚本家、プロデューサー。
来歴
ラナ・ウォシャウスキーはローレンス・ウォシャウスキー (Lawrence Wachowski) として1965年に、アンディ・ウォシャウスキーは1967年にシカゴで生まれた。母リンは看護師・画家で、俳優のローレンス・ラッキンビルは姉弟のおじに当たる。父ロンはポーランド系のビジネスマンであった[1][2]。それぞれ1983年と1986年にシカゴのホイットニー・ヤング高校を卒業。当時の在校生によると、2人は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をプレイしたり、校内の演劇やテレビの制作に携わったりしていた。ラナはニューヨークのバード大学に、アンディはボストンのエマーソン大学に進んだ。しかし2人とも中退し、シカゴで大工業を営むかたわらコミックの創作に勤しんだ[3]。
最初に書いた脚本『暗殺者』はディノ・デ・ラウレンティスによって購入され、ワーナー・ブラザーズによって1995年に公開された[4]。1996年の映画『バウンド』で監督デビューを飾り、1999年の第2作『マトリックス』で名声を手にした。以後、『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』の2つの続編の脚本と監督を務め、その他の媒体でも『マトリックス』シリーズの展開に携わった。
『マトリックス』シリーズの成功後、2008年には1960年代の日本のテレビアニメ『マッハGoGoGo』に基づく『スピード・レーサー』を発表するが、批評面・興行面ともに失敗に終わった。続くトム・ティクヴァと共同で脚本・監督を務めた『クラウド アトラス』はデイヴィッド・ミッチェルの小説の映画化で、2012年10月26日に北米で公開された。
コミック作品
映画製作に携わる以前に2人が書いていたコミック作品には、1993年にマーベル・コミックの『Razorline』に連載されたクライヴ・バーカー作『Ectokid』や、『ヘル・レイザー』、『ミディアン』といったバーカーの映画の翻案がある。
また2人は2003年に設立したバーリーマン・エンターテインメント (Burlyman Entertainment) を通じて『マトリックス』シリーズ関連のコミックを出版している。
私生活
ラナがトランスジェンダーであるとする噂は2000年代初頭からあったが、2人はこれについて直接言及してこなかった[5]。Roviによると、ラナは2008年の『スピード・レーサー』後に性別適合手術を終えた[6]。2010年以降の記事で『ハリウッド・リポーター』や『ニューヨーク・タイムズ』は2人を「アンディ・アンド・ラナ (旧称ラリー) ・ウォシャウスキー」と呼んでいる[7][8]。一部の公的文書には「ローレンカ・ウォシャウスキー」(Laurenca Wachowski) と記されている[3][9]。2012年7月、ラナは『クラウド アトラス』の解説映像で初めて女性として公の場に姿を現した[10]。2012年10月、ラナはLGBT団体テンプレート:仮リンクから「認知賞」を受賞し、スピーチで初めて自身の少年時代やジェンダーにまつわる体験を明かした[11]。
アンディは1991年よりアリサ・ブレイジンゲームと結婚している[4]。
フィルモグラフィ
映画
公開年 | タイトル | 担当 | 備考 | ||||
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監督 | 脚本 | 製作 | 製作総指揮 | ||||
1995年 | 暗殺者 Assassins |
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1996年 | バウンド Bound |
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1999年 | マトリックス The Matrix |
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2003年 | マトリックス リローデッド The Matrix Reloaded |
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アニマトリックス The Animatrix |
テンプレート:No | テンプレート:Yes | テンプレート:Yes | テンプレート:No | オリジナルビデオ テンプレート:Smaller | ||
マトリックス レボリューションズ The Matrix Revolutions |
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2006年 | Vフォー・ヴェンデッタ V for Vendetta |
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2007年 | インベージョン The Invasion |
テンプレート:No | テンプレート:Yes | テンプレート:No | テンプレート:No | 追加シーン、クレジットなし[12] | |
2008年 | スピード・レーサー Speed Racer |
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2009年 | ニンジャ・アサシン Ninja Assassin |
テンプレート:No | テンプレート:No | テンプレート:Yes | テンプレート:No | ||
2012年 | クラウド アトラス Cloud Atlas |
テンプレート:Yes | テンプレート:Yes | テンプレート:Yes | テンプレート:No | トム・ティクヴァと共同監督 | |
2014年 | ジュピター Jupiter Ascending |
テンプレート:Yes | テンプレート:Yes | テンプレート:Yes | テンプレート:Yes | 監督初の3D作品 |
ビデオゲーム
発売年 | タイトル | 担当 | |
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監督 | 脚本 | ||
2003年 | ENTER THE MATRIX Enter the Matrix |
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The Matrix Online | テンプレート:Yes | テンプレート:No | |
2005年 | The Matrix: Path of Neo | テンプレート:Yes | テンプレート:Yes |
今後の作品
2012年3月、ワーナー・ブラザーズは2人が脚本と監督を務めるSF映画『Jupiter Ascending』の主演にチャニング・テイタムとミラ・キュニスを据えた。年内に撮影が開始される予定だという[13]。他にワーナーが映画化を企画している脚本にはロビン・フッドの物語を基にした『Hood』がある。また、イラク戦争を題材に兵士の同性愛やジョージ・W・ブッシュの暗殺を描く『CN-9』という映画の構想があったが、出資者が見つからず頓挫している[7]。