後月郡

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後月郡(しつきぐん・しつきのこおり)は、岡山県および備中国にかつてあった。郡域は現在、全域が井原市に含まれている。2003年現在で人口5,736人、面積 80.71 km²。

沿革

  • 1878年(明治11年)7月22日 郡区町村編制法施行:郡役所は井原村(後に井原町となる)
  • 1889年(明治22年)6月1日 町村制施行(17村)
    • 井原村・出部村・高屋村・県主村・木之子村・西江原村・山野上村・青野村 (井原市)
    • 神代村・東江原村 (荏原村 → 井原市)
    • 芳水村・足次村・明治村・三原村 (芳井町 → 井原市)
    • 山村・下鴫村・上鴫村 (共和村 → 芳井町 → 井原市)
  • 1896年(明治29年)2月26日 井原村が町制施行して井原町となった。(1町16村)
  • 1900年(明治33年)4月1日 (1町13村)
    • 神代村と東江原村が合併して荏原村となった。
    • 山村・下鴨村・上鴨村が合併して共和村となった。
  • 1904年(明治37年)4月1日 芳水村と足次村が合併して芳井村となった。(1町12村)
  • 1922年(大正11年)4月1日 高屋村が町制施行して高屋町となった。(2町11村)
  • 1924年(大正13年)10月1日 芳井村が町制施行して芳井町となった。(3町10村)
  • 1925年(大正14年)4月1日 西江原村が町制施行して西江原町となった。(4町9村)
  • 1942年(昭和17年)
    • 地方事務所設置の際は、小田郡と合同の小田後月地方事務所が小田郡笠岡町(現笠岡市)に置かれた。
    • 4月1日 井原町と出部村が合併して井原町となった。(4町8村)
  • 1950年(昭和25年)6月1日 井原町の一部を木之子村に編入
  • 1953年(昭和28年)4月1日、井原町・高屋町・西江原町・県主村・木之子村・山野上村・青野村・荏原村と小田郡大江村・稲倉村が合併・市制施行して井原市となった。(1町3村)
  • 1954年(昭和29年)5月1日 芳井町・明治村・三原村・共和村が合併して芳井町となった。(1町)
  • 2005年(平成17年)3月1日、最後に残った芳井町が井原市に編入され、後月郡は消滅した。

古代~江戸時代

  • かつては「足次」と書き「あすは・あすわ」と呼んだ(“足波”と間違えたという説あり)。その後、本来の漢字の読みに従い「あしつぐ」「あしつぎ」「あしつき」などと呼ぶようになり、さらにそれが転訛して「しつき」「しつぎ」となり、「後月」や「後城」の字を当てたとされている。

郡域および郡内町村の変遷

明治22年以前 明治22年6月1日 明治22年 -明治45年 大正1年 - 昭和20年 昭和21年 - 昭和63年 平成1年 - 現在 現在
井原村 明治29年2月26日
井原町
昭和17年4月1日
井原町
昭和28年4月1日
井原市
井原市 井原市
出部村 出部村
高屋村 高屋村 大正11年4月1日
高屋町
西江原村 西江原村 大正14年4月1日
西江原町
県主村 県主村 県主村
木之子村 木之子村 木之子村
山野上村 山野上村 山野上村
青野村 青野村 青野村
神代村 明治33年4月1日
荏原村
荏原村
東江原村
小田郡
大江村
小田郡
稲倉村
芳水村 明治37年4月1日
芳井村
大正13年10月1日
芳井町
昭和29年5月1日
芳井町
平成17年3月1日
井原市へ編入
足次村
明治村 明治村 明治村
三原村 三原村 三原村
山村 明治33年4月1日
共和村
共和村
下鴨村
上鴨村

関連項目


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