死の商人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:独自研究 死の商人(しのしょうにん、Merchant Of Death)とは、営利目的で敵味方を問わず兵器を販売する人物・組織への蔑称、転じて営利目的で兵器を販売し富を築いた人物・組織への蔑称。通常の商売を行っていたものと区別して記事の解説を行う。

概要

いくつかの辞書においては、中世欧州において敵対する勢力の両方に武器を売り、利潤のみを求めた武器商人の姿勢からこのような蔑称が生まれたとされている。

19世紀から冷戦期にかけては武器の生産、販売元はアメリカ合衆国ソ連フランス等の国が中心で、冷戦時においてもこれらの国の政府や企業が直接当事者・当事国に販売するケースが多かった。しかし、冷戦終結後は、これらの国や企業が様々な理由から当事者・当事国に直接武器を売ることが出来ないことがあり、その場合、武器商人(=「死の商人」)を経由して売る事が多いといわれる。これらの理由から近年は豊富な資金源のある個人が武器商人の中心になってきている。

合法、非合法を問わず、紛争当事国やテロリスト、第三諸国(アフリカ中東諸国)に武器を売っており、それが少年兵や犯罪者に手軽に銃が渡ってしまうので非常に問題ではあるが、死の商人達は各国の政府上層部や諜報機関と深い関係があるために、これらの武器売買の行為を暴くことは、自国の暗部の行為を暴くことになってしまうのであまり摘発されない。また、近年は武器生産、販売国として中華人民共和国北朝鮮パキスタンなどの新興工業国が急速に勢力を伸ばして来ているといわれている。

当然の事ながら、この類の職業は戦争が起きれば利益が増える。

「死の商人」と呼ばれた人々、会社、国

個人

会社

国家

テンプレート:出典の明記 いずれの国も、国際的に著名な武器・兵器メーカーを持つ。

関連項目

死の商人が登場する作品
  • アイアンマン
  • エリア88新谷かおるの戦記漫画。序盤から出入りの武器商人であるマッコイが登場している他、中盤以降は戦争により利益を得ようとする死の商人達の組織「プロジェクト4」との戦いとなる。)
  • ヨルムンガンド (漫画) 武器商人とされるキャラが登場する。
  • ロード・オブ・ウォービクトル・ボウトを採り上げた映画)
  • プリンプリン物語(ヒロイン・プリンプリンを追いかける敵役のランカーは武器商人)
  • 機動戦士ガンダムシリーズ(宇宙世紀を舞台にした作品)アナハイム・エレクトロニクス社は、敵対する両陣営に対し兵器(モビルスーツ)を開発・提供している
  • 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(劇中に死の商人とされる組織ロゴスが登場する)
  • みどりのゆび(モーリス・ドリュオンの児童文学。主人公は拳銃から列車砲に至るまであらゆる大きさ・種類の砲を開発製造する兵器財閥の一人息子)
  • サイボーグ009(死の商人「黒い幽霊(ブラックゴースト)団」に拉致されサイボーグ戦士に改造された9人の少年少女の戦いを描くSFアクション漫画)
  • 沈黙の艦隊かわぐちかいじの架空戦記漫画。米国の軍産複合体として「イースト・ウェスト・ダイナミックス」という会社が登場し、同社の社長が軍産複合体団体の代表として、米大統領の軍事費削減政策や「やまと」が掲げる政軍分離・「沈黙の艦隊計画」の核に対する新しい安保体制を、軍需産業の利権保持のために牽制・批判する)
  • 特捜戦隊デカレンジャー(エージェント・アブレラ)
  • メタルファイト ベイブレード(漫画版に死の商人とされる組織・ハデスインクが登場し、ベイブレードを兵器として扱う)
  • 仮面ライダーシリーズ(『仮面ライダーW』以降の作品に財団Xと呼ばれる死の商人が登場)
  • スーパーロボット大戦シリーズ(『スーパーロボット大戦OGシリーズに登場するイスルギ重工。反地球連邦勢力のみならず、地球を侵略する異星人にまで機動兵器を販売する)
  • バイオハザード4(途中から武器商人が登場。ガナードでありながらプレイヤーに武器を販売する。販売している武器は教団が隠し持っていたものである。)
  • メタルギアソリッド4(ACT.1の中盤からドレビン893という死の商人が登場。主人公であるスネークたちに武器を販売するほか民兵や反政府勢力にも武器を販売している。ドレビンは総称で世界中にいることになっている。)

脚注

  1. 1.0 1.1 ロード・オブ・ウォー公式ブログ
  2. テンプレート:Cite news
  3. 死の商人(岡倉古志郎,1999)
  4. アメリカの保守本流(広瀬隆,2003)
  5. 『神々の軍隊』- 浜田政彦(2000年,ISBN 9784883202119)
  6. アルフレッド・ノーベル伝(Kenne Fant,1996)
  7. 丁稚から財閥を築いた男、大倉喜八郎
  8. 『神々の軍隊』- 浜田政彦(2000年,ISBN 9784883202119)
  9. 『世界の起業家50人』- 大東文化大学起業家研究会(2004年,ISBN 9784762013041)
テンプレート:Gunji-stub