JR貨物U30S形コンテナ

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U30S形とは、1989年度に登場した、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している20ft私有コンテナ有蓋コンテナ)である。日本フルハーフで14個(9001 - 9014)製造された。当コンテナを運用できる貨車はJR貨物チキ100形貨車5両のみである。同形式は当コンテナを3個積載することができた。単純に考えれば3個×5両=15個であると思われるが何故か14個の製造であった。チキ100形は苫小牧駅 - 相模貨物駅間で自動車部品輸送に運用された。その後この輸送は1996年(平成8年)に、通常のコンテナ輸送に切り替えられ運用離脱休車となった。当コンテナも同様に用途廃止になった。

当コンテナの欠点として、専用のトラックがいないとコンテナの積み下ろしができない点にあった。このため貨車の積み込み駅及び、とりおろし駅に専用トラックを配備しておく必要があった。

番台毎の概要

9000番台

いすゞ物流所有。全高2,585mm(規格外)、第2積載限界適用。苫小牧駅 - 相模貨物駅間専用。スライドバンボディシステム採用。
  • 9001 - 9004 : いすゞ物流所有。総重量11t。両側に SVS 標記あり。
  • 9005 : いすゞ物流所有。総重量11t。両側に GEMINI 標記あり。
  • 9006 : (不明)
  • 9007・9008 : いすゞ物流所有。総重量11t。両側に GEMINI 標記あり。
  • 9009 : (不明)
  • 9010・9011 : いすゞ物流所有。総重量11t。両側に BIGHORN 標記あり。
  • 9012 - 9014 : いすゞ物流所有。総重量11t。両側に MU 標記あり。

関連項目

テンプレート:日本の鉄道コンテナ(私有コンテナ)