片山まさゆき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年4月9日 (水) 11:15時点における124.45.77.186 (トーク)による版 (作品リスト)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 漫画家 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 片山 まさゆき(かたやま まさゆき、1959年4月20日 - )は、日本漫画家。本名、片山政幸。千葉県旭市出身。明治大学文学部中退血液型B型。麻雀漫画を数多く発表しており、同ジャンルの第一人者と目される。愛称は「片チン」。

概要

人気漫画家を多く輩出する明大の漫画研究会に在籍し、在学中から漫画を描いて収入を得ていた。ただし漫研内ではほとんど描いておらず、麻雀ばかりしていたと語っている。1981年、『週刊ヤングマガジン』に掲載された『平和(ピンフ)警察』でデビュー。その後同誌で連載された麻雀漫画『ぎゅわんぶらあ自己中心派』は、主人公・持杉ドラ夫を始めとする個性的なキャラクターが登場して話題となり、片山の出世作となった。

一方で、とことんツキのないキャラクターを主人公に据えた『スーパーヅガン』を『近代麻雀オリジナル』誌上に連載。こちらは『ぎゅわんぶらあ自己中心派』の1年前から掲載が開始されていたが、ちょうど『ぎゅわんぶらあ自己中心派』の人気に翳りが見え始めた頃に爆発的な人気となり、テンプレート:要出典範囲スーパーヅガン』は連載終了後の1992年フジテレビ系列でテレビアニメ化されている。アニメ版では他作品の主人公爆岡やドラ夫が雀荘の客としてカメオ出演しており、また、本編終了後にファミコンソフト『ぎゅわんぶらあ自己中心派』のコマーシャルを流す演出となっていた。

『ぎゅわんぶらあ自己中心派』『スーパーヅガン』の終了後、明大前雀荘「ミスチョイス」を開店。店名の由来は『ぎゅわんぶらあ自己中心派』の舞台だった同名の雀荘。しばしば作中にも登場させたが、経営が行き詰って1995年に閉店テンプレート:要出典となった。その後2002年吉祥寺駅前に雀荘「ミスチョイスR」を開店。2007年には高円寺駅前に2号店となる雀荘「ミスチョイスQ」を開店している。

上記ギャグ漫画2作品終了後はストーリー漫画に路線を転換。その代表作として、「爆牌」という通常考えられない打ち方をする天才・爆岡弾十郎に、努力の守備派・鉄壁保が挑む『ノーマーク爆牌党』がある。この作品を始めとして、テンプレート:要出典範囲。自身の麻雀の実力も高く、第1回麻雀最強戦では並み居るプロを押しのけて第1期最強位の座に付いており、麻雀界での人脈を生かしてプロの闘牌協力を得ている作品もある。他の多くの麻雀漫画が麻雀理論など全く無視していることが多い中、片山は作品において捨て牌、河、打牌も含めたクオリティの高い闘牌描写を追求している(その精密さは、かなりの雀力の持ち主でないと、打ち筋の意図が理解できないほどである)テンプレート:要出典。さらに、2004年から2010年まで連載された『打姫オバカミーコ』(うたひめオバカミーコ)では、初心者同然の主人公に一流プロが手ほどきする内容を通して、読者の麻雀学習にも役立つ作品となっている。『近代麻雀』では以前から定期的にこのような学習漫画の位置付けの作品が連載されることがあったが、いずれも短命もしくは短期連載で終わっておりテンプレート:要出典、その中で稀有な例外とも言える長期連載を実現させた。片山はこの作品を自身の代表作と位置付けている[1]

反面、画力に難があることは本人も自認しており、キャラクターが上手く描けないでスランプに陥った時、たまたま入手した自作品のパロディ同人誌を参考にしてキャラクターのデザインを修正したというエピソードがあったり[2]、一時期アシスタントとして修行していた時に「片山くんは一生懸命線を引く練習をしている(そこから勉強しなければならなかった)」と報告されたという逸話も持っている[3]

麻雀漫画しか描いていないというわけではなく、麻雀以外の題材を扱った作品も何点か発表している。ファミコン漫画『大トロ倶楽部』や、三国志をモチーフにした『SWEET三国志』など、いずれもギャグタッチの作品となっている。また青木裕司との共著で、国際関係史をモチーフにした『サクサク現代史!』、続刊『中国がわからない!、サクサク現代史!・アジア激闘編』を「ナレッジエンタ読本」メディアファクトリーで2008-09年に出した。

作品リスト

出演

関連人物

脚注

  1. 単行本15巻あとがき
  2. 『ミリオンシャンテンさだめだ!!』第2巻あとがきマンガ
  3. 『スーパーヅガン』最終巻あとがきより

外部リンク

テンプレート:片山まさゆき