3学期制

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3学期制(さんがっきせい)は、学校の1年間の課程を3つの学期に分けて行う制度。3期制(さんきせい)ともいう。

現在、日本の初等・中等教育(小学校・中学校・高等学校)のほとんどの学校がこの方式を採用している。

近年の「ゆとり教育」の推進により、学校行事日数および授業時数が3学期制では足りないという事で、仙台市を皮切りに、一部の地域の小学校・中学校では2学期制の導入が検討、実施されており、将来的には全て2学期制になるのではないかという懸念もある[1]

仕組み

一般に、4月から7月を1学期、9月から12月を2学期、1月から3月を3学期としている。各学期の間には夏休み冬休み春休みがあり、この長期休業で学期を区切っているという見方もできる。

メリットとデメリット

児童・生徒側と教員側にそれぞれ次のような利点と欠点がある。

児童・生徒から見たメリット

  • 2学期制とは異なり、秋休みが無いため、他の長期休暇が減らされる事がない。
  • 1回の定期考査の範囲が2学期制に比べて狭い。
  • 定期考査が長期休業前に終わるため、長期休業を有意義に過ごすことができる。

教員から見たメリット

  • 長期休業を学期の区切りとした指導ができる。従って各学期中に長期休業が入らないため、学習や生活のリズムも作りやすく、学期中の長期休業による間延びがない。

児童・生徒から見たデメリット

  • 定期考査の回数が増える。
  • 2学期制の学校が秋休みの期間も学校があるため、夏休みから冬休みの間の長期休暇がない。

教員から見たデメリット

  • 2学期制に比べて、始業式終業式・定期考査等の回数が増えるため、年間授業総時数が少なくなる恐れがある。そのため、余裕を持った年間指導計画が作成しにくい場合もある。

脚注

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関連項目

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  1. 市教委、3学期制復活は否定