札幌市交通局230形電車

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札幌市交通局230形電車(さっぽろしこうつうきょく230がたでんしゃ)とは、札幌市交通局1959年に導入した札幌市電路面電車車両である。

概要

車両番号 製造年月 種車 製造元 廃車年月
231号 1959年5月 131号 泰和車輌 1974年5月
232号 1959年8月 132号
233号 133号 藤屋鉄工
234号 134号
235号 1959年9月 135号
236号 1959年10月 136号 苗穂工業
237号 137号
238号 1959年9月 138号 運輸工業

1959年(昭和34年)に登場した。231~238号の8両。210形220形と同一の札幌スタイルと呼ばれる丸みの多い、正面1枚窓のデザインが採用された道産電車である。220形と同形であるが、主電動機が流用品ではなく新品であることから別形式となった。

札幌綜合鉄工共同組合で、廃車となった単車130形の主要機器を流用して製造された。台車は220形までのメタル軸受からコロ軸受に変更され、豊平製鋼で製造された。

1974年(昭和49年)5月に鉄北線廃止に伴い全車廃車された。235号が西岡町内会に譲渡されたが、既に解体されたため現存するものはない。

改造

立ち席スペース設置
混雑緩和のため、運転席右後ろの座席を一部撤去し、立ち席スペースとした。
集電装置
製造当初はビューゲルであったが、Z形パンタグラフに変更された。
ワンマン化
1971年(昭和46年)に全車ワンマン化され、識別のため、車体に蛍光色の赤帯が入れられた。

主要諸元

  • 全長:12,500mm
  • 全幅:2,230mm
  • 全高:3,675mm
  • 自重:14.4t
  • 定員:100人
  • 出力・駆動方式:37.3kW×2・吊り掛け式
  • 台車型式:札幌綜合鉄工共同組合コロ軸受け式

テンプレート:札幌市交通局の車両