繊維学部

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繊維学部(せんいがくぶ)は、繊維学に関する学問を中心に行う大学の学部である。英語では、Textile Scienceと訳されることが多い。

日本では、2014年現在は信州大学のみに設置されている。

また、現在の信州大学繊維学部においても、蚕糸研究や織物工業を背景に歴史的な名称として残っているだけである。研究内容・構成学科などは工学部理学部または農学部とほとんど変わらない。むしろ物質系では工学部より充実している。信州大学繊維学部のキャンパスは、1年生が松本市で2年生以降が上田市となっている。

かつては、東京農工大学京都工芸繊維大学にも存在した。しかし、東京農工大学では1962年に工学部に組み込まれ、京都工芸繊維大学でも2006年に工芸学部と繊維学部が工芸科学部に改組された。

なお、以上の信州大学・京都工芸繊維大学・東京農工大学の3学は、いずれも繊維学(旧制繊維専門学校)が発祥の一つとなっている大学であるため、三繊維大学として、部活動などで現在でも交流がある。

また、山形大学群馬大学福井大学および岐阜大学工学部に繊維工学科、福井大学工学部に繊維染料学科があったが、学科再編で大学の繊維工学科は高分子工学系の学科に、繊維染料学科は生物応用化学科になった。

一方、西洋を含む海外における繊維学(繊維科学)教育は盛んである。繊維に関する有名大学として以下の大学がある。