広島電鉄600形電車 (初代)

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テンプレート:鉄道車両 広島電鉄600形電車(ひろしまでんてつ600かたでんしゃ)は、1942年広島電鉄で登場、以前在籍していた路面電車車両である。現在活躍中の600形については広島電鉄600形電車 (2代)を参照のこと。広島市への原子爆弾投下で被災したことより被爆電車でもある。


概要

1942年に加藤車両で3両製造された。650形に次ぐ、広島電鉄の新製ボギー車になった。高床の3戸車で、中央戸は片開きになっている。

1945年原爆投下で、広電宮島口駅(当時の駅名は「電車宮島駅」)にあった、601を除く2両が被害を受けたが、1946年11月までに全て復旧された。650形の様に低床化されずに、1972年に廃車された。

原子爆弾による被害

車番 被災場所・状況 状態 復旧 備考
601 電車宮島駅に停泊 無被災 1946年11月
602 江波近辺で被爆 大破 1946年4月
603 千田町車庫(現:千田車庫)で被爆 大破 1945年11月

各車状況

車番 竣工 廃車
601 1942年12月 1972年3月31日
602
603

参考文献

  • 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
  • 『私鉄の車両3 広島電鉄』(保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
  • 『広島の路面電車65年』(毎日新聞ニュースサービス社・広島電鉄)

etc

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