森村進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

森村 進(もりむら すすむ、1955年6月15日 - )は、日本の法学者一橋大学教授。専門は法哲学博士(法学)(一橋大学、1997年)(学位論文「ロック所有論の再生」)。東京都出身。

活動

碧海純一門下。初期においては古代ギリシア人刑罰観についての研究を行っていたが、その後法学倫理学の接点やリバタリアニズムについて研究する。

研究分野以外でも『幻想文学』誌に澁澤龍彦に関する評論を投稿するなど、幅広い分野に造詣が深い。趣味は能楽鑑賞。

弟子

弟子に関良徳信州大学教育学部准教授)、鳥澤円関東学院大学法学部准教授)、内藤淳法政大学文学部准教授)等。

経歴

学歴

職歴

この間1990年から1992年までハーヴァード大学客員研究員を務め、デレク・パーフィットen:Derek Parfit)との知遇を得る。

学会活動

社会的活動

著書

単著

  • 『ギリシア人の刑罰観』(木鐸社、1988年)
  • 『権利と人格――超個人主義の規範理論』(創文社、1989年)
  • 『財産権の理論』(弘文堂、1995年)
  • 『ロック所有論の再生』(有斐閣、1997年)
  • 『自由はどこまで可能か――リバタリアニズム入門』(講談社[講談社現代新書]、2001年)
  • 『リバタリアンはこう考える 法哲学論集』信山社 2013

編著

  • 『リバタリアニズム読本』(勁草書房、2005年)
  • 『リバタリアニズムの多面体』(勁草書房、2009年)

共編著

訳書

  • G・ヒューズ、M・オストワルド、G・ポウスト、M・D・フォーコッシュ『法思想の層位学』(平凡社、1986年)
  • H・L・A・ハート『権利・功利・自由』(木鐸社、1987年)
  • J・L・マッキー『倫理学――道徳を創造する』(清水弘文堂、1990年)
  • E・カメンカ、ロバート・ブラウン、アリス・イア・スーン・テイ編『法と社会』(未來社、1993年)
  • アラン・ライアン『所有』(昭和堂、1993年)
  • ジョナサン・ウルフ『ノージック――所有・正義・最小国家』(勁草書房、1994年)
  • デレク・パーフィット『理由と人格――非人格性の倫理へ』(勁草書房、1998年)
  • ランディ・E・バーネット『自由の構造――正義・法の支配』(木鐸社、2000年)
  • デヴィッド・フリードマン『自由のためのメカニズム――アナルコ・キャピタリズムへの道案内』(勁草書房、2003年)
  • マリー・ロスバード『自由の倫理学――リバタリアニズムの理論体系』(勁草書房、2003年)
  • ロナルド・ドゥオーキン『原理の問題』鳥澤円共訳 岩波書店 2012