楽典

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楽典(がくてん、テンプレート:Lang-en-short)は、音楽に関する活動(演奏など)のために必要な最低限の知識のこと。「音楽の文法」や「楽譜の文法」などと言われることもある[1]。少なくとも1883年(明治16年)には、音楽取調掛にて、ジョン・ウォール・カルコット(en:John Wall Callcott)の『Musical Grammar』[2]が『楽典』[3]として翻訳・出版されて[4]おり、それ以降、後述の内容をまとめた書籍の名称や、音楽大学などでの音楽専門科目の名前としても使われている[5]

伝統的な西洋音楽クラシック音楽)や、その流れをくんだ現代音楽に使われることが多い。

内容

楽典の内容は大きく分けて、以下の二つから構成される。

脚注・参考文献

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  • 菊池有恒『新版 楽典―音楽家を志す人のための』音楽之友社、初版1979年、1998年12月10日。 ISBN 978-4276100077
  • 久保田慶一 他『はじめての音楽史』音楽の友社(初版1996年,増補改訂版2009年),ISBN 978-4-276-11016-8

関連項目

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  1. これは、言語における文法が、文章の読み書きするルールである正書法とそれらを説明するために必要な概念、そして用語の説明で構成されるのと対比してのことである。
  2. 1817年出版。
  3. 神津元訳述『楽典』文部省、1883年7月
  4. 櫻井雅人「唱歌集の中の外国曲 : 『小学校唱歌集』を中心として(2)」『言語文化 = Cultura philologica(一橋大学紀要論文)』,2005年12月25日,脚注48(一橋大学機関リポジトリpdf、2011年5月11日閲覧)。
  5. 書籍としての楽典は「楽典書」と呼ばれることもある。