鷹の爪
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鷹の爪(たかのつめ)は、トウガラシ (Capsicum annuum) の品種。日本では代表的な品種である。
実は小さく、先がとがってやや曲がった紡錘形である。長さはおよそ3センチメートル。この形が鷹の鉤爪を連想させることからこの名がある。熟すと鮮やかな赤色になる。
辛味が強く、特に種子が非常に辛いと言われるが、実際に辛いのは胎座の部分である[1]。
しかしながら一般的に売られている鷹の爪は収穫後に乾燥させた物である場合がほとんどで、乾燥させることにより辛味は胎座から種子や果実に広がる。
生の鷹の爪から胎座を取り除いた種子や果肉には辛いと感じるほどの辛味成分カプサイシンはほとんど含まれていない。
乾燥させた実を丸ごと、あるいは輪切りや粉末にして香辛料として使う。粉末にした鷹の爪は一味唐辛子と呼ばれる。
米の中に入れておくと防虫効果を発揮するほか、金魚や熱帯魚などの観賞魚が罹患する病気の1つである白点病の初期、中期段階までの症状に効果を発揮する。