桂小文枝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

桂 小文枝(かつら こぶんし)は、上方落語名跡。初代と3代目は桂文枝の前名として名乗った。3代目の5代目文枝襲名に伴い、現在は空き名跡となっている。

初代

テンプレート:ActorActress 初代 桂小文枝1864年 - 1910年12月24日)は、後の3代目桂文枝。本名:橋本龜吉。享年47。

2代目

テンプレート:ActorActress 2代目 桂小文枝1879年(逆算)- 1931年1月9日)は、本名:豊田卯之松(卯三郎とも)。享年53。法名:釋文遊。

3代目桂萬光は実兄。初め初代桂枝雀の門下で初代桂雀三郎を名乗る。1911年3月16日、師・枝雀と袂を分かち、2代目三遊亭圓馬の尽力で2代目小文枝を襲名。同時に三友派に加入し、中堅として活躍する。

美声の持ち主で、大津絵節やトッチリトンなどの音曲を得意とし、桂仁左衛門の型を踏襲した『三十石』の舟唄は絶品であったという。落語家としては不器用な性質で、他に『胴とり』、『ひやかし』、『高野駕』、『木挽茶屋』、『二番煎じ』が十八番、というよりも、これ以外の噺はほとんど掛けなかったが、いずれも素晴らしい出来であった。

大柄で男前であったため、女性に人気があった。贔屓客もついたため、生活は裕福で、芸人としても恵まれた人生を過ごした。小柄で貧乏だった兄・萬光とは、芸においても人生においても、全てに正反対の存在であった。

弟子には漫才に転じた荒川千成がいる。千成の門流には戦後漫才で活躍した若井はんじ・けんじがいる。

3代目

テンプレート:ActorActress 3代目 桂小文枝1930年4月2日 - 2005年3月12日)は、後の5代目桂文枝。本名:長谷川多持。享年74。

出典