鳥取県立鳥取中央育英高等学校

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鳥取県立鳥取中央育英高等学校(とっとりけんりつ とっとりちゅうおういくえいこうとうがっこう, Tottori Prefectural Tottori Chuo Ikuei High School)は、鳥取県東伯郡北栄町由良宿にある県立の高等学校。「鳥取育英」と省略されることもある。

概要

歴史
2003年平成15年)に鳥取県立由良[1]育英高等学校と鳥取県立赤碕[2]高等学校の2校が統合されて開校。前身の「育英黌[3]」が開校した1907年明治40年)を創立年としており、2012年(平成24年)に創立105周年を迎えた。
設置課程・学科
全日制課程 普通科 - 普通コース・体育コース
校訓
「克己」(こっき)
校章
中央の「中」の文字を羽ばたくの姿に図案化したものを背景にして、中央に「高」の文字を置いている。
校歌
作詞は青木瑞穂、編曲は竹田篤司による。歌詞は3番まであり、各番に校名の「育英」が登場する。

沿革

前史(由良育英高等学校)
旧制中学校・新制高等学校(男子校)時代
  • 1906年明治39年)12月1日 - 鳥取県知事の認可を受け、豊田太蔵により「私立育英黌[3]」が設立される。
  • 1907年(明治40年)4月1日 - 由良小学校の校舎を譲り受けて開校。
  • 1914年大正3年)
    • 6月2日 - 「鳥取県私立育英中学校」(旧制中学校)に改称。校主を設立者の豊田太蔵とする。
    • 8月6日 - 初代校長に福井稔が就任。
  • 1920年(大正9年)6月23日 - 「鳥取県育英中学校」と改称。
  • 1947年昭和22年)4月1日 - 学制改革(六・三制の実施、新制中学校の発足)
    • 生徒募集を停止(1年生不在)。
    • 新制中学校を併設(鳥取県育英中学校併設中学校、以下・併設中学校)し、旧制中学1・2年修了者を新制中学2・3年生として収容。
    • 併設中学校はあくまで経過措置として暫定的に設置されたため、新たに生徒募集は行われず、在校生が2・3年生のみの中学校であった。
    • 旧制中学校3・4年修了者はそのまま旧制中学校に在籍し、4・5年生となった。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施、新制高等学校の発足)
    • 旧制中学校が廃止され、新制高等学校「鳥取県育英高等学校」(私立、男子校)が発足。
    • 旧制中学校5年修了者を新制高校3年生、旧制中学校4年修了者を新制高校2年生、併設中学校卒業生(3年修了者)を新制高校1年生として収容。
    • 併設中学校は新制高校に継承され(名称:鳥取県育英高等学校併設中学校)、在校生が1946年(昭和21年)に旧制中学校へ最後に入学した3年生のみとなる。
  • 1949年(昭和24年)3月31日 - 併設中学校を廃止。
  • 1951年(昭和26年)3月27日 - 県立移管される。
高等女学校・新制高等学校(女子校)時代
  • 1941年(昭和16年)4月1日 - 「由良町立由良実科高等女学校」が由良小学校に併置される。
  • 1943年(昭和18年)4月1日 - 「由良町立由良高等女学校」(修業年限2年)と改称。
  • 1945年(昭和20年)4月1日 - 県立移管により、「鳥取県立由良高等女学校」と改称。修業年限を4年とする。
  • 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革(六・三制の実施、新制中学校の発足)
    • 生徒募集を停止(1年生不在)。
    • 新制中学校を併設(鳥取県立由良高等女学校併設中学校、以下・併設中学校)し、高等女学校1・2年修了者を新制中学2・3年生として収容。
    • 併設中学校はあくまで経過措置として暫定的に設置されたため、新たに生徒募集は行われず、在校生が2・3年生のみの中学校であった。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施、新制高等学校の発足)
    • 高等女学校が廃止され、新制高等学校「鳥取県立由良高等学校」(女子校)が発足。
    • 全日制課程1学科(普通科)と定時制課程2学科(農業科・農村家庭科)を設置。定時制分校2校(八橋・赤碕)を開設。
    • 併設中学校卒業生(3年修了者)を新制高校1年生として収容。
    • 併設中学校は新制高校に継承され(名称:鳥取県立由良高等学校併設中学校)、在校生が1946年(昭和21年)に高等女学校へ最後に入学した3年生のみとなる。
  • 1949年(昭和24年)3月31日 - 併設中学校を廃止。
新制高等学校(男女共学)
  • 1949年(昭和24年)4月1日 - 高校三原則に基づく鳥取県内公立高校の再編が行われる。
    • 鳥取県立由良高等学校と鳥取県立河北実業高等学校の2校が統合され、総合制の「鳥取県立東伯高等学校」が発足。男女共学を開始。
  • 1951年(昭和26年)4月1日
    • 旧・河北実業高等学校を鳥取県立倉吉農業高等学校に移管。
    • 旧・由良高等学校が鳥取県育英高等学校と統合され、「鳥取県立由良育英高等学校」に改称。
      • 全日制課程2学科(普通科・家庭別科)・定時制課程2学科(農業科・農村家庭科)を設置。
  • 1953年(昭和28年)4月 - 硬式野球部を創設。
  • 1954年(昭和29年)11月9日 - 校歌(作詞:百田宗治/作曲:八木伝)を制定。歌詞は3番まであり、各番とも校名の「由良育英」で終わる。
  • 1956年(昭和31年)
    • 2月 - 西側陸橋を架設。
    • 4月1日 - 全日制 家庭別科を廃止し、家庭科を新設。本校定時制課程の生徒募集を停止。
  • 1958年(昭和33年)3月31日 - 定時制2分校(八橋・赤碕)が分離し、鳥取県立東伯実業高等学校として独立。
  • 1959年(昭和34年)3月31日 - 本校定時制課程を廃止。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 普通科に体育コースを設置。
  • 1975年(昭和50年)4月1日 - 家庭科の募集を停止。
  • 1977年(昭和52年)
    • 1月17日 - 校訓「克己」を制定。
    • 6月 - 第2グラウンド(野球場・テニスコート4面)の造成が完了。
  • 1978年(昭和53年)
  • 1979年(昭和54年)
    • 4月27日 - 新校地に管理棟・特別教室棟・普通教室棟・記念館・渡り廊下等が完成。
    • 5月2日 - 新校舎への移転を完了。
  • 1980年(昭和55年)2月25日 - 剣道場が完成。
  • 1982年(昭和57年)2月25日 - プールが完成。
  • 1983年(昭和58年)2月28日 - グラウンド夜間照明施設が完成。
  • 1991年(平成3年)3月10日 - 寄宿舎「緑風寮」が完成。
  • 1993年(平成5年)9月15日 - プールにエアテントハウスを設置。グラウンドにオールウエザー(全天候に対応できる素材)を敷設。
  • 1998年(平成10年)
    • 1月12日 - 創作交流ホールが完成。
    • 2月 - 情報処理室が完成。
  • 2003年(平成15年)
    • 4月1日 - 鳥取県立鳥取中央育英高等学校の開校に伴い、生徒募集を停止。
    • 11月 - グラウンド(テニスコート4面、投てき場)が完成。
  • 2004年(平成16年)3月11日 - 選択教室棟が完成。
  • 2005年(平成17年)3月31日 - 閉校。
前史(赤碕高等学校) 
  • 1948年(昭和23年)5月1日 - 鳥取県立由良高等学校に定時制分校2校(赤碕・八橋)が開設される。各校舎に農業科(修業年限4年)を設置。
  • 1949年(昭和24年)4月1日 - 統合再編により、鳥取県立東伯高等学校の分校となる。
  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 統合再編により、鳥取県立由良育英高等学校の分校となる。
  • 1958年(昭和33年)
    • 4月1日 - 鳥取県立由良育英高等学校より分離し、「鳥取県立東伯実業高等学校」(定時制高校)として独立。2校舎体制をとる。
    • 8月27日 - 校歌(作詞:吉田啓文/作曲:鈴木恭彬)を制定。歌詞は3番まであり、各番に校名の「東伯実業高校」が登場する。
  • 1962年(昭和37年)4月1日 - 赤碕校舎の農業科の募集を停止し、農産製造科・家庭科を新設。 
  • 1963年(昭和38年)
    • 4月1日
      • 鳥取県立赤碕高等学校」に改称。全日制課程普通科・家政科を赤碕校舎に新設。
      • 八橋校舎を八橋分校とし、定時制課程 農業科・家庭科混在1学級を募集。
      • 新校歌(作詞:遠藤辰一/作曲:小泉恵)を制定。歌詞は3番まであり、校名は歌詞に登場しない。
  • 1964年(昭和39年)4月1日 - 定時制課程の募集を停止。
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 八橋分校を廃止。
  • 1980年(昭和55年)4月1日 - 全日制課程 家政科の募集を停止。
  • 1981年(昭和56年)3月27日 - 校地を拡張し、校舎の全面改築を完了。
  • 1982年(昭和57年)10月25日 - トレーニング場が完成。
  • 1984年(昭和59年)12月7日 - プールが完成。
  • 1987年(昭和62年)6月3日 - 社会人講師の導入による課題学習講座(19講座)を開講。
  • 1990年(平成2年)4月1日 - 硬式野球部が発足。
  • 1991年(平成3年)5月1日 - 応援歌「若き血潮」を制定。
  • 1992年(平成4年)
  • 1995年(平成7年)4月1日 - 普通科コース制の導入により、文理・情報ビジネス・健康スポーツ(スポーツ専攻・ 福祉専攻)の3コースを設置。
  • 1996年(平成8年)8月31日 - 情報処理教室を設置。
  • 1997年(平成9年)3月28日 - 統合実践教室を設置。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 鳥取県立鳥取中央育英高等学校の開校に伴い、生徒募集を停止。
  • 2005年(平成17年)3月31日 - 閉校[4]
統合
  • 2003年(平成15年)
    • 1月1日 - 「鳥取県立鳥取中央育英高等学校」が設置される。普通科とスポーツ科学科(体育に関する学科)の2学科を設置。
    • 4月1日 - 「鳥取県立鳥取中央育英高等学校」(現校名)が開校。鳥取県立由良育英高等学校に併設される。
    • 4月7日 - 開校式・第1回入学式を挙行。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - 鳥取県立由良育英高等学校・赤碕高等学校の閉校に伴い、赤碕校舎を廃止し、本校舎(由良育英校舎)に統合。
  • 2006年(平成18年)3月10日 - 第2体育館が完成。
  • 2007年(平成19年)
    • 4月1日 - スポーツ科学科の募集を停止し、普通科 普通コースと体育コースの募集を開始。
    • 11月22日 - (前身の「育英黌」創立から数えて)創立100周年記念式典を挙行。
  • 2008年(平成20年)5月26日 - 豊田記念会館が完成。
  • 2009年(平成21年)3月31日 - スポーツ科学科を廃止。

部活動

運動部
文化部

著名な出身者

由良育英高等学校
鳥取中央育英高等学校

脚注

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関連項目

外部リンク

  • 読みは「ゆら」。
  • 読みは「あかさき」。
  • 3.0 3.1 黌の読みは「こう」。「校」と同じ意味。
  • 鳥取県立赤碕高等学校の跡地には2013年(平成25年)4月に鳥取県立琴の浦高等特別支援学校が開校。