森啓 (行政学者)

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テンプレート:存命人物の出典明記 森 啓(もり けい、1935年 - )は、日本の自治体学の研究者であり、自治体学会の創設者の1人。現在、北海学園大学法科大学院講師北海学園大学開発研究所特別研究員。専門は、自治体学、自治体政策論。

経歴

  • 1935年徳島県に生まれる。
  • 1960年中央大学法学部法律学科卒業。神奈川県庁入庁。神奈川大学非常勤講師、文化室主幹、自治総合研究センター研究部長、埋蔵文化財センター所長を歴任。
  • 1993年北海道大学法学部教授に就任(公共政策論)。
  • 1998年北海学園大学法学部教授(自治体学)・同大学院法学研究科教授。
  • 2008年北海学園大学退職。同大学院法務研究科非常勤講師。同開発研究所特別研究員。

北海道自治体学会代表運営委員(1995年 - 1999年)や、日本自治体学会運営委員、北海道地方自治土曜講座実行委員長(1995年 - 2010年)も務めた。

その他、北海道自治体学会相談役・日本聞き書き学会副会長・日本文化行政研究会代表などの要職も務めている。

研究

松下圭一(法政大学名誉教授)により打ち出された自治体理論を発展させ、自治体学の理論化や実践に尽力している。自治体学については著書『新・自治体学入門』に詳しい。また、全国文化行政シンポジュウム(1979)、全国文化の見えるまちづくりフォーラム(1991)を開催するなど文化行政の全国展開と文化行政理論の形成に努めた。文化行政理論の自治体学における位置は著書『文化の見えるまち』に示されている。

主要著書

単著

  • 『自治体の政策課題と解決方策』(日本経営協会、1986年)
  • 『自治体の政策研究』(公人の友社、1995年)
  • 『自治体理論とは何か』(公人の友社、 1997年)
  • 『行政の文化化』(公人の友社、1998年)
  • 『議会改革とまちづくり』(公人の友社、1999年)
  • 『自治体職員の政策水準は如何にして上昇したか』(公人の友社, 2000年)
  • 『町村合併は住民自治の区域変更である。』(公人の友社, 2001年)
  • 『自治体人事政策の改革』(公人の友社、2002年)
  • 『自治体の政策形成力』(時事通信社、2003年)
  • 『協働の思想と体制』(公人の友社、2003年)
  • 『「市町村合併」の次は「道州制」か』(公人の友社、2006年)
  • 『自治体学の二十年・自治体学会設立の経緯』(公人の友社、2006年)
  • 『新自治体学入門-市民力と職員力』(時事通信社、2008年)
  • 『文化の見えるまち』(公人の友社、2009年)
  • 『自治体学とはどのような学か』(公人の友社 2014年)

編著・共著

  • (松下圭一)共著『文化行政--行政の自己革新』(学陽書房、1981年)
  • 『自治体の政策研究・職員研修所の改革問題』(公人の友社、1982年)
  • (田村明)共著『文化行政とまちづくり』(時事通信社、1983年)
  • 『自治体における政策研究の実践』(総合労働研究所、1986年)
  • 『文化ホールがまちをつくる』(学陽書房、1991年)
  • 『市民文化と文化行政』(学陽書房、1991年)
  • 『水戸芸術館の実験』(公人の友社、1992年)
  • (今井弘道)編著『「市民」の時代 法と政治からの接近』(北海道大学図書刊行会、1998年)
  • 『自治体の構想(第四巻・機構)』(岩波書店、2002年)
  • (川村喜芳)共編著『自治体理論の実践-北海道土曜講座の十六年』(公人の友社、2011年)

外部リンク

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