筬島駅

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ファイル:Osashima eki.jpg
1977年の筬島駅と周囲約500m範囲の状況。左上が稚内方面。相対式ホームと貨物用副本線、駅舎横に引込み線。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

筬島駅(おさしまえき)は、北海道上川総合振興局中川郡音威子府村大字物満内小字筬島にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。駅番号W62電報略号サマ

歴史

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の南西側(稚内方面に向かって左手側)に存在する[4]分岐器を持たない棒線駅となっている[4]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[5]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[5]。駅舎側(西側)が下り線、対向側ホームが上り線となっていた(番線表示なし)[5]。そのほか駅舎北側の荷物積卸場へ至る本線の稚内方から分岐した引込み線を1線、対向側ホームの外側に駅舎と反対側に存在した貨物積卸場への、貨物積卸用の副本線を1線有していた[5]。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は分岐器の名残で湾曲していた[4]

無人駅となっている。駅舎は構内の南西側に位置しホーム南側に接している[4]有人駅時代からの駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車[6]を改造した貨車駅舎となっている[4]。旧駅舎の基礎の上に設置されている[7]。出入口にはスロープが新たに設置されている[7]。トイレを有する[7]

かつては周辺の駅同様に木材の積出駅であった。

駅名の由来

当駅の所在する地名よりという説。地名は、アイヌ語の「オタ・ニコル・ナイ」の転訛した「オサニコンナイ」(細い砂浜を通っている川)と、「ピラ・ケシ・オマ・ナイ」の転訛した「ピラケシマナイ」(崖の端にある川)の2つの言葉の混成形から取られたと思われる[8]。別説として、アイヌ語の「オサシマナイ」(川尻を下る所にある小沢)[7]など、由来には諸説ある。後者の場合、駅附近の地形を指したものと思われる[7]

音威子府村史によれば、元来ここの地名は「物満内(ものまない)」であったが、当駅ができてから「筬島」という地名に変わった。とされる。上記の様に幾つかの説も有るが、大正11年8月21日付けの北海道鉄道建設事務所長から当時の鉄道大臣宛に提出された「新線駅名改称二関スル件」具申書(道立図書館収蔵)に於いて、「当初筬島駅は土地の名前を採って物間内駅を考えていたが、二字以上の駅名は事務上煩雑であるので二字名に改称したい。改称駅名『筬島』の呼称の由来は、アイヌ語オサシマンナイ(川尻の下るところにある小沢の意義)による」と書かれており、村史ではこちらを採る。

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は17人[5]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は2人[4]
乗車人員推移[9]
年度 1日平均人数
1954 52
1958 50
1964 64
1971 17

駅周辺

  • 国道40号
  • 筬島大橋
  • エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア - 旧・筬島小学校をアトリエとして活動拠点とした彫刻家の故・砂澤ビッキの作品が展示されている[7]
  • 天塩川

隣の駅

北海道旅客鉄道
宗谷本線
音威子府駅 (W61) - 筬島駅 (W62) - 佐久駅 (W63)
かつて当駅と佐久駅との間に神路信号場が存在した(1922年(大正11年)11月8日神路駅として開業、1977年(昭和52年)5月25日信号場化、1985年(昭和60年)3月14日廃止)[2]

脚注

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関連項目

外部リンク

テンプレート:宗谷本線

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179-180ページより。
  2. 2.0 2.1 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)47ページより。
  3. 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)149ページより。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)148ページより。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)183ページより。
  6. 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)27ページより。
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)216ページより。
  8. 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)123ページより。
  9. 音威子府村史 昭和51年12月発行 P498