藤田保健衛生大学

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テンプレート:Infobox 藤田保健衛生大学(ふじたほけんえいせいだいがく、テンプレート:Lang-en)は、愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98に本部を置く日本私立大学である。1968年に設置された。大学の略称は保健衛生(ほけんえいせい)・保衛大(ほえいだい)・衛生大(えいせいだい)・藤田(ふじた)・保大(ほだい)・FHUなど。 設置者・運営法人は、学校法人藤田学園

概説

創立時には、名古屋保健衛生大学という大学名だったが、設立者である藤田啓介・藤田学園元総長1925年3月21日-1995年6月11日名古屋帝国大学医学部卒、元岩手医科大学助教授・元愛知学院大学歯学部教授)の名前および学園名に因んで命名された。

建学の理念は「獨創一理」であり、あなた自身がもつ創造力で新しい時代を切り拓いていく力となり得る、という考え方を示したものである(2010年学校案内より)。

1970年代に医学部が設置された新設私立医大であるがその研究レベルは高く、2003年に医学系分野で超低侵襲標的化診断治療開発センターとして21世紀COEプログラム研究教育拠点に採択された。研究で拠点リーダーは浅野喜造医学部小児科教授(1944年-、名古屋大学医学部卒)。また、2004年には、短期大学文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に採択された。また最近ではアルツハイマーに関して、異常たんぱくが脳内でつくられる仕組みについて総合医科学研究所・前田明教授の研究グループが取り上げられている。

医学部の6年間の学費は、3,700万円程度(2010年度募集要綱より)。名古屋大学医学部や慶應義塾大学医学部出身の教授が多いが、1999年以降は自校出身の教授も何人か誕生している。また、准教授以下の研究者には多くの自校出身者がいる。毎年10月下旬に、学園祭"Fujita Festival"が開催される。

藤田学園独自のアセンブリが必須科目として取り入れられている。これは教職員と学生が学部・学校の壁を越えて共通の活動を行うことを通して、チーム医療に要求される能力と意識を養うものである(2010年度学校案内より)。45個のアセンブリ班から選択する。

医療系単科大の特性上、担任制をとっており、クラス体系で同じ学科の人間と毎日同じ授業を受けることが多い。

1リットルの涙』の原作者・木藤亜也の主治医である山本紘子は、この大学の助教授を務めていた。第2教育病院である藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院の元病院長である(2009年度学校案内より)。

沿革

  • 1964年9月 藤田啓介が学校法人藤田学園設立
  • 1968年5月 名古屋保健衛生大学衛生学部衛生技術学科、衛生看護学科設置
  • 1972年4月 名古屋保健衛生大学医学部及び総合医科学研究所設置
  • 1973年12月 藤田学園生薬研究塾開所
  • 1978年3月 名古屋保健衛生大学大学院医学研究科設置
  • 1984年6月 藤田学園保健衛生大学に改称
  • 1987年4月 藤田学園保健衛生大学衛生学部診療放射線技術学科設置
  • 1991年4月 藤田保健衛生大学に改称
  • 1998年4月 藤田保健衛生大学藤田記念生薬研究所(現藤田記念七栗研究所)開設
  • 2001年4月 藤田保健衛生大学大学院保健学研究科設置
  • 2004年4月 藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科理学療法専攻・作業療法専攻設置
  • 2008年4月 藤田保健衛生大学衛生学部は藤田保健衛生大学医療科学部に改組

象徴

  • 学園歌
    山上路夫 作詞 藤田啓介 訳詞
    A.Hawthorne 作曲 松永英雄 作曲 藤田啓介 編曲

8時45分頃、大学病院内にメロディーが流れる。

ファイル:Mark of fujita health university.jpg
大気と太陽と水のマーク
  • シンボルマーク

「太陽と大気と水」のマーク、略称プロミネンス・マークを古代風鏡の中に嵌入したものである。太陽と大気と水のあるところに「生命の起源」があり、生物の進化があり、人類の誕生があった。このマークは、生命の存在しうるところに、生命よ永遠なれとの敬虔な祈りの象徴である。それはまた、医の一切の指向を「生命の尊厳」を高く掲げる生命科学として、ライフ・サイエンス・マークとも言われる。鏡は、絶えず、自らを映して、ソクラテスの言葉「人よ、汝自らを知れ」の示唆である。

学部等

  • 医学部
    • 医学科
  • 医療科学部(2008年度に衛生学部から改組)
    • 臨床検査学科(2008年度に衛生技術学科から変更)
    • 看護学科(2008年度に衛生看護学科から変更)
    • 放射線学科(2008年度に診療放射線技術学科から変更)
    • リハビリテーション学科
      • 理学療法専攻
      • 作業療法専攻
    • 臨床工学科(2008年度新設)
    • 医療経営情報学科(2008年度新設)

大学院

  • 医学研究科(博士課程)
    • 形態系専攻
    • 機能系専攻
    • 分子医学系専攻
    • 保健衛生系専攻
    • 内科系専攻
    • 外科系専攻
  • 保健学研究科(修士課程)
    • 臨床検査学領域
    • 看護学領域
    • 医用放射線科学領域

研究・教育施設

  • 総合医科学研究所
  • 藤田記念七栗研究所
  • 疾患モデル教育研究センター
  • 環境検査センター
  • 共同利用研究施設

附属病院(教育病院)・診療所

キャンパス

ファイル:CA7HCCW0.jpg
藤田学園合同校舎など

約24.3万平方メートルある豊明校地には第1教育病院と医学部医学科、医療科学部がある。看護専門学校も同キャンパス内にある。

創立者である藤田啓介の存命中に建てられた校舎の多くは、ベンゼン環をモデルとした6角形構造である。

医学部3号館、看護専門学校、フジタホール2000、医療科学部8号館、医療科学部9号館で藤田学園合同校舎を構成している。

  • 医学部1号館
    藤田学園 医学・保健衛生学図書館、実習室、研究室、フジタホール500等が入る。大学病院1号棟に接続している。
  • 医学部3号館(総合医科学研究所)
    超低侵襲標的化診断治療開発センター等が入る。
  • 生涯教育研修センター1号館
    地上14階建て。藤田学園法人本部、医学部事務部、医学部の講義室が入る。1階には獨創一理祈念館 がある。現在藤田学園で最も新しい校舎である。3階と4階で医学部1号館に連絡通路で接続している。
ファイル:生涯教育研修センター1号館.jpg
藤田学園生涯教育研修センター1号館
  • 医療科学部1号館
    臨床検査学科が入る。
  • 医療科学部2号館
  • 医療科学部3号館
    看護学科実習棟である。
  • 医療科学部5号館
    放射線学科が入る。
  • 医療科学部6号館
    医療科学部事務部、看護学科が入る。
  • 医療科学部7号館
    リハビリテーション学科が入る。
  • 医療科学部8号館(旧短期大学)
    臨床工学科が入る。
  • 医療科学部9号館
    医療経営情報学科が入る。
  • 看護専門学校
  • フジタホール2000
    通称は2000人ホールである。全学合同入学式、全学合同卒業式、入学記念コンサート等の行事で使用される。藤田学園合同校舎の中央に位置する。屋上にピラミッドがある。
  • アセンブリホール(体育館)
    現在のアセンブリホールは旧テニスコート跡地に建てられた。旧アセンブリホール跡地には低侵襲画像診断・治療センターが完成し、すでに運用されている。
  • 総合フジタグラウンド
    正門を入った正面に位置する。DNAの二重らせんをモデルにした聖火台がある。
  • 基礎科学実験センター
  • 情報教育センター棟
  • レストピアふじた(一般食堂)
    大学病院ロータリー横に移転新築された。2階にレストピアふじた、1階にファミリーマートとベーカリーカフェがある。
  • ダヴィンチトレーニングセンター

フジタホール

  • フジタホール2000
  • フジタホール1000
  • フジタホール500
  • フジタホール200
  • フジタホール100

グループ関連会社等

対外関係

他大学との協定

大学関係者と組織

大学関係者一覧

利用可能なバス路線

  • 名鉄バス・「藤田保健衛生大学病院」バス停
    • 藤田保健衛生大学病院 - 豊明団地 - 前後
    • 赤池駅 - 地下鉄徳重 - 藤田保健衛生大学病院 - 豊明団地 - 前後
    • 藤田保健衛生大学病院 - 勅使台 - 文化会館 - 前後
  • 名古屋市営バス・「藤田保健衛生大学病院」バス停 かつては名古屋市境の「諸ノ木」バス停で病院の連絡マイクロバスへの乗り換えであったが、2003年3月27日に直接病院へ乗り入れるようになって利便性が向上した。
    • 徳重13 藤田保健衛生大学病院 - 地下鉄徳重 - 地下鉄原
    • 鳴子16 藤田保健衛生大学病院 - 地下鉄鳴子北
    • 徳重巡回 藤田保健衛生大学病院 - 地下鉄神沢 - 地下鉄徳重 - 白土
    • 緑巡回 藤田保健衛生大学病院 - 大高駅 - 名鉄有松
  • 豊明市コミュニティバス ひまわりバス・「藤田保健衛生大学病院」バス停1号・2号・3号(名鉄バスの委託運行)

その他のアクセス

  • 鉄道駅(前後駅・徳重駅)から離れているため、バスが公共交通機関となる。駐車場が整備されているため、豊明市や名古屋市などから自動車やバイク、自転車で通学する学生も少なくない(ただし、高台に位置しているため上り坂となることが多い)。なお、本キャンパス自体は豊明市に位置するが、敷地の一部(正門など)は名古屋市に位置している。

関連項目

日本一の一覧

外部リンク

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