酒田短期大学

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テンプレート:大学 (廃止)学生募集は2002年度まで。翌年度より短期大学は学生募集を停止し、2004年7月20日に正式廃止[1]2008年頃までは、使われなくなった校舎の一部が有料老人ホーム「シルバーホームコスモス」として再利用されていた。

概要

  • 学校法人瑞穂学園が経営。1966年学校法人林昌学園が東北短期大学として設置された。設置学科は経済科のみ。
  • 経済学科が設置され、「経営起業」・「国際ビジネス」・「観光・地域デザイン」・「農業経営者」の各コースからなっていた。外国語教育にも力をいれており、英語のほか中国語も設けられていた。
  • 理念は「危機管理に強い経営者養成」で、国際性重視を基本理念とする。経営母体は国際自然環境学園グループの一つである。クリスマスには「雪と光の祭典」を行っていた。

沿革

  • 1961年 学校法人林昌学園設立
  • 1966年 東北短期大学(とうほくたんきだいがく)開学
  • 1968年 酒田経済短期大学(さかたけいざいたんきだいがく)に改称。
  • 1973年 酒田短期大学に改称
  • 1977年 入学定員を100名に縮小
  • 1982年 学校法人天真学園と合併して学校法人天真林昌学園を設立
  • 1986年 学校法人瑞穂学園設立
  • 1987年 経営を学校法人天真林昌学園から学校法人瑞穂学園に継承。この年度より、男子学生の受け入れを停止(学生数:男6、女19[3])。
  • 1988年 男子学生がいなくなり、実質上の女子短期大学となる(学生数:女66[4])。
  • 1990年 再び共学となる(学生数:男134、女134[5]
  • 2001年 留学生問題が発覚
  • 2002年10月 資金難で全教職員解雇。休校になる
  • 2003年1月 酒田労働基準監督署により倒産認定
  • 2003年3月 最後の卒業生6人が卒業
  • 2004年7月14日 文部科学省より学校法人瑞穂学園に対し、私立学校法違反により解散命令が出される
  • 2004年7月20日に正式廃止[1]

基礎データ

所在地

  • 山形県酒田市豊里下西割38

教育および研究

組織

学科

  • 経済学科

取得資格について

TOEFLTOEIC通関士旅行業務取扱主任者資格などの資格取得支援が行なわれていた。かつて、中学校教諭二種免許状職業)の課程が設けられていた時期もあった。1993年度入学生より中学校教諭免許(社会)が取得できるように申請していたこともあった[6]

附属機関

  • 図書館:地域開放を行っていた。
  • 総合研究所

研究

総合研究所にて「環境アセス廃棄物処理の研究」・「地域観光資源の活性化」・「郷土料理の研究」などが行われていた。

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

大学関係者と組織

大学関係者一覧

大学関係者

歴代学長

施設

キャンパス

  • キャンパス近隣は田園地帯で西には小さな森林があり、その東側には新井田川南北に流れていた。
  • 敷地内には地元の農産物直売所が設けられていた。

  • 酒田短期大学の寮は「みずほ寮」と呼ばれ、JR羽越本線酒田駅にあった。入寮定員は男子24、女子36と女性の方がやや優遇されていた感じではあった。

対外関係

他大学との協定

関係校

系列校

社会との関わり

  • 学校の定員の2倍を超える多数の中国人留学生を不法に受け入れ、学生ビザでの日本への労働目的の入国の足掛かりにさせた。そのことが引き金になり資金繰りが悪化、2002年に事実上廃校になった。運営する学校法人瑞穂学園に文部科学省2004年に解散命令を出した。国所轄の学校法人への解散命令は初めてとなった。みずほ学園短期大学と改称して新学科を設立するという再建策が出されたが実現しなかった[7]

卒業後の進路について

就職について

編入学・進学実績

参考文献

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

  • 1.0 1.1 平成23年度『全国短期大学高等専門学校一覧』257頁より。
  • 以上、昭和42年度版『全国学校総覧』(以下『総覧』と略す。)29頁より。
  • 昭和63年度版『総覧』51頁より。
  • 昭和64年度版『総覧』53頁より。
  • 1991年度版『総覧』54頁より。
  • 6.0 6.1 短大蛍雪 1992年9月臨時増刊号』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ)182頁
  • 酒田短大が名変え学生募集 資金繰りのめどないまま