浮草物語
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テンプレート:Infobox Film 『浮草物語』(うきくさものがたり)は、1934年に公開された小津安二郎監督の日本映画。
概要
小津には珍しく地方の「旅芸人一座」の世界を舞台にした作品で主要な人物は着物を着ている。戦前の小津映画の常連の坂本武、飯田蝶子らの演技と、計算され尽くした精緻な演出が光る。オリジナルはサウンド版であり主題歌まであったが、現存プリントはサイレント映画である。再びの「喜八もの」だが、喜八の性格設定には「出来ごころ」と比べて若干の違いが見受けられる。1959年には小津自身がリメイクしている(題名は『浮草』)。
あらすじ
旅役者一座の座長・喜八が、むかし自分の子・信吉を産ませた女おつねの住む田舎町へ興行に出かける。喜八は、河原乞食の親ではまずかろうと信吉には事情を隠していた。現在の女房である一座の女優おたかが嫉妬し若いおときに信吉を誘惑させるが、おときは本当に信吉を愛してしまう。喜八は激怒しておたかとおときを叱責する。一方、雨の日が続いて客入りが芳しくないために、財政難に陥り、喜八は一座解散を決断する。喜八はおつねの家で信吉と対立し、おつねは喜八が実の父親であることを信吉に告げる。結局、喜八はおつねに信吉とおときをよろしく頼むと言って立ち去る。彼は駅でおたかと再会して、再び二人で旅立つのだった。
スタッフ
キャスト
- 喜八:坂本武
- おたか:八雲理恵子
- おとき:坪内美子
- おつね:飯田蝶子
- 信吉:三井秀男
- 富坊:突貫小僧
- とっつぁん:谷麗光
- 吉つぁん:西村青児
- 古道具屋:懸秀介
- 床屋のかみさん:青山万里子
- 村人:笠智衆
作品データ
- 製作:松竹蒲田撮影所
- フォーマット:白黒 スタンダードサイズ(1.37:1) サウンド版
- 初回興行: 帝国館
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