栄光ゼミナール
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栄光ゼミナール(えいこうゼミナール、英称Eikoh Seminar.)とは、埼玉県さいたま市南区に登記上の本店を置く企業「株式会社栄光」(えいこう、英文社名・Eikoh Inc.)が運営する学習塾およびブランド名。
目次
概要
株式会社栄光は1980年に創業し、現在では首都圏を中心に全国に学習塾事業を展開。持株会社制移行に伴い、現在は、栄光ホールディングスの中核事業会社となっている。栄光ゼミナールは小・中学生対象のブランドの一つである。
栄光ホールディングスには、各都市銀行および本社のあるさいたま市に本店を置く武蔵野銀行といった各金融機関の資本が入っており、その中でも大株主であるみずほ銀行が、当社の主取引行となっている。
教室数は約420、生徒数は約7万名(2013年6月現在)[1]。
沿革
- 1980年 南浦和に栄光ゼミナールを設立。小中学生を対象とした進学教育事業開始。
- 1988年 仙台地区へ展開。
- 1991年 個別指導教育事業開始。
- 1993年 (株)栄光ゼミナールと(株)学伸社が合併し、(株)栄光と社名変更。
- 1995年 CIを導入、ロゴマークを一新。株式を公開。
- 1996年 栄光国際学院を開設。株式を東証2部へ上場。
- 2001年 大学”現役合格”navio開校。
- 2003年 首都圏私学・転入学センター設立。転入学希望者のサポートを開始。
- 2004年 塾部門にてロボット科学教育「クレファス」を導入。
- 2009年 増進会出版社と業務提携(講師・受講生・教室等の相互交流などを前提)を結ぶことを決定。これに伴い、2009年度第4四半期中に、増進会出版社が当社の第2位の大株主となることが決定。また、栄光の完全子会社・エデュケーショナルネットワークへも増進会出版社が出資することが決定。
- 2010年 (株)さなるが栄光株を32.18%取得し筆頭株主に。
- 2011年 株式交換により、栄光ホールディングス株式会社が設立され、当社が同HDの完全子会社化。
集団授業
アルバイト講師
講師の時給は2時間あたり4940円~となっている。大学生でも応募可能である[2]。
小学部
- ジュニアコース(小1~小3)
小1は一部教室のみ。基礎学力向上を目的とした低学年対象のコース。2か月に1度か2度のペースで理科実験教室が開催される。 - 私国立中入試対策コース(小4~小6)
国私立上位校を狙う生徒や、地方の私立中学を受験する生徒のためのコース。 - 難関私国立中入試対策コース(小5~小6)
一部教室のみ。首都圏の「御三家」、私国立最難関校、難関上位校を狙う生徒のためのコース。私国立中入試対策コースと一部教材が異なる。 - 公立中高一貫校対策コース(小4~小6)
小4は一部教室のみ。公立中高一貫校の適性検査に備えたコース。 - 公立中進学コース(小4~小6)
受験ではなく小学校の授業をきちんと身につけたいという生徒向けのコース。 - のびのびコース(小2~小6)
栃木県、宮城県、北海道のみ。決まったカリキュラムがなく、生徒にあわせて演習を行う。
中学部
- 最水コース
一部教室のみ。首都圏私国立難関校を目指す生徒のためのコース。 - 特訓コース
一部教室のみ。首都圏私立上位校および公立トップ校(主に独自入試を行う公立校)を目指す生徒のためのコース。
最水コースとテキストは同じものの、扱う問題や対策が異なる。 - 本科コース
公立高校や地元中堅高校を目指すコース。基礎的な学習内容を中心とする。 - Littera(リテラ)
リテラは埼玉県のみ設置の県立高校受験対策専門ブランド。
高等部
- 集団授業はnavio(栄光ゼミナール高等部)で行う。沿線の一部で開講しており、栄光ゼミナール(中学部、小学部)とは別の建物で開講。
個別指導
個別指導は、栄光ゼミナールの各教室で行われるものと、各家庭に教師を派遣する家庭教師派遣事業が存在する。時間講師の給与は80分あたり1730円~となっている。大学生でも応募可能である[3]。
- 個別指導
- 栄光ゼミナール通常教室(小中学部)およびnavio各教室に用意されている個別指導コース。講師1人が生徒1人ないしは2人を同時に指導する。1コマ80分。固定したカリキュラム・教材は無く、生徒の要望に合わせて集団授業の代替から学校の補習まで幅広く対応する。集団指導コースに併設されており講師も共通であるため、集団指導を受講する生徒が同一講師のもと補講的に個別指導を受講する場合もある。また、通常教室で高校生が受講できるのは個別指導のみである。なお、前日までに連絡することにより別日程への振替が可能である。
- Vis-a-Vis(ビザビ)
- 栄光ゼミナールの個別指導専門ブランド。通常教室併設の個別指導コースとは異なり、個別指導コースのみで独立している。Vトレーニングとよばれる定員6名のコースも存在するが、生徒各自が自分の課題に取り組み必要に応じて講師に質問する形式であり、あくまで個別指導という位置づけがされている。通常教室の個別指導と共通する点が多いが、授業時間(1コマ80分)、教材(CATS@Home)など、若干の差異がみられる。設置場所によっては、近隣の栄光ゼミナールの教室の個別部門を独立させて「ビザビ」教室としているところもある(長町南校と、ビザビモール長町校の関係など)。
- 東大家庭教師センター
- 講師はすべて現役の東京大学学生という家庭教師派遣コース。2007年6月に開設された。詳細は東大家庭教師センターを参照。
系列学校
- 株式会社立大学院大学として東京都千代田区に設立した日本教育大学院大学がある。
- 系列に栄光国際学院というサポート校があるが運営会社の栄光国際が資産を他社に売却し、2007年3月をもって解散したため今後システムの変更がある可能性がある。
教室スタッフについて
- 社員
- 各教室には、室長、個別責任者(ナビオを含む個別を併設しない教室や個別のみとなるビザビの教室を除く)をはじめとして平均2~4名の社員が常駐し、教室運営を担うとともに必要に応じて授業も担当する。ただし、一部の室長は複数の教室を兼務するケースや、各教室をエリア単位で統括する「事業部」の幹部を兼任することから、室長が常駐しない教室もごく一部で存在し、当該教室では実質的に個別責任者が室長任務を負う場合や、副室長ポストを別途設置するケースもある。
- その他の職員
- 正社員以外の臨時職員として、授業を担当する時間講師と事務を担当するフェイスが存在する。彼らは平均して各教室に20名程度在籍している。人数構成上は彼らが教室スタッフの主力である。[4]
- 拡大路線
- 毎年十数校のペースで教室数を増やしており、これへの充当も含めて年間1000名以上の講師が新規採用されている[5]。後述のように、従来は駅近隣への設置が中心で、例外的に鉄道網空白域では本数の多いバスの停留所近辺に設置することが原則であったが、比較的最近設置されている教室では、保護者の送迎などを考慮して、ショッピングモール内のテナントとして入居する教室も目立つ(宮城県では、ジャスコ富谷校、ジャスコ中山校、ジャスコ多賀城校、名取ショッピングセンター校などが挙げられる)。
- 講師の採用試験
- 筆記試験(文系(英国社および一般常識と作文で構成)・理系(英数理および一般常識と作文で構成)から選択)・適性検査・面接から成り、筆記試験の難易度は「標準以上の学力があれば十分対処できる」程度である[6]。
- 初期研修
- 採用された講師は教室配属前の初期研修(3~4時間×4回)と配属後の現場研修をあわせて3~7日の研修期間を経て授業に臨む[7]。
なお、高等部(navio)、東大家庭教師センターのスタッフについては各々の該当項目を参照のこと。
注
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 栄光キャンパスネット塾講師ナビ
- ↑ 栄光キャンパスネット塾講師ナビ
- ↑ 「株式会社栄光有価証券報告書」において、正社員は「職員」、それ以外は「臨時職員」と呼称されており、同報告書に記載の数値から、各教室に平均して配属されている人数をそれぞれ大まかに知ることができる。
- ↑ 教室数の増加は直近数年の有価証券報告書、講師の採用人数は栄光キャンパスネットの募集要項より。
- ↑ 「FAQ」より。
- ↑ 「研修制度について」及び募集要項より。
栄光グループ
教育スクール事業(株式会社栄光)
- 栄光ゼミナール
- 小中学生の集団指導、及び小~高までの個別指導
- 2008年6月30日現在首都圏と宮城県、京都府、滋賀県を中心に358校(このうち200教室以上が首都圏)開校。
- 全ての教室は、駅もしくはバス停に近い場所にある。
- 春休み、夏休み、冬休みの長期休暇にはそれぞれ春期講習、夏期講習、冬期講習がある。
- 栄光ゼミナール高等部navio(ナビオ)
- 現役高校生を指導
- Vis-a-Vis(ビザビ)
- 個別指導専門
- 東大家庭教師センター
- 現役東大生を家庭教師として派遣。学習塾事業とは独立に運営
- VAW栄光ハイスクール
- 通信制サポート校
- ダンサー、美容師、メークアップアーティストなど多様な進路を目指す通信制高校生のサポート
- 首都圏私学・転入学センター
- 転入学希望者のサポート
- カプラン日本校
- アメリカで1938年に創立された進学・資格試験予備校。
- 1996年に業務提携を結び、欧米進学受験予備校として青山に開校。
- 2005年10月銀座校、12月表参道校(英語学校)開校
- Little Steps(こどもサロンインターナショナル)
- 幼児向け英語教室
- 日本教育大学院大学
- 欧米では教職に就くためには修士号取得が必要とされるようになりつつあり、いち早くその必要性に着目して設立された日本初の教員養成の専門職大学院。
- 修了した後も、現場での実践を踏まえ、いつでも戻って学ぶことができる。
- 昼夜開講制度を採っており、働きながら通学し、授業を受けることが可能。
- 他大学と提携し、不足の免許を短期間で取得できる。
- EIKOH VIETNAM Inc.
- ハノイで唯一の外資100%の日本語教育機関
- ろりぽっぷ邑(むら)横浜
- 保育園
教育ソリューション事業(株式会社エデュケーショナルネットワーク)
- dc-pros[(株)エデュケーショナルネットワーク教育コンテンツ事業部]
- イー・スタッフ[(株)エデュケーショナルネットワーク人材開発事業部]
- スクールネットワーク[(株)エデュケーショナルネットワーク募集広告事業部]
- (株)エデュケーショナルネットワークシステム事業室
- スタディぴぴ[(株)エデュケーショナルネットワーク新教育事業部]
教育文化事業
- (株)栄光教育文化研究所
- 東京国際ガラス学院
- よみうり文化センター春日部
出版・印刷・その他事業
- (株)エデュプレス
- (株)産学社
- (株)栄光リアルエステート
- (株)栄光アース