Stream Control Transmission Protocol

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年6月29日 (日) 23:01時点におけるClaw of Slime (トーク)による版 (関連項目)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Stream Control Transmission Protocol(ストリーム コントロール トランスミッション プロトコル、SCTP)は、2000年SIGTRAN ワーキンググループによって定義されたトランスポート層プロトコルである。

  • RFC 4960 - Stream Control Transmission Protocol
  • RFC 3286 - 導入テキスト

輻輳制御を行い、到着順序を保証する信頼性のあるメッセージ転送を行うという点で、同じ層のプロトコルであるTCPと同様のサービスを提供する。TCP はバイト (byte) 指向であり、SCTP はフレーム・メッセージのやり取りである。

利点

SCTPの利点は以下の通り。

  • マルチ・ホーミングのサポート。コネクションのエンドポイントは複数のIPアドレスを持つことができ、ホストやネットワーク・カードの障害時にフェイルセーフが可能。
  • 別個のストリーム内のチャンクによるデータ転送。これにより、TCPのバイトストリーム転送に見られるような、不必要なhead-of-the-lineブロッキング(待ち行列の先頭のデータがその後ろの転送を妨げること)を解消することができる。
  • 経路選択とモニタリング。「プライマリ」データ転送経路を選択し、その転送経路の接続性をテストする。
  • 検証と応答確認メカニズム。フラッディング攻撃からの保護や、重複あるいは欠損したデータ・チャンクの通知を提供する。

元々SCTPは電話網のシグナリング・プロトコルであるNo.7共通線信号方式 (SS7) をIP上で転送することを意図しており、SS7信号網の信頼性をIP網で再現することを目的としている。このIETFの作業はSIGTRANとして知られている。一方で他の用途も提案されており、その一例としてRADIUSの後継であるDIAMETERでの利用が挙げられる。

実装

SCTP は次のオペレーティングシステムで実装・導入されている。

この他、様々なサードパーティ製の実装が他のオペレーティングシステムで利用可能である。

ユーザスペースで実装されたライブラリ:

  • The SCTP library (sctplib) [1]
  • Microsoft Windows XP で動くSCTPlibの実装 [2]

The following applications implement SCTP:

LTEやその後継規格のLTE-Advancedでは制御信号の送受信のトランスポート層にSCTPを使用している[1]

関連項目

RFCs

  • RFC 5062 - Security Attacks Found Against the Stream Control Transmission Protocol (SCTP) and Current Countermeasures
  • RFC 5061 - Stream Control Transmission Protocol (SCTP) Dynamic Address Reconfiguration
  • RFC 5043 - Stream Control Transmission Protocol (SCTP) Direct Data Placement (DDP) Adaptation
  • RFC 4960 - Stream Control Transmission Protocol
  • RFC 4895 - Authenticated Chunks for the Stream Control Transmission Protocol (SCTP)
  • RFC 4820 - Padding Chunk and Parameter for the Stream Control Transmission Protocol (SCTP)
  • RFC 4460 - Stream Control Transmission Protocol (SCTP) Specification Errata and Issues
  • RFC 3873 - Stream Control Transmission Protocol (SCTP) Management Information Base (MIB)
  • RFC 3758 - Stream Control Transmission Protocol (SCTP) Partial Reliability Extension
  • RFC 3554 - On the Use of Stream Control Transmission Protocol (SCTP) with IPsec
  • RFC 3436 - Transport Layer Security over Stream Control Transmission Protocol
  • RFC 3309 - Stream Control Transmission Protocol (SCTP) Checksum Change(RFC 4960 により廃止)
  • RFC 3286 - An Introduction to the Stream Control Transmission Protocol
  • RFC 3257 - Stream Control Transmission Protocol Applicability Statement
  • RFC 2960 - Stream Control Transmission Protocol(RFC 3309 により更新 RFC 4960 により廃止)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol19_1/vol19_1_011jp.pdf - NTTドコモ テクニカルレポート

外部リンク

テンプレート:Navbox テンプレート:Asbox