松本市野球場

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松本市野球場(まつもとし・やきゅうじょう)は、長野県松本市にある野球場。松本市が運営管理を行っている。

歴史

1924年大正天皇貞明皇后の成婚25周年記念事業として、県知事が県議会に対し図書館と運動場の建設を提案した事に端緒を発する。審議の結果、図書館は長野市に、運動場は松本市に建設される事となった。このうち県営の野球場は松本市東隣、東筑摩郡本郷村の浅間温泉に程近いところで建設が進められ、1926年9月21日長野県営松本野球場(ながのけんえい・まつもとやきゅうじょう)として開場し、開場以来アマチュア野球公式戦が行われた他、プロ野球公式戦も開催された。

しかし老朽化のため、全面改築される事となった。また、市内にあるもう一つの野球場で松本空港近くにあった松本市営野球場も老朽化したため廃止される事となり、1989年1月1日に県と市との間で施設の相互譲与を行い、県営球場は市に移管して改築工事に着工した。一方の市営球場跡地は県に移管して松本平広域公園(信州スカイパーク。主な施設は松本平広域公園総合球技場やまびこドーム等)の建設用地となった。現市野球場は1991年に完成、その後ナイター設備も設けられた。開場以来、高校野球などアマチュア野球公式戦が行われている他、不定期でプロ野球公式戦が開催されている。

2012年8月12日、プロ野球セ・リーグ公式戦『DeNA×中日』第13回戦、18:00開始のナイターが開催された。(但し球場周辺にアパートがあることから鳴り物応援が21時までとされる)

主なエピソード

  • 旧県営球場時代の1947年8月16日に開催されたプロ野球ダブルヘッダーでは、2試合で合計13本の三塁打が記録された。当時の県営球場は外野にフェンスがなく、フィールドと場外との仕切りは地面に杭を打って綱を渡し、網を張っただけの簡素な低い柵で、特別に「打球がバウンドしてから柵を超えた場合はエンタイトル三塁打とする」というルールの下で試合を行ったところ、折からの強風もあいまって、第1試合の巨人阪急では、巨人が3回に1イニング4本の三塁打を記録。また第2試合の阪神東急では阪神4本、東急5本の計9本の三塁打が記録され、スコアも18-13で阪神が勝利という大味な試合となった。翌1948年5月16日に開催された中部日本対阪神では「三塁打ではルールが甘過ぎる」として、「柵を超えた場合はエンタイトル二塁打」というルールに変更された。

施設概要

  • 両翼:98m、中堅:122m
  • 内野:クレー、外野:天然芝、ファウルエリア:砂入り人工芝
  • 照明設備:6基(最大照度:投捕間2500Lx、内野1500Lx、外野750Lx)
  • スコアボード:磁気反転式
  • 収容人員:25,000人(外野:芝生席、内野:座席、内野スタンドのバックネット裏に屋根架設)

交通

関連項目

外部リンク