枚岡神社
テンプレート:神社 テンプレート:Mapplot 枚岡神社(ひらおかじんじゃ)は、大阪府東大阪市にある神社。式内社(名神大社)、河内国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
春日大社の勧請元のため、元春日の別称がある。神紋は春日大社と同じ「下がり藤」。
概要
枚岡梅林はかおり風景100選の一つとされる。鳥居から坂を上り、46段ほどの階段を登ると拝殿に着く。嘉永6年(1853年)に駅前に建てられた社名標には「元春日平岡大社」とあり「平岡」の表記や大社号が使われていたとわかる。
一の鳥居は神社からは線路の向こう側となる枚岡駅の西側にある。駅から少し登ったところに二の鳥居がある。二の鳥居脇の社名標は明治40年(1907年)に日露戦争戦勝を記念したもので、三条実美の書物から字を拾った。
祭神
- 第一殿:天児屋根大神
- 第二殿:比売大神 - 天児屋根大神の后神
- 第三殿:武甕槌大神
- 第四殿:斎主大神(経津主神)
天児屋根大神・比売大神が本来の祭神で、当社から春日大社に勧請されたので「元春日社」とされる。後に春日大社から武甕槌大神・斎主大神を勧請し、同社と同じ神(春日神)を祀った。
歴史
社伝によれば、神武天皇紀元前3年(神武天皇即位の3年前、紀元前663年)、神武天皇の侍臣で中臣氏の祖の天種子命(あめのたねこのみこと)が、天皇の命で神津岳の頂に祖神の天児屋根神を祀ったのが創建とされる。「平岡(枚岡)」の社名は神津岳の頂が平らだったのによる。中臣氏の支流の平岡連(ひらおかのむらじ)の氏神とされた。白雉2年(650年)、平岡連によって山頂から中腹の現在地に移された。山頂には現在も奥宮がある。
神護景雲2年(768年)、奈良の春日大社に祭神二柱を分祀し、元春日社とされる。宝亀9年(778年)には春日大社から武甕槌命と斎主命の二神の分霊を奉斎した。『延喜式神名帳』では名神大社に列し、中世には河内国一宮とされた。
明治4年(1871年)、官幣大社に列した。
境内
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本殿
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拝殿
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参道
主な祭事
- 1月15日 粥占神事(一部公開)
- 2月1日 例祭
- 8月第4日曜 枚岡灯明祭
- 10月14日 - 15日 秋郷祭:ふとん太鼓と呼ばれる太鼓台で知られる。14日が宵宮、15日が本宮。
- 12月25日 注連縄掛神事(お笑い神事)
現地情報
- 所在地
- 交通アクセス
関連図書
- 安津素彦・梅田義彦編集兼監修者『神道辞典』神社新報社、1968年、50頁
- 白井永二・土岐昌訓編集『神社辞典』東京堂出版、1979年、293頁
- 菅田正昭『日本の神社を知る「事典」』日本文芸社、1989年、166頁