灼眼のシャナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Novel |- | colspan="2" style="padding: 0;"|

漫画

テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Manga

|- | colspan="2" style="padding: 0;"|

その他のメディア作品

テンプレート:Infobox animanga/Game テンプレート:Infobox animanga/Other

テンプレート:Infobox animanga/Footer灼眼のシャナ』(しゃくがんのシャナ)は、電撃文庫から刊行されている高橋弥七郎による日本ライトノベルイラストいとうのいぢ)。また、これを原作とする漫画アニメゲームドラマCD作品である。略称は「シャナ[1]

概要

人知れず行われる異世界の住人“紅世の徒(ぐぜのともがら)”と異能力者「フレイムヘイズ」との戦いを背景に、平凡な高校生活を送っていた少年と、異能力者の1人である少女との出逢いを発端とした、日常生活と戦いの日々を描く物語作品。

2002年11月、小説の第I巻が発行され以降シリーズ化することとなった。シリーズ発行部数は2007年には累計585万部を突破し、売り上げは30億円を越えた[2]。2008年時点で累計600万部[3]、2009年時点で累計750万部[4]、2013時点では860万部にまで達した[5]。また、日販調べの週間ベストセラー、文庫ランキングでは文庫化されている本編19作+短編集3作品のうち16作品が初登場3位以上を記録しており、VII・XIII・XIV・XVI・XVII・XVIII・XIXの7作品が第1位を記録している[6]。2011年10月のXXII巻発売にて本編が完結、2012年11月の外伝SIII巻発売にてシリーズが完結した。

また小説を原作としたメディアミックス展開が行われ、2003年にラジオドラマ化、2005年に漫画版連載が開始され、同年及び2007年と2011年にはテレビアニメがそれぞれ半年間放送された。

その他、2006年からテレビアニメ版スタッフ・キャストによるドラマCD、ゲーム、OVAも発表され、2007年には劇場版アニメが制作されている(これらの詳細は後述する)。

物語

世界設定

本作では現実と同様の性質をもつ「この世」と架空の異世界“紅世”(ぐぜ)とが設定され、物語は日本の架空の都市である御崎市を中心に展開する。“紅世”から渡り来た住人“紅世の徒(ぐぜのともがら)”は、人知れずこの世に存在するための根源的なエネルギー“存在の力”を人間から奪う(喰らう)。喰われた人間は元々いなかった事になり、人間を喰らうことで得た“存在の力”を使って“徒”は本来起こるはずのない出来事を引き起こす(自在式・自在法の利用)。“徒”の中でも強い力を持つ“王”たちの一部は、こうして生まれた存在の欠落や矛盾が世界のバランスを崩し、いつか決定的な破滅が起きることを危惧して人間と契約を交わし、フレイムヘイズと呼ばれる異能力者を生み出すことで、人を喰らう“徒”を討ち、この世と“紅世”のバランスを保とうと、戦いを繰り広げている。

あらすじ

御崎市で平凡な日常を過ごしていた高校生の坂井悠二は、怪物の出現と共に非日常の世界に巻き込まれ、名も無き少女と出逢った。その名も無き少女は、人知れず人を喰らう異世界人“紅世の徒”を探し討滅するフレイムヘイズの1人。彼女は、悠二が自覚のないまま死んでいることを告げ、訳あって“紅世の徒”から狙われるようになった悠二を護る様になる。そんな彼女に悠二は「シャナ」と名付ける。2人は当初は反発しながらも、少しずつ惹かれ合っていく。

フレイムヘイズに課せられた使命の塊であったシャナは、自身が抱く悠二への恋心に戸惑い悩みながらも御崎市で暮らすうちに、徐々に一人の人間として成長していく。一方の悠二も、自身が既に人間ではないことに悩み将来を見出せずにいたが、シャナや仲間たちと共に“紅世の徒”との幾多の戦いを経て、フレイムヘイズと“紅世の徒”の戦いをいつか終わらせたいと望むようになる。

しかし、トーチである悠二をこの世に存在させ続けている宝具『零時迷子』を狙う、“紅世の徒”の大集団がいた。彼らの名は[仮装舞踏会バル・マスケ。彼らは数千年をかけて準備してきた計画『大命』の最後の切り札として、『零時迷子』を必要としていたのだ。クリスマス・イヴに[仮装舞踏会]盟主“祭礼の蛇”と合一した悠二は、『大命』の全貌を知らされると、フレイムヘイズと“紅世の徒”の戦いを終わらせるために[仮装舞踏会]側に付くことを選び、彼らの放埓を許さないシャナたちと敵対することになる。

登場キャラクター

テンプレート:リンクのみの節 テンプレート:See テンプレート:See テンプレート:See

シャナ
本作の主人公にしてヒロイン。人間の“存在の力”を喰らう“紅世の徒”を退治するフレイムヘイズの一人で、『炎髪灼眼の討ち手』という称号を持つ。
“天壌の劫火”アラストール
シャナと契約し、彼女に異能を与えている強大な“紅世の王”にして“紅世”真正の『天罰神』。
坂井悠二
本作のもう一人の主人公。既に人間としての坂井悠二は“紅世の王”フリアグネ一味によって“存在の力”を喰われたことによって死亡し、“存在の力”の残滓によって生きた人間に偽装された存在である“トーチ”にして“ミステス”。本来はすぐに消えるはずだったが、内部に無作為転移してきた宝具『零時迷子』の能力で存在し続けている。
吉田一美
本作のもう一人のヒロイン。内気でおとなしく家庭的な少女。
“祭礼の蛇”
強大な“紅世の王”にして“紅世”真正の『創造神』で、[仮装舞踏会]盟主でもある。『大命』と呼ばれる計画のため、悠二が宿す宝具『零時迷子』を必要としている。
“千変”シュドナイ
強大な“紅世の王”にして創造神“祭礼の蛇”の眷属である『三柱臣』の一柱である『将軍』。
“頂の座”ヘカテー
強大な“紅世の王”にして創造神“祭礼の蛇”の眷属である『三柱臣』の一柱である『巫女』。
“逆理の裁者”ベルペオル
強大な“紅世の王”にして創造神“祭礼の蛇”の眷属である『三柱臣』の一柱である『審神者(さにわ)』。後にこの呼称は『軍師』、そして『参謀』に変更された。

“存在の力”に関する概念

ここでは本作の設定の根幹を成す“存在の力”の概念について解説する。

“存在の力”とは、この世に存在するための根源的なエネルギーである。人間や動物・物質など、この世のあらゆる個体が持っており、この世の時空に過去・現在・未来に渡って広がっている。“存在の力”の量が多い人間ほど、周囲に強い影響力(≒存在感)を持つことになる。

世界の歪み

“紅世の徒”がこの世で活動するため、この世の人間の“存在の力”を変換・吸収する(「喰らう」と例えられる)などすると、本来あるべき“存在の力”が強制的に失われ、その存在は「最初からこの世に存在していなかった」ことになる。すると、その存在によって起こるはずだった影響(人間関係など)や、所有物や関わった人間の記憶や写真などの『存在した証』も同時に失われる。しかし、本来あるべき存在が失われたことで、矛盾する部分が必ず生じる。それらが積み重なって、この世を構成する巨大な“存在の力”の秩序と流れに変調をきたしている状態を「世界が歪んでいる」と言い、前述の通りあまりにも歪みが大きくなると、この世と“紅世”の両界に『大災厄』と称される大きな災いが起きると予想されている。

例を挙げれば、子供と家を持つ夫婦が喰われた場合、夫婦自身やその直接の持ち物は消える。しかし子供は親がいない子供として残り、住んでいる家は夫婦の部屋を空っぽの状態にして残る。人々の記憶は夫婦が「最初からこの世に存在していなかった」ように修正され、残された子供や家に関する矛盾や疑問点を追究する者も通常はいないとされる。このような違和感の集合が「世界の歪み」である。「世界の歪み」を感覚として捉えることができるフレイムヘイズはこの歪みを“徒”のいた痕跡として追い、同様の力を持つ“徒”も歪みがあると興味を惹かれてその土地にやって来る傾向がある。

“紅世”の関係者は一般に上述のように認識しているが、歪みの真の原因は“存在の力”がこの世で自然発生し得ない状態に変換されたことによる「不安定化」である。“存在の力”は実際には消失しておらず、異世界の住人である“徒”が「この世に存在する為の根源的な力」として本来この世に存在しない形に固定しており、それが“存在の力”の流れを滞らせ歪みを生む原因となっている。これが“徒”に発覚すれば「不安定化した“存在の力”を使えば“存在の力”が安定化するため、“存在の力”を乱用しても何の問題もない」という誤認を生み、中途の過程を無視した更なる暴走を招く恐れがあったため、この事実に気づいた『宙の心臓』とその弟子である『大地の四神』のみの秘密とされた。後に現代の『大戦』の最中に『大地の四神』の一人であるセンターヒルから、シャナ他数名のフレイムヘイズのみに伝えられた。

トーチと“ミステス”

“徒”が人間の“存在の力”を喰らうと、“存在の力”が急激に失われることでこの世に強い歪みが発生する。強い歪みはフレイムヘイズに感知されやすいため、多くの“徒”は喰った(喰われた)人間の“存在の力”を少量残して加工し、トーチという残滓を作る。トーチを作ると“存在の力”の消失が緩やかになり、この世に発生する歪みも最初は弱く、その後徐々に強くなっていくため、フレイムヘイズに感知されにくくなる。またフレイムヘイズたちも、“徒”との戦闘の後に必要に応じてトーチを作り、世間に急激な変化がないように配慮している。

トーチは元となった人間の姿と記憶を持ち、その人間が生き続けた場合と同様に活動するが、残された“存在の力”を消耗するにつれ徐々に存在感や気力が薄れ、やがて“存在の力”を完全に失い消失する。周囲の人間は、しだいにトーチへ意識を向けなくなるため、トーチが消失しても全く気づかない。トーチ自身も通常は、自身がトーチであると気づかないまま消失する。また、元となった人間に関する人々の記憶や所持品などの「存在した証」は、トーチが存在する間は維持されるが、トーチが消失すると同時にこの世から失われる。

トーチの中には、特殊能力を持つ道具“宝具”を存在の内に宿すものがある。このようなトーチは“ミステス”と呼ばれ、そのトーチが燃え尽きる、または破壊されると宿されていた宝具は別のトーチに無作為に転移し、移った先のトーチがまた“ミステス”となる。“ミステス”は基本的には普通のトーチと何ら変わりないが、宿した宝具の影響を受け特殊な力を持つ場合がある。本作の主人公である坂井悠二もまた、“ミステス”の一人である。

“存在の力”への干渉は、基本的に「在り得ないことの現われ」「事象への干渉」の片鱗として炎として視覚化される。この炎はあくまで見た目の話であり、熱エネルギーを持たず、物も燃やさない。“徒”は個体ごとに違った色の炎を現す。フレイムヘイズは契約している“紅世の王”、“燐子”(“徒”の作り出す下僕)は製作者である“徒”と同じ色の炎で、トーチの場合は存在を喰らった“徒”の炎の色を薄めたものになる。

自在法

“存在の力”を操ることで、この世では起こり得ない不思議を現出させる術とそれに付随する紋様をそれぞれ自在法、自在式という。自在法はこの世の“存在の力”の流れに直接干渉するため、“存在の力”を感知できる者は発動時の違和感を察知することが出来る。効果の大きい自在法ほど生じる違和感も大きく、“存在の力”を察知できない人間の感覚にも影響を与える場合がある。

自在法は、“徒”がこの世にやって来た目的を果たすために使われるほか、フレイムヘイズにとっても戦闘の上で欠かせない武器となり、特に自在法を用いるのが得意な者は「自在師」と呼ばれる。ここでは多数ある基礎的な術や皆が共通して使う自在法の一部を解説する。術者独自の性質に基づいて発動する固有の術についてはそれぞれのキャラクターについての説明を参照のこと。

封絶(ふうぜつ)
現代では最もポピュラーで初歩的な自在法の一つ。「結界」のようなものである。封絶を「張る」と、地面に封絶の作用を生む火線の自在式が出現し、炎を混ぜたドーム上の陽炎の壁が形成され、内部の空間はこの世の流れから非物理的に切り離される(作中では『因果孤立空間』と呼称していた)。内部では原則“紅世”に関わる者[7]以外のものは停止し、外部では“存在の力”を感知する能力がない限り、封絶を張られた空間の存在を認識できなくなり、また“存在の力”を感知する能力を持った者にも内部の様子は掴み辛くなる。
これによって“徒”は隠密行動が可能になると同時に、普通の人間は“徒”に襲われたことを認識できなくなる。また、外部と内部は物理的には繋がっているため、出入りは自由にできるが、“存在の力”を感知できない者にとって封絶の内部は「存在しない空間」であるため、無意識のうちに避けて行動するようになる。
封絶の内部で破壊された物体や生物は、その封絶を解くまでは“存在の力”を用いることで、封絶発動前の状態にまで修復することができる。しかし、封絶の影響を受けていない存在や、“存在の力”を喰われてしまった人間は直せない。
炎弾(えんだん)
初歩的な攻撃の自在法。“存在の力”は前述の通り熱エネルギーを持たず、物も燃やさないが、最も単純な破壊のイメージである『熱量』を“存在の力”に具現化させることで、物理的な意味での炎同様に熱を持ち物を燃やすようになる。炎弾はその代表例であり、炎の性質を発現させた“存在の力”を砲弾のように撃ち出す。通常ならば着弾後に炸裂するだけだが、器用な“徒”やフレイムヘイズであれば、着弾後に変形させたり任意に爆発させたりと言った遠隔操作も可能。
達意の言(たついのげん)
“紅世の徒”やフレイムヘイズが、自分と違う言語を使う相手との会話に使う、翻訳のための自在法。使用者の意思を言語に変換する機能を果たす。“徒”の場合、これを上手く使わないと、その言葉は「声でこんな音が出せるのか」という聞こえ方となる。
人化(じんか)
“紅世の徒”の顕現の姿を「本性の姿」から「本性に見合った人間の姿」に変換する自在法。本質から離れた人相・体形になることは基本的に出来ず、無理にその不自然を通せば、それ相応の“存在の力”を消費してしまう。
清めの炎(きよめのほのお)
フレイムヘイズが使用する自在法。身体の汚れを落としたり、体内の毒を解毒することが出来る。使用の主導権は契約している“王”にのみあると思われる。服までは直せない。
『大命詩篇(たいめいしへん)』
[仮装舞踏会]の保有する特殊な自在式。創造神“祭礼の蛇”の手になる自在式であり、具体的な能力は不明だが、“祭礼の蛇”の人格をなぞる機構を構成する、神威召喚“祭基礼創”によって起動するなど、『創造』に関わるものだった。また『完全一式』という独特の性質を持っており、たとえ断片でも、刻んでしまえば破壊も干渉も受け付けなくなる。外部に流出した場合、オリジナルを持つヘカテーが出座し、共振による破壊を行う。また天罰神であるアラストールは、その権能ゆえに『大命詩篇』の破壊が可能。

宝具

“紅世の徒”やフレイムヘイズが用いる特殊な道具。その効果は様々で、ほとんどの宝具が“存在の力”を込めることで機能するため基本的に人間は使用できない。“徒”と人間の両方が望まなければ作り出せない、この世と“紅世”の狭間の物体である。

ここでは特に、作中において重要な役割を果たすもののみを挙げる。その他の宝具については、所有しているキャラクターの説明を参照のこと。

『贄殿遮那(にえとののしゃな)』
シャナが所持する大太刀型の宝具。長大な刀身と、それに比して短すぎる握りが特徴。自在法も含め、刀に直接加えられる敵意によるあらゆる力の干渉を受け付けない最高に頑丈な刀。ただし、使い手への干渉までは無効化しない(故に『吸血鬼』との相性は最悪)。
元々は人間の刀匠と“紅世の王”により作られた刀であり、最強の刀とそれに値する使い手を求めた刀匠が自らその身を変えた史上最悪のミステス・“天目一個”の核となっていた物である。大雑把ながら自我を宿しており、XVIII巻では込められていた“存在の力”から“天目一個”を再構成してシャナの許に舞い戻っている。
『零時迷子(れいじまいご)』
坂井悠二の内に宿る宝具。宿主の“存在の力”を「1日」という単位で時の中に括りつけ、毎晩午前零時に1日の内の力が最大だった時に戻し回復させる、一種の永久機関。時の事象に関わる力を持つため“紅世”秘宝中の秘宝とも称され、封絶の干渉も受け付けない。
元々は“彩飄”フィレスと恋人のヨーハンが、永遠に共にあるべく作成したもので、ヨーハンが変化した“ミステス”に宿っていた。時計台を材料としている。形状はかみ合うもののない歯車の塊。
その本質は「一日の内に起きた劣化と消耗を否定させる」こと。動力源は“徒”が乱した事象に対する世界の回復力と共振・連動する事で“存在の力”を得る。この本質の為、後から吸収した力も回復し、巡る時の性質から、同様の干渉も受けない。
『神鉄如意(しんてつにょい)』
『三柱臣』に与えられる大命の宝具の一つで、“千変”シュドナイが振るう剛槍。変化の力を持つシュドナイの体形変化に合わせ、自在に伸縮・巨大化・分裂変形を成す自在の宝具。大きさの変化自体はシュドナイ自身がそのままでも可能。
『トライゴン』
『三柱臣』に与えられる大命の宝具の一つで、“頂の座”ヘカテーが掲げる錫杖。遊環や先端など全てが三角形で、詳しい能力は不明。漫画版ではくるくると振り回し、『大命詩篇』の探査に使用していた他、本編でも“祭礼の蛇”から『大命詩篇』を受け取るのに使用されていたことから、『大命詩篇』に関する何らかの能力を与えられていると推測される。
『タルタロス』
『三柱臣』に与えられる大命の宝具の一つで、“逆理の裁者”ベルペオルが纏う拘鎖。特定現象に関わる因果を切り離して隔離したり、悠二と“祭礼の蛇”の同調を解除する、“燐子”を封じて任意のタイミングで解放する、などの能力を見せている。
『風見(ヒラルダ)』
“彩飄”フィレスが時折人間に渡す宝具。十字型のペンダントの形をしている。彼女の自在法『風の転輪』が封じられており、起動すると解放された自在法に反応してフィレスの本体がその場に転移する。起動に必要な“存在の力”は渡された時点で充填されているが、起動条件である「自在法を使う」という一点が人間の煩雑な意思総体では困難であるため、「ただ、真っ直ぐに念じる」ことを実行させるために『起動の代償は命である』と告げられる。
『天道宮(てんどうきゅう)』
“髄の楼閣”ガヴィダの手になる、世界最大の宝具の一つ。[仮装舞踏会]の本拠『星黎殿』の対になる存在で、本来の名は『陽光の宮廷』。日常を暮すための移動城砦である。その名の如く、内部には常に陽射しの揺れる青空が投影されている。あらゆる気配と視角を遮断する隠ぺいの殻『秘匿の聖室(クリュプタ)』により、外部からは容易に発見されない。また、内部を破壊されても、建造時点で存在していたものは時間をかけて修復される。ガヴィダが隠居を決め込んでからはその住まいとして各地を漂っていたが、『大戦』に際してマティルダらに貸与され、首塔への突撃に使用された。『大戦』の終結に伴い、『カイナ』に座したアラストールと白骨と化したメリヒム、マティルダに後事を託されたヴィルヘルミナとティアマトーら3人にして4人が移り住み、次代の『炎髪灼眼の討ち手』育成の揺り籠となった。シャナにとっては自身の出発点にして育った場所であるため、「故郷」と呼んでいる。
シャナがフレイムヘイズとなった直後の戦いで崩壊し、水没していたが、『引潮』作戦のためヴィルヘルミナによって引き上げられ、撤退戦で使用された。
『星黎殿(せいれいでん)』
“髄の楼閣”ガヴィダの手になる、世界最大の宝具の一つ。シャナの故郷『天道宮』の対になる存在で、本来の名は『星空の神殿』。敵を迎え撃つための移動要塞である。その名の如く、内部には常に星の瞬く夜空が投影されている。あらゆる気配と視角を遮断する隠ぺいの殻『秘匿の聖室(クリュプタ)』により、外部からは容易に発見されない。また、内部を破壊されても、建造時点で存在していたものは時間をかけて修復される。教授の絡んだ騒ぎを機にガヴィダが隠居を決め込んだ際、その代償として[仮装舞踏会]に譲渡され、以降は彼らの本拠地として使用されている。
対存在である『天道宮』とは元々、組み合わせて本来の姿となる一つの宝具として作られており、一定距離に接近すると、本来の姿に戻ろうと“修復”を始め、互いに内部に通じる通路が形成される。
年月の間に[仮装舞踏会]による改修が幾度となく施されており、ガヴィダが建造した当初の姿とは大きく異なっている。
『カイナ』
“髄の楼閣”ガヴィダの作り上げた宝具の一つ。この上に座す“徒”は、「そこにいる」だけならば“存在の力”を消耗しない。元々は芸術に入れ込んでいたガヴィダが、「人を喰らわねば存在できない」という“徒”の宿命を逃れ、人間の友人達と芸術について論議を交わすために作り上げた自縛の水盤(チェルノボーグは「人間と馴れ合うための宝具」と評している)。
中世の『大戦』の終結後はアラストールが座し、次代の契約者を待っていた。またこの宝具には『天道宮』の機能制御という副次効果が備えられている。
『玻璃壇(はりだん)』
創造神“祭礼の蛇”の宝具。元々は『大縛鎖』を見張るために作った銅鏡で、置かれている街の状況を周囲の物質で構成したミニチュアとして投影する。
『ゲーヒンノム』
『星黎殿』の中核部に備え付けられた大竈。灰で満たされており、『星黎殿』の機能制御を行う。ただし、改修に次ぐ改修で制御すべき機能が多岐に渡っており、事実上ベルペオル以外では“嵐蹄”フェコルーぐらいしか掌握・コントロールが困難。また大命の宝具を収納する場所でもあり、『神鉄如意』『トライゴン』『タルタロス』は未使用時はここに置かれる。
『トリヴィア』
『星黎殿』の『秘匿の聖室(クリュプタ)』を制御するための松明。殻に加えられる作用を感知するほか、フェコルーが表に出る際にこれを使用し、『秘匿の聖室』を纏って気配を隠している。
『九垓天秤(くがいてんびん)』
[とむらいの鐘]が所有する宝具。九つの腕を持つ上皿天秤であり、支点から皿へ、皿から皿へと“存在の力”を受け渡す力を持つ。また、上に乗る“徒”の体に合わせて皿のサイズを変えることも可能。大幹部9名の総称はこの宝具から流用されたもので、彼らが詮議を行う際はこの宝具の上皿に乗るか、中央において囲む形で行われる。
『テッセラ』
外界宿に設置されている気配隠蔽の宝具。一定範囲内の気配を遮断する手のひらサイズの正十二面体であり、世界でもっとも数が多い。
『小夜啼鳥(ナハティガル)』
自在法を起動する宝具。その正体は、天才自在師“螺旋の風琴”リャナンシーと、それを捉え意のままに操る鳥かご、二つを合わせた呼称。弱いとはいえ、仮にも“徒”一人を意のままにするため、起動にはとんでもない量の“存在の力”が必要となる。これを手にした者の大半は無茶な行動をとって自滅しており、曲がりなりにも起動させたのはアシズのみ。しかし、鳥籠によって刻まれる「支配の自在式」はリャナンシーがその気になれば数秒で解除できる代物であり、『大戦』最終局面までそれをしなかったのは、単に気力を失っていたからである。
『吸血鬼(ブルートザオガー)』
“愛染自”ソラトの持つ宝具。片手持ちの大剣であり、“存在の力”を込めることで、刃を触れ合わせた相手に無数の傷を負わせる能力を持つ(この時、刀身には血色の波紋が揺れる)。“愛染の兄妹”の討滅後はマージョリーに預けられており、その後紆余曲折を経て栞に封じられた状態で悠二に譲渡された。
悠二の手に渡って以降は彼の武器として使用されており、代行体となって以降もそのままだった。シャナとの最終戦でもそのまま使われ、新世界『無何有鏡』を流離う今も保持している。
『オルゴール』
“愛染他”ティリエルの持つ宝具。平坦な場所に置いておくことで、記録した自在法を起動させ続ける能力を持つ。
『トリガーハッピー』
“狩人”フリアグネが持つ宝具の一つ。拳銃の形をしており、フレイムヘイズに向けて使用することで内部に眠る“王”の休眠を解除し、器を破壊する力を持つ。I巻でシャナに対して使われたが、『器』の巨大さゆえに、破壊するどころかアラストールを一時的に顕現させてしまった。
『ダンスパーティ』
“狩人”フリアグネが持つ宝具の一つ。ハンドベルの形をしており、“燐子”を爆破する力を持つ。本来は“虹の翼”や“愛染他”のような“燐子”使いと戦うための宝具。
『(異形の戦輪)』
正式名称・詳細は不明。『異形の戦輪使い』と呼ばれるミステスの本体となっていた模様。
『パパゲーナ』
“戯睡郷”メアの寄生するミステスの本体。神楽鈴の形をしており、振ることで炎弾を雨あられとばらまく力を持つ。
『非常手段(ゴルディアン・ノット)』
ベルペオルが配下の“徒”に与える金色の鍵。お守り代わりに持っている“徒”も多いが、その本質は“存在の力”による仕掛け爆弾。また『星黎殿』への転移機能を備えており、一部では緊急脱出装置として使われる。
『タルンカッペ』
“哮号牙”ビフロンスの持つ宝具。気配隠蔽の衣であり、“存在の力”を込めることで力を発揮する。
『ヒュストリクス』
“壊刃”サブラクの持つ剣の一つ。詳細不明。教授によってドリルに改造されたため、憤激したサブラクはこの剣を捨ててしまい、以後はドミノが所持していた。
『アタランテ』
“纏玩”ウコバクの持つ宝具。シャボン玉を発して相手を捕える。
『キングブリトン』
“髄の楼閣”ガヴィダの持つ大金槌型の宝具。
『メケスト』
カムシンが持ち歩いている巨大な鉄棒型の宝具。『儀装』展開時には『ラーの礫』を放つ鞭の柄となる。
『ノーメンクラタ』
[革正団]の持つ宝具。銀色の円盤の形をしており、物体の組成や構造を解析・表示する。また、これを使うことで自在師でないものでも自在式の解析が可能となる。元は一員であったハリエットの所有物で、サラカエルの討滅後、その地に残ったハリエットの形見として、拠点最奥部に安置されていた。
『コルデー』
“駆掠の礫”カシャの持っていた宝具。指輪の形をしており、自在式を込めることが出来る。「ゾートロープ」でカシャが討滅されて以降はシャナが持っていたが、自在法に疎かった彼女はこれを死蔵していた。御崎市での最終戦ではこれに『大命詩篇』を込め、『無何有鏡』を創造する式を改変するために使用された。
『アズュール』
悠二が首から下げている指輪型の宝具。元はフリアグネが持っていたもので、炎を遮る「火除け」の力を持つ。ただし、あまり強力すぎると貫通される。
『バブルルート』
“狩人”フリアグネが持つ宝具の一つ。コインの形をしており、生み出される金の鎖が絡むとその武器が使用不能になる。
『レギュラーシャープ』
“狩人”フリアグネが持つ宝具の一つ。トランプのデッキの形をしており、多数のカードをシャッフルして場に出す。元は占いにハマった“王”と人間が作り出したもので、当初はタロットカードだった。
『リシャッフル』
人格を交換する宝具。互いの境遇を悲観した“徒”と人間が作り出したもの。
『ジェタトゥーラ』
カムシンが持っていた宝具で、モノクルの形をしている。人間のための宝具の一つで、覗いた者は「この世の本当のこと」を垣間見ることになる。
『押し出しトンカチ』
質問コーナー「狩人のフリアグネ」でマリアンヌが持っている金槌。時々乱入してくる教授とドミノを追い出す際に使用している。
『スクレープ』
“気焔の脅嚇”ギヴォイチスが所持していた長剣型の宝具。当人はこれで『万条の仕手』を倒したと吹聴していたが、程なくしてその『万条の仕手』当人に討滅された。

用語

“紅世(ぐぜ)”
人間が暮らすこの世とは異なる世界。独自の物理法則によって成り立っており、五感が意味をなさない。「力そのものが混じり合う世界」であり、力のせめぎ合いが延々と続く、生きてゆくには過酷な世界とされている。かつて徒は“渦巻く伽藍”と呼んでいたが、彼らからその様子を聞いた人間の詩人が付けた“紅世”という名称が定着した。
紅世の住人を“紅世の徒(ぐぜのともがら)”(略して“徒”)と言い、より力の強い者は“紅世の王”(略して“王”)と称される。また、これらがこの世で作り出す下僕を“燐子”という。
ちなみに人間が暮らす世界は、作中では常に「この世」と書かれており、“紅世”でどう呼ばれているかは不明。
フレイムヘイズ
“紅世の王”と契約し、異能を得た元人間の総称。呼び名は、契約の際に人間が幻視するこの世と“紅世”の両界の狭間の光景「炎の揺らぎ」に由来する。契約した“紅世の王”はフレイムヘイズの中(『運命という名の器』)に休眠し、意識のみを神器という道具に表出させる。フレイムヘイズとなった経緯や目的はそれぞれに異なるものの、主な者達は“紅世の徒”を討滅してこの世と“紅世”のバランスを保つ事を生業としている。詳細はフレイムヘイズ及び神器を参照。
運命
本作における「運命」とは、一般に使用される「運命」とは意味が異なり、“存在の力”を、過去・現在・未来でトータルしたものである。
現在の“存在の力”の量は時系列に沿って変化するものであり、それを立体に見立てたものを『運命という名の器』とも呼ぶ。フレイムヘイズの『器』とは、契約の際の代償として運命が失われた際に生じる、この世の時空に開いた“存在の力”の空白のことである。
この世の本当のこと
世間一般には隠されている、“紅世”に関わる様々な事実のこと。人間には覆せない優位性を持つ“紅世の徒”がこの世に存在することや、その“徒”がこの世で気ままに跳梁跋扈していると言う事実は、人間社会に収拾不可能な世界規模の混乱を与える恐れがあるため、特別な理由がない限り一般には知らされない。また、一般人は“徒”やフレイムヘイズ側から干渉されない限り、“紅世”に関わる様々な事実を認識できず、それらの認識が一般に広まりにくいと言う実情もある。
なお19世紀後半に、これらの事実を一般人に認知させるべく活動する者たちが現れ、彼らは自らを[革正団(レボルシオン)]と名乗った。彼らの思想は「普通の」“徒”やフレイムヘイズからは狂気と見なされ、20世紀半ば頃には根絶された。
『闘争の渦』
騒動を引き寄せ、波乱の因果を導き、激突に衝突させる、恐るべき『時』の勢い。具体的には、普段は一生会わないのが普通とされているフレイムヘイズや“紅世の徒”が、一つの都市や街に短期間の内に集中的に現れる現象を指す。過去幾つかあった“紅世”に関わる大きな戦いの遠因となっている。

批評

小森健太朗による批評

作家の小森健太朗は、本作をセカイ系作品の完成系のひとつとして挙げている。それによると、一般的なセカイ系作品は「恋愛もの」と「バトルもの」の2つの要素を持つが、恋愛要素については(男性)主人公とヒロインとの純愛として自己完結的に描かれることが多く、またバトル要素についても戦争が後景化しているため、作品を長期化させることが難しいという。しかし、本作は両方の面について作品を長期的に持続させるための巧妙な仕掛けを施していることがわかる。まず恋愛面については、「主人公の坂井悠二は本当は物語の開始以前に死亡しており、いずれは消滅する『坂井悠二の代替物』でしかない」と設定されているため、ヒロインであるシャナと運命を共にする義務から開放され、他の多数の美少女キャラクターに囲まれて暮らすというハーレムもののような状況を可能としている。次にバトル面においては、「封絶内での戦闘による破滅は、終了後にフレイムヘイズの“存在の力”によって元通りに回復する」と設定されているため、平穏な学園生活(日常)と異能による闘争(非日常)の両立を可能としているのである。また、これは同じくセカイ系想像力を元にしていながらもヒロインの高い戦闘能力が日常生活を脅かす必然性を描いた『エルフェンリート』と対照的であるという[8]

小説

テンプレート:ライトノベル

本編
本編はナンバリング順序通りの長編物語となっている。なおナンバリングされているV、X、XV巻ではプロローグとエピローグ部分は現代の話であるが、それ以外は長編形式の外伝となっており時系列ではI巻よりも過去の話である。これらナンバリングされた外伝は、以降の展開の重要な伏線となっている。XXII巻で本編は完結。
外伝
本作では、本編の物語の挿入話(エピソード)となる話を外伝と定義されており、タイトルはカタカナで表記されている。前述のV、X、XV巻や『ゾートロープ1-4』など一部例外はあるが主に短編形式で書かれており、シャナと悠二以外を主人公とした作品も多数描かれている。また、タイトルのアルファベット綴りの頭文字は全て重複が無いようにされている[9]
番外編
本編の挿入話としては扱われない「何でもあり」の話は番外編として定義されており、番外編のタイトルはひらがなで表記されている。なおアニメや漫画等の二次創作された番外編においてはタイトルの表記は統一されていない。
“狩人”のフリアグネ
読者からの疑問質問に、作中のキャラクターを用いた会話形式で答えるコーナー。本文中では『“狩人”のフリアグネ なんでも質問箱』と呼称される。当初は番外編『しゃくがんのしゃな』『しんでれらのしゃな』の中に組み込まれた形式だったが、0巻巻末での書き下ろし以降は独立枠の掌編になっている。

既刊一覧

高橋弥七郎による著書『灼眼のシャナ』の既刊一覧であるが、その他に収録された作品も併せて記載してある。

本編
既刊 初版発行日付 ISBNコード
1 灼眼のシャナ I 2002年11月25日付 ISBN 4-8402-2218-5
2 灼眼のシャナ II 2003年4月25日付 ISBN 4-8402-2321-1
3 灼眼のシャナ III 2003年7月25日付 ISBN 4-8402-2410-2
4 灼眼のシャナ IV 2003年8月25日付 ISBN 4-8402-2439-0
5 灼眼のシャナ V 2003年11月25日付 ISBN 4-8402-2519-2
6 灼眼のシャナ VI 2004年2月25日付 ISBN 4-8402-2608-3
7 灼眼のシャナ VII 2004年7月25日付 ISBN 4-8402-2725-X
8 灼眼のシャナ VIII 2004年10月25日付 ISBN 4-8402-2833-7
9 灼眼のシャナ IX 2005年2月25日付 ISBN 4-8402-2881-7
10 灼眼のシャナ X 2005年9月25日付 ISBN 4-8402-3142-7
11 灼眼のシャナ XI 2005年11月25日付 ISBN 4-8402-3204-0
12 灼眼のシャナ XII 2006年2月25日付 ISBN 4-8402-3304-7
13 灼眼のシャナ XIII 2006年9月25日付 ISBN 4-8402-3549-X
14 灼眼のシャナ XIV 2007年2月25日付 ISBN 978-4-8402-3719-2
15 灼眼のシャナ XV 2007年8月25日付 ISBN 978-4-8402-3929-5
16 灼眼のシャナ XVI 2007年11月25日付 ISBN 978-4-8402-4061-1
17 灼眼のシャナ XVII 2008年11月10日付 ISBN 978-4-04-867341-9
18 灼眼のシャナ XVIII 2009年2月10日付 ISBN 978-4-04-867521-5
19 灼眼のシャナ XIX 2009年9月10日付 ISBN 978-4-04-868007-3
20 灼眼のシャナ XX 2010年4月10日付 ISBN 978-4-04-868451-4
21 灼眼のシャナ XXI 2010年11月10日付 ISBN 978-4-04-870050-4
22 灼眼のシャナ XXII 2011年10月10日付 ISBN 978-4-04-870960-6
短編集
既刊 初版発行日付 ISBNコード 収録作品
灼眼のシャナ 0 2005年6月25日付 ISBN 4-8402-3050-1 外伝『オーバーチュア』
番外編『しゃくがんのしゃな』
番外編『しんでれらのしゃな』
巻末:質問コーナー『狩人のフリアグネ』
灼眼のシャナ S 2006年6月25日付 ISBN 4-8402-3442-6 外伝『キープセイク』
外伝『マイルストーン』
外伝『セレモニー』
巻末:質問コーナー『狩人のフリアグネII』
灼眼のシャナ M 限定販売[注 1] なし[注 2] 外伝『ノーマッド』
外伝『オーバーチュア』
灼眼のシャナ SII 2008年6月25日付 ISBN 978-4-04-867085-2 外伝『ドミサイル』
外伝『ゾートロープ』(Chapter 1 - 4)
外伝『ヤーニング』
巻末:質問コーナー『狩人のフリアグネIII』
灼眼のシャナ SIII 2012年11月10日付 ISBN 978-4-04-891085-9 外伝『ソロー』
外伝『ノーマッド』
外伝『ヴァージャー』
外伝『フューチャー』
外伝『ホープ』
巻末:質問コーナー『狩人のフリアグネIV』

テンプレート:Reflist

関連書籍
タイトル 初版発行日付 ISBNコード 収録作品
解説本 電撃文庫公式解読本『灼眼のシャナノ全テ』 2005年12月30日付 ISBN 4-8402-3287-3 「“狩人”のフリアグネ なんでも質問箱」収録
電撃文庫公式解読本「アニメ『灼眼のシャナ』ノ全テ」 (2006年10月発売) ISBN 4-8402-3547-3 外伝『ボールルーム』収録
電撃文庫公式解読本「アニメ『灼眼のシャナII』ノ全テ」 2009年10月19日付
(2009年10月発売)
ISBN 978-4-04-868122-3 外伝『ジャグル』収録
電撃文庫公式解読本『灼眼のシャナノ全テ 完』 2009年10月19日付
(2013年6月発売)
ISBN-13: 978-4048913225 外伝『アンコール』収録
画集 いとうのいぢ画集『紅蓮(ぐれん)』 2005年2月25日付 ISBN 4-8402-2898-1 外伝『リシャッフル』収録
いとうのいぢ画集II『華焔(かえん)』 2007年8月9日付 ISBN 978-4-8402-3987-5 番外編『かぐやひめのしゃな』収録
いとうのいぢ画集III『蒼炎(そうえん)』 2009年8月10日付 ISBN 978-4-04-867990-9 番外編『おじょうさまのしゃな』収録
いとうのいぢ画集 結『遮那(しゃな)』 2013年8月 ISBN-13: 978-4048913218 番外編『さんじゅうしのしゃな』収録
その他
作者によってテキストが書かれた『灼眼のシャナDS』、脚本を手がけたドラマCD『灼眼のシャナ ドラマディスク』(内容は上記の『ノーマッド』と同一)が外伝として位置している。
外伝『ヴァージャー』、外伝『フューチャー&ホープ』はそれぞれ電撃文庫MAGAZINE』2008年11月増刊号、2012年7月号の読み切り作品として書かれたものであり、SIII巻に収録された。
本編、外伝の時列表
時代 時期 作品
近世以前 16世紀以前 外伝 『キープセイク』
近世 16世紀 X巻
近代 1863-4年 外伝 『ソロー』
1901年 XV巻
1930年代 外伝 『マイルストーン』
現代 V巻の数年前 外伝 『ボールルーム』
I巻の数年前 V巻
V巻の数か月後 外伝 『ゾートロープ』
I巻の2年前(21世紀初頭) 外伝 『ヤーニング』、外伝『ジャグル』(ヤーニングの後)、外伝『ヴァージャー』
4月 外伝 『オーバーチュア』
I巻
外伝 『ノーマッド』(ドラマディスク)
5月 II巻
5-7月 III-IV巻
V巻プロローグ・エピローグ
7月 VI-IX巻
8月 外伝 『リシャッフル』、X巻プロローグ・エピローグ、DSゲーム
9月 外伝 『セレモニー』、外伝 『ドミサイル』
10-12月 XI-XIII巻
12月 XIV巻
12月24日以降 XV巻プロローグ・エピローグ
1月 XVI-XX巻
2月 XXI-XXII巻
4月下旬 外伝『フューチャー』
XXII巻から一年後の春 外伝『ホープ』
XXII巻から二年弱 外伝『アンコール』

漫画

テンプレート:Sidebar with collapsible lists

灼眼のシャナ

メディアワークス刊の『月刊コミック電撃大王』2005年4月号から2011年10月号まで連載。

原作同様にシャナと悠二の出逢いから描かれており、I巻からIII巻までが原作I巻、IV巻からVI巻までが原作II巻、VII巻からVIII巻134ページが原作III巻、VIII巻135ページからX巻までが原作IV巻に相当する。また、II巻・IV巻・VI巻には漫画版『灼眼のしゃなたん』(アニメ版とは設定が異なる)、V巻には原作SII巻収録の『ゾートロープ』が収録されている。

毎巻、原作者高橋弥七郎からのコメント、キャラクターデザインいとうのいぢからのコメントと書き下ろしのイラストが寄せられていて、そのコメントの中で高橋弥七郎はこの作品を「極上のコミカライズ作品」と高く評価している。

単行本は2010年1月時点において、VII巻まで刊行され、累計発行部数は162万部を超える[10]

単行本
I. 2005年10月27日発売 ISBN 4-8402-3224-5
II. 2006年6月27日発売 ISBN 4-8402-3503-1(通常版)、with "GRIMOIRE" ISBN 4-8402-3496-5(初回限定版)
III. 2007年4月27日発売 ISBN 978-4-8402-3871-7
IV. 2008年1月26日発売 ISBN 978-4-8402-4138-0
V. 2008年7月26日発売 ISBN 978-4-04-867201-6
VI. 2009年1月27日発売 ISBN 978-4-04-867556-7
VII. 2009年9月26日発売 ISBN 978-4-04-868136-0
VIII. 2010年5月27日発売 ISBN 978-4-04-868626-6
IX. 2011年1月27日発売 ISBN 978-4-04-870349-9
X. 2011年10月27日発売 ISBN 978-4-04-870979-8
GRIMOIRE
II巻の初回限定版付属の冊子『"GRIMOIRE"』(グリモア)には、灼眼のシャナをテーマにした様々なイラストレーターや漫画家、小説家の作品が収録されている。

灼眼のシャナX Eternal song -遙かなる歌-

『電撃「マ)王』増刊『電撃黒「マ)王』(季刊)にて、2007年9月19日(vol.1)から2009年(Vol.9)まで連載。2009年10月より本誌『電撃「マ)王』(現『電撃マオウ』)に移籍し、それに伴い掲載も月一に変化し、2012年7月まで連載された。

原作X巻の時代16世紀に焦点を当てた外伝コミック。シャナの先代にあたる『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールを中心にフレイムヘイズと“紅世の徒”の戦いが描かれている。

原作X巻には登場していないキャラクターとして“盤曲の台”ゴグマゴーグが登場しているが、外伝でこの“徒”が存在したことを仄めかすセリフがあり、番外編でも登場する等、正式なキャラクターとして扱われている。

  • 作画 - 木谷椎
  • 原作 - 高橋弥七郎
  • キャラクターデザイン - いとうのいぢ、木谷椎
単行本
I. 2009年1月27日発売 ISBN 978-4-04-867557-4
II. 2010年8月27日発売 ISBN 978-4-04-868711-9
III. 2011年10月27日発売 ISBN 978-4-04-870902-6
IV. 2012年9月27日発売 ISBN 978-4-04-886915-7
V. 2012年9月27日発売 ISBN 978-4-04-891131-3

アニメ

原作刊行中であった2005年10月期のテレビアニメ化を機に、テレビアニメ3期、劇場版アニメ1本、OVA2シリーズ5本が製作された。いずれも製作はJ.C.STAFF。テレビアニメ第1期および第2期、劇場版アニメ、OVA前期は原作をベースにしたオリジナルストーリーであり、残るテレビアニメ第3期とOVA後期シリーズは(アニメオリジナルストーリーとの整合性を取る改変のみで)ほぼ原作に沿ったストーリーとなっている。

テンプレート:Main

ドラマCD

灼眼のシャナ ドラマディスク

2004年6月発売。2003年にラジオ番組「電撃大賞」内で計4回放送されたラジオドラマとCDオリジナル1編を収録。メディアワークスのネット販売や『電撃hp』の誌上通販などが行われた。脚本は作者である高橋弥七郎が担当し、小説本編のI巻とII巻の間を埋める正式な外伝となっている。後に脚本を小説の形式に書き直した外伝『ノーマッド』として小説化され『灼眼のシャナM』に収録された。なおアニメ化以前の作品であり、アニメ版とは出演者が異なっている。

声の出演

Assorted / SPLENDIDE / SUPERIORITY

ジェネオンエンタテインメント(Assorted / SPLENDIDE)およびワーナー・ホーム・ビデオ(SUPERIORITY)より発売。キャストおよび設定をアニメ版と同様にした番外編ミニドラマとキャラクターソングを収録。

灼眼のシャナ Assorted Shana VOL.I (2006年2月22日発売)
灼眼のシャナ Assorted Shana VOL.II (2006年3月22日発売)
  • 「Wolf in my heart」歌 - マージョリー・ドー(声 - 生天目仁美) / 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 多田彰文
  • ドラマ『いつもの放課後に……』
  • 「tough」歌 - カムシン(声 - 皆川純子) / 作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 岸村正実
  • ドラマ『フレイムヘイズの午後』
灼眼のシャナ Assorted Shana VOL.III (2006年4月21日発売)
  • 「仮面の剥落」歌 - ヴィルヘルミナ・カルメル(声 - 伊藤静) / 作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 澤口和彦
  • ドラマ『索敵メロンパン』
  • 「ブルースカイ」歌 - シャナ(声 - 釘宮理恵) / 作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 丸尾稔
  • ドラマ『紅世の王、極秘会議』
灼眼のシャナII SPLENDIDE SHANA Vol.I (2008年2月22日発売)
  • 「EXISTII」歌 - シャナ(声 - 釘宮理恵) / 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - FAULTFINDERS
  • ドラマ『シャナの社会科見学〜一夜の夢の如し〜』
  • 「風の行方」歌 - 近衛史菜(声 - 能登麻美子) / 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 多田彰文
  • ドラマ『謎のセレブデート』
灼眼のシャナII SPLENDIDE SHANA Vol.II (2008年4月25日発売)
  • 「流れ星*エトランゼ」歌 - 吉田一美(声 - 川澄綾子) / 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - FAULTFINDERS
  • ドラマ『御崎高校殺人事件』
  • 「蒼月のセレナータ」歌 - マージョリー・ドー(声 - 生天目仁美) / 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 多田彰文
  • ドラマ「さらば愛しき子分ども」
灼眼のシャナII SPLENDIDE SHANA Vol.III (2008年5月23日発売)
  • 「FRIENDS〜知己朋友〜」歌 - ヴィルヘルミナ・カルメル(声 - 伊藤静) / 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - FAULTFINDERS
  • ドラマ『平井家立てこもり事件』
  • 「Half of Mine」歌 - フィレス(声 - 井上麻里奈) / 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 多田彰文
  • ドラマ『エンゲージ・リンク-どこまでも、いつまでも-』
灼眼のシャナF SUPERIORITY SHANA III Vol.1(2012年2月29日発売)
  • ドラマ『セレモニー』
  • 「Light My Fire」「I'll believe」のTVサイズ
  • 本編BGM
灼眼のシャナF SUPERIORITY SHANA III Vol.2(2012年4月25日発売)
  • ドラマ『ヤーニング』
  • 「Serment」「ONE」のTVサイズ
  • 本編BGM
灼眼のシャナF SUPERIORITY SHANA III Vol.3(2012年7月27日発売)
  • ドラマ『フューチャー』
  • ドラマ『ホープ』
  • 「光芒」歌 - 川田まみ / 作詞 - 川田まみ / 作曲・編曲 - 尾崎武士・中沢伴行

アニメージュスペシャルドラマCD

月刊アニメ雑誌「アニメージュ」2008年4月号付属。声優はテレビアニメシリーズに順じている。ミニドラマ『迷子の迷子のゆうじ君』とキャストによるコメントを収録。

ゲスト出演

ゲーム

PS2、携帯アプリ、DS版(メディアワークス)

灼眼のシャナ、灼眼のシャナDS
メディアワークス発売、VRIDGE製作で内容はほぼ同一。ジャンルはバトルアドベンチャーゲーム。悠二とシャナ達の夏休みを描いている。全8章。
PS22006年3月23日発売(後にベスト版が2008年2月に発売)
ストーリーは原作者である高橋弥七郎により原案・監修されている。予約特典は「『灼眼のシャナ』イラスト集・焔」(小説版のカバーイラストやゲームのパッケージイラスト、ゲーム内の戦闘シーン、イベントグラフィックなどの設定資料、高橋弥七郎といとうのいぢのあとがき収録)であった。後に携帯アプリに移植された(電撃モバイルのサイトよりダウンロード可能)。
DS2007年3月29日発売
原作者高橋弥七郎によるシナリオの全面改稿が行われ、正式な外伝となった。新規要素が追加されている。予約特典は「シャナイラスト・スクールカレンダー」、初回特典は「シャナゲーム・ミニラフ原画集『灯火』」であった。
ゲームオリジナルの“紅世の徒”、“戯睡郷”メア(声:小林沙苗)が登場する。オリジナルといっても小説と独立しているわけではなく、本編では回想といった形で、外伝・番外編では直接登場している。
本作の特徴は、アドベンチャーパートで会話中に突如発生する「アクティブカウントダウン」システムで、コントローラーの〇・☓・☐・△ボタンと方向キーを制限時間内に指示通り入力(DS版はタッチ画面に表示される番号をタッチ)が要求される。ここでのキー入力の成否はエンディングに影響するため重要である。各章のラストに“紅世の徒”などとの対決へ移行し、RPG調の戦闘が展開される。エンディングは「シャナ」ルートと「吉田一美」ルートそれぞれ2種類+男友達の全5種類。
ストーリー中のシーン(グラフィック)は、アルバムとして収録される。全て揃えるには5パターンあるエンディングを見ることが必要。
PS2版とDS版の違いはPS2版はほぼフルボイスに対してDS版は一部のキャラのみになっている。
OP曲は「EXIST」。また、OPアニメーションが機種によって異なっている。
キャスト / シャナ - 釘宮理恵 / 坂井悠二 - ボイスなし。 / 吉田一美 - 川澄綾子(PS2版のみ) / 坂井千草 - 櫻井智(PS2版のみ) / アラストール 江原正士(PS2版のみ) / マージョリー 生天目仁美 / マルコシアス 岩田光央 / ヴィルヘルミナ 伊藤静(PS2版のみ) / ティアマトー 渡辺明乃(PS2版のみ) / 池速人 野島裕史(PS2版のみ) / 佐藤啓作 野島健児(PS2版のみ) / 田中栄太 近藤孝行(PS2版のみ) / 緒方真竹 小林由美子(PS2版のみ) / ウィネ 鈴木達央 / フリアグネ 諏訪部順一 / マリアンヌ こやまきみこ / ラミー 清川元夢(PS2版のみ) / ソラト 白石涼子 / ティリエル 田村ゆかり / シュドナイ 三宅健太 / 教授 飛田展男 / ドミノ 加藤奈々絵 / メリヒム 小西克幸 / 天目一個 菅生隆之 / メア 小林沙苗 /
電撃検定 灼眼のシャナ / 灼眼のシャナ スピード / 灼眼のシャナ 大富豪
電撃モバイルに限り利用できる。iアプリ(FOMA903iシリーズ・メガアプリ対応機種のみ)のみ全共通タイトルで配信。他に「電撃検定」はEZアプリ (BREW) およびS!アプリ(SoftBank 3G対応機種のみ)に対応、「スピード(トランプ)」はEZアプリ (BREW)に対応している。

携帯アプリ版(タイトー)

灼眼のシャナ 〜炎髪灼眼の討ち手〜
原作1巻から4巻のストーリーをベースとするアクションゲーム。ストーリーモードではシャナを操作し、制限時間内にベルトスクロールステージをクリアし、ボスと対決する。バトルモードではフリアグネ、マージョリー、ソラト&ティリエル、シュドナイ、ヴィルヘルミナも選択可能で、対戦型格闘ゲームの要領で他のキャラクターと3本勝負を行い2本先取した方が勝ち。クリア後に残り時間や体力に応じてボーナスポイントが与えられ、攻撃力、防御力、スペシャル(特殊技ゲージ上昇率)、幸運(ブロック・クリティカル発生率)にポイントを割り振って育成が可能。
2006年11月よりiアプリFOMA903iシリーズ・メガアプリ対応機種のみ)、EZアプリ (BREW) およびS!アプリSoftBank 3G対応機種のみ)で配信されている。提供はタイトー
灼眼のシャナII 〜星黎殿の戦い〜
アニメ版のストーリーをベースとするアクションゲーム。ストーリーモード・バトルモードのシステムや育成要素など、基本的な部分は前作と同様。両モードにおいて使用可能キャラが大幅に増加された。
2007年4月から5月にかけてiアプリ(FOMA903iシリーズ・メガアプリ対応機種のみ)、EZアプリ (BREW) およびS!アプリ(SoftBank 3G対応機種のみ)で順次配信された。提供はタイトー
灼眼のシャナQIX
ゲームのルールはQIXを参照。ステージごとに決められた面積の陣地を占領すると、CGモードでシャナを始めとするキャラクターの背景画像が鑑賞できる。
灼眼のシャナ9パズル
いとうのいぢのイラストの9パズルFlashゲーム。2007年12月13日から2007年12月26日までのクリスマス期間限定。

PCソフト(ノイズファクトリー)

デスクトップマスコット 灼眼のシャナ
WindowsXP/Windows2000対応。メインキャラクターの内ヒロイン5人を操作でカスタマイズできる3Dマスコット集で、SDにしたキャラも併録。

他作品との関連

PS2「ななついろ★ドロップス pure!!」(2007年
PS2版はメディアワークスから発売。イラスト担当もいとうのいぢであることから、シャナ、悠二、アラストールがゲスト出演をしている。同作品は他にもPC版・DS版があるが、シャナたちが登場するのはPS2版のみである。
PS2「乃木坂春香の秘密 こすぷれ、はじめました♥」(2008年
アスキー・メディアワークスから発売。『灼眼のシャナ』を始めとした電撃文庫の作品に関したコスプレ衣装が登場している。
なお、同作品のアニメでも「乃木坂春香がシャナのコスプレをする」というネタが出ている。
TVアニメ「のだめカンタービレ 巴里編
アニメオタクであるフランクが着ているシャツのイラストや、部屋に飾っていたフィギュアの中にシャナが登場している。アニメ制作は同じJ.C.STAFF。
DS「電撃学園RPG Cross of Venus」(2009年
アスキー・メディアワークスから発売。電撃文庫作品が共演、主要参加となる8作品の内でも物語の冒頭から登場して始終深く関わる他、主人公の使用武器が本作に登場する片手持ちの大剣型宝具『吸血鬼(ブルートザオガー)』。
又、「“紅世”の住人は異世界を単独で移動可能」、「とある魔術の禁書目録の魔術で封絶を強化出来る」等とクロスオーバーならではの設定が登場する。
DS「電撃学園RPG Cross of Venus SPECIAL」(2011年
アスキー・メディアワークスから発売。2009年に発売された上記作品のリメイク。
TVアニメ「とある科学の超電磁砲
アニメ制作が同じJ.C.STAFFということもあり、シャナと吉田一美がクレープ屋に並んでいたり、アニメ版の吉田一美が飼っている犬と同じ名前のニシキヘビを婚后光子が飼っていたり、御坂美琴がコンビニで立ち読みしてた本の表紙がシャナだったりする。
MMORPG「マビノギ」(2009年3月12日 - 3月26日)
ゲーム内で使用できるプレミアムキャラクターカード(シャナ、悠二、ベルペオル、シュドナイ)とアイテムを販売した。
MMORPG「テイルズウィーバー」(2009年11月11日 - 11月25日)
期間限定のタイアップイベントを開催した。メロンパンを集めると特製アイテムがもらえるというイベントでNPCとしてシャナが登場した。
ダンジョンRPG「絶対ヒーロー改造計画」(2010年)
日本一ソフトウェアと電撃文庫作品のコラボレーションにおけるゲストの一人としてシャナが登場。ボスとして登場し、倒すことで入手できるパーツを使うことで主人公がシャナに変身できる。
MMORPG「メイプルストーリー」(2010年7月14日 - 8月25日)
「マビノギ」「テイルズウィーバー」と同じくネクソンのゲーム、メイプルストーリーとのタイアップ。課金アイテムを買ったり、使ったりする事によりシャナの髪型や武器、帽子(頭の上にシャナが乗る)などが手に入る。
カードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ
2011年度より参戦している。
スマートフォン向けのカードコレクションゲーム「嫁コレ
2012年4月20日に『灼眼のシャナIII-FINAL-』よりシャナのボイスカードが登場。
オンラインシミュレーションRPG「百年戦記 ユーロ・ヒストリア」(2014年3月27日 - 4月10日)
カプコンと電撃文庫とのコラボキャンペーンとして灼眼のシャナを題材にしたイベントクエスト“炎髪灼眼の討ち手”を配信。
アーケードゲーム「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX
プレイヤーキャラクターとしてシャナ、サポートキャラクターとしてヴィルヘルミナが登場。

モバイルきせかえ

各社から、携帯電話向けのオリジナル待ち受け・きせかえが提供されており、スマートフォン用には簡単なミニゲームを備えているきせかえの配信もある。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:灼眼のシャナ

テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリテンプレート:Link GA
  1. 一部では「灼眼」(しゃくがん)とも(公式サイトの記述より)。
  2. 月刊アスキー2007年12月号の取材記事
  3. 2008シャナプロジェクト記事より
  4. 『電撃文庫1億冊突破!!』のお知らせ
  5. 「第20回電撃大賞」小説大賞、イラスト大賞、学校大賞の3部門で、史上最多応募総数7,523作品!アスキー・メディアワークス、2013年6月7日
  6. VII - 「文庫ランキングPHP研究所、2004年7月20日。
    XIII - 「文庫ランキング」 PHP研究所、2006年9月19日。
    XIV - 「文庫ランキング」 PHP研究所、2007年2月19日。
    XVI - 「文庫ランキング」 PHP研究所、2007年11月19日。
    XVII - 「文庫ランキング」 PHP研究所、2008年11月17日。
    XVIII - 「文庫ランキング」 PHP研究所、2009年2月16日。
    XIX - 「文庫ランキング」 PHP研究所、2009年9月24日。
  7. ここで言う“紅世”に関わる者とはフレイムヘイズと“紅世の徒”のことであり、(一部の“ミステス”を除き)例外は出ていない。灼眼のシャナ0巻参照
  8. 小森健太朗 「〈セカイ系〉作品の進化と頽落――「最終兵器彼女」、『灼眼のシャナ』、「エルフェンリート」」『社会は存在しない――セカイ系文化論』 南雲堂、2009年、156-159頁。ISBN 978-4523264842。
  9. SIII巻作者紹介より。
  10. AMW|灼眼のシャナより。


引用エラー: 「注」という名前のグループの <ref> タグがありますが、対応する <references group="注"/> タグが見つからない、または閉じる </ref> タグがありません