早坂高原線

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早坂高原にて、岩手県交通と共同運行の頃(2003年4月)

早坂高原線(はやさかこうげんせん)とは、岩手県盛岡市と、同県下閉伊郡岩泉町を結ぶ、JRバス東北が運行するバス路線である。

ほぼ国道455号を通る。かつては急行龍泉号を名乗り、急行料金を徴収していた。2004年まで岩手県交通と共同運行していた。

盛岡 - 岩泉中学校前間が早坂高原本線、岩泉中学校前 - 龍泉洞前間が安家本線となるが、運行は盛岡 - 龍泉洞前で早坂高原線としており、まとめて記載する。

歴史

  • 1953年11月28日 - 岩泉線(自動車線)の支線として、名目入・権現間12km開業。
  • 1957年10月15日 - 国鉄自動車路線名称(昭和24年日本国有鉄道公示第31号)の一部改正により、沼宮内線に編入、権現線として独立。
  • 1965年 -国鉄バス(現・JRバス東北)、岩手中央バス(現・岩手県交通)、岩手県北バスが路線申請。結果は岩手県北バスが当時の本社所在地であった岩泉町に路線がなかったことから敗れた。
  • 1967年8月1日 - 権現・大通二丁目間64.8km延伸し早坂高原線と改称、国鉄バスと岩手中央バスの2社で運行開始。
  • 1972年2月6日 - 国鉄自動車路線名称の一部改正により早坂高原本線に改称。上岩泉・岩泉駅前間の支線開業及び停車場改称並びに廃止。
  • 1974年
    • 11月22日 - 大通二丁目・金刀比羅前間を廃止。起点を盛岡に変更し盛岡 - 大通三丁目 - 金刀比羅前間開業。
    • 12月11日 - 家畜保健所前駅、下坪駅に改称。
  • 1976年6月1日 - 岩手中央バスが合併により岩手県交通となる。
  • 1987年4月1日 - 国鉄民営化により、JR東日本東北自動車部となる。
  • 1988年4月1日 - JR東日本バス事業分社化により、JRバス東北となる。
  • 2003年4月1日 - JRバス岩泉営業所廃止に伴い、運行営業所が盛岡支店になる。全便通年龍泉洞行となる。岩泉営業所前を岩泉三本松に改称。
  • 2004年4月1日 - 岩手県交通撤退、JRバス単独運行となる。
  • 2007年10月9日 - 盛岡市内と早坂トンネル開通で経路変更(大通三丁目・本町通三丁目・早坂高原の3カ所への停車を廃止、開運橋菜園川徳前盛岡城跡公園・岩手医大前の4カ所を新設)、および末崎、三田貝(道の駅三田貝分校に改称)停留所を移設。
  • 2009年12月1日 - 岩泉町内で路線変更(岩泉三本松への停車廃止。前後の岩泉病院前~森の越間を、国道455号線経由でショートカット)。

運行経路

盛岡駅(東口1番のりば) - 菜園川徳前 - 岩手医大前 - 岩洞湖 - 道の駅三田貝分校 - 岩泉病院前 - 龍泉洞前

運行本数

  • 4往復
    • 以前は夏季6往復、冬季3往復だったが、現在は通年4往復。
    • かつては冬期間は運休していた。

その他

  • 前乗り前降り
    • 高速バス・貸切バスからの移籍車を使用している。
  • JRバス盛岡駅窓口で乗車券を購入した場合に限り、岩洞湖で途中下車できる。
  • JRバス東北特殊回数券の利用ができる(セット回数券の販売は2008年5月31日限りで終了)。
  • JRグループが発売する企画乗車券による乗車は、ジャパンレールパスのみ利用可能。JR East Passやいわてホリデーパスでは乗車できない(二升石岩泉橋で競合する東日本交通岩泉茂市線はいわてホリデーパスでの乗車が可能)。
  • 盛岡駅~盛岡城跡公園間は盛岡都心循環バス「でんでんむし」との競合区間であるが、この区間の運賃は同一区間の岩手県交通の一般路線バスと同じ140円である。
  • 上下便共に道の駅三田貝分校で5分、休憩を取る。
    • 2007年10月8日まで、早坂トンネル(早坂峠道路)開通前は早坂高原を経由して、そこを休憩地としていた。
  • 2003年3月まで、早坂高原を境に早坂高原 - 龍泉洞前がJRバスの停留所ポール、末崎 - 盛岡が岩手県交通の停留所ポールを使用していたが、2004年4月から末崎 - 大堂がJRバスのポールに取り替えられた。外庄ヶ畑 - 開運橋(岩手医大前 - 開運橋は2007年10月9日から)はこれまで通り岩手県交通のポールを共用している。
  • 車内および停留所に、国庫および自治体補助路線であることを表記している。
  • 盛岡発午後、岩泉発午前の便は岩泉滞泊行路となっていて龍泉洞前到着後、岩泉駅前まで回送し滞泊する。うち1往復は高速バス仙台~弘前線「キャッスル号」と組み合わせた乗務員行路になっている。(盛岡支店→滝沢PA乗継→仙台→弘前泊→滝沢PA乗継→盛岡→岩泉泊→盛岡)

外部リンク