黄道傾斜角

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

黄道傾斜角(こうどうけいしゃかく)とは、地球赤道黄道がなす角のことである。地球の赤道傾斜角と同義で、値も同じである。

一般には約23度26分(23.4度)と表記されることが多いが、年々値が変わるものであるから、正確に表示するためには年(場合によっては月日)を指定することが望ましい。国際天文学連合(IAU)は2000年1月1日12:00(UT)における値を、23度26分21.406秒=84 381.406(誤差は±0.001秒)としている[1]。この数値は2006年のIAU総会で承認されたものである。これを基準とすると、2000年からの変化は次の近似式により計算できる。

黄道傾斜角(秒による表示)<math>= 84\ 381.406 - 46.836\ 769 * T\,\! - 0.000\ 59 * T\,\!^2 + 0.001\ 813 * T\,\!^3</math>

(注)- 46.836 769秒の値は、[2]による。

ここで

  • <math> T \,\!</math>は元期J2000.0、すなわち西暦2000年1月1日12:00(UT)からのユリウス世紀(正確に36 525 = 正確に3 155 760 000)による経過数値である。2000年1月1日より前なら、マイナス値となる。
  • 2050年1月1日であれば、<math> T \,\!</math> = 0.5
  • 1950年1月1日であれば、<math> T \,\!</math> = -0.5

出典

  1. [1]の項番22、Mean obliquity of the ecliptic at J2000 「ε0」 の欄
  2. [2]の項番23 Rates of precession(TDB) at J2000·0 Rate of change in obliquity

関連項目