磁鉄鉱

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テンプレート:Infobox 鉱物 磁鉄鉱(じてっこう、magnetite[1]マグネタイト)は、酸化鉱物の一種。化学組成は FeFe3+2O4四酸化三鉄)、結晶系等軸晶系スピネルグループの鉱物。

産出地

火成岩中にごく普通に含まれる、造岩鉱物の一種である。

主要産地はインドオーストラリアロシアイラン中国チリペルーカナダアメリカ合衆国タコナイト)、アフリカ

性質・特徴

分を含むため黒色をしており、金属光沢がある。結晶正8面体をしている。比重は 5.2。モース硬度は 5.5 - 6.5。

強い磁性を持っているのが特徴で、磁鉄鉱そのものが天然の磁石になっている場合もある。

用途・加工法

鉄の重要な鉱石鉱物砂鉄餅鉄として自然に採取される磁鉄鉱は、かつて踏鞴製鉄の原料として盛んに利用された。

基本的に全世界どこでも採取できるが、きわめて低品位なため、商業用に使用するには不純物を取り除き、鉄の含有量を上げる選鉱処理が必要。

中医学では、毒性のある辰砂の代用として、鎮静催眠のために用いられる。

脚注

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参考文献

関連項目

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外部リンク

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