稚内信用金庫

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テンプレート:Infobox 稚内信用金庫(わっかないしんようきんこ、英語Wakkanai Shinkin Bank)は、北海道稚内市に本店を置く日本最北の信用金庫である。経営の安定度を示す数値である自己資本比率は68.58%(2013年3月現在)と信用金庫では他に類を見ない驚異的な数字を示しており、国内金融機関でも最高レベルを誇る。また、画像のようにレンガ調タイルを張った建物が多いのが特徴的である。

概要

稚内市に本店を置き、主に宗谷総合振興局管内と留萌北部を中心に営業活動が行われている。他にも旭川市札幌市、さらには雄武町オホーツク総合振興局)周辺でも営業活動が行われている。稚内市内の預金占有率は80%超とほぼ独占状態であり、稚内市周辺部は人口が流出しているものの、他地区での積極的な営業展開の効果により、平成20年度以降、預金量は増加している。

経営

自己資本比率は、道内最大の金融機関でもある北洋銀行(9.47%)や、地銀業界自己資本比率第1位の山陰合同銀行(14.85%)、国際基準を適用している静岡銀行(13.91%)を大きく引き離す[1]。これは効率経営から生じた利益を積み立てた積立金による効果が大きい。なお、利益の90%以上を積立金(内部留保)にしており、2013年現在での積立金は450億円にも達する。

ただし、預貸率が非常に低い。大都市部をのぞく営業地域内に貸出先企業が多くないことや、安全性・公共性を重視した小口融資に徹しているためであり、また預金の運用先も国債・地方債が約9割となっている[2]

融資部門については審査基準が厳密であり、当金庫に断られたものの他の金融機関で融資を受けられたという話もあるテンプレート:誰2が、その分ずさんな融資や不良債権も少なく、健全経営の証といえよう。

指定金融機関は、宗谷管内では浜頓別町が北洋銀行を指定している以外は当金庫を指定している。留萌北部では遠別町が当金庫を指定している。稚内市でも北海道拓殖銀行の経営破綻後、当金庫が選ばれた。

沿革

  • 1945年(昭和20年)10月 - 稚内信用組合として設立。
  • 1950年(昭和25年)4月 - 信用協同組合に転換・改組。
  • 1951年(昭和26年)11月 - 信用金庫に転換、稚内信用金庫に改組。

役員

  • 理事長 - 増田雅俊

本支店一覧

稚内市内

本店(中央三丁目)、東支店(潮見四丁目)、南支店(大黒三丁目)、北支店(恵比須一丁目)、富岡支店(富岡二丁目)

宗谷管内

鬼志別支店(猿払村)、浜頓別支店、枝幸支店、歌登支店(枝幸町)、中頓別支店、豊富支店、利尻富士支店、利尻支店、礼文支店

留萌管内

幌延支店、天塩支店、遠別支店

その他の地域

雄武支店(オホーツク管内)、旭川支店、神居支店、末広支店(以上旭川市)、札幌支店、清田支店、琴似支店(以上札幌市

ATMサービス

稚内しんきんが設置したATMで当金庫のキャッシュカードを利用した場合の時間外手数料は無料化されている。ただし、他金融機関との共同ATMのうち当金庫が幹事となっていない機種については対象外となり、引き続き時間外手数料がかかる。

セブン銀行イオン銀行とは利用提携を結んでいるが、新銀行東京とは提携していない。

totoの払い戻し店

スポーツ振興くじ(toto)当選券の払い戻し店は、中央3丁目の本店のみで取り扱う。

支店ギャラリー

同行の各支店等の一例。

脚注

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関連項目

外部リンク


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  1. 自己資本比率はいずれも2009年3月末現在、特に明記のない場合は単体・国内基準での数値。
  2. 当金庫のIR情報より。