小川博司 (アニメーター)
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小川 博司(おがわ ひろし、1950年もしくは1951年 - 2013年8月7日)は、日本の男性アニメーター。
来歴・人物
1976年、東京デザイナー学院を卒業後、土田プロダクションに入社。1983年に同プロダクションが解散した後は、スタジオ501を設立した。その後、1987年から1988年までディズニージャパン(現:アンサー・スタジオ)に所属した後、1989年からはフリーランスでシンエイ動画制作作品を中心に活動していた[1]。
主に『クレヨンしんちゃん』で作画監督(チーフ)を務めていた。1995年のスペシャル「シロもけっこう大変だゾ」では脚本・絵コンテ・作画監督の三役を兼任したりなどもしていたが2007年7月頃を持って降板し、同アニメはそれ以後作画監督(チーフ)がいない。だが本人は、2012年10月にキャラクターデザインとして再登板している。小川は2013年に亡くなったが、クレヨンしんちゃんでは2014年現在でも小川の名がクレジットに載っている。2006年からは京都精華大学マンガ学部アニメーション学科の教授にも就任した。
ごくまれに、本名の平仮名名義での活動もある。
2013年8月7日午前9時20分、胃がんのため死去。62歳没[2]。
参加作品
テレビアニメ
- ドカベン (原画、1976年〜1979年)
- 野球狂の詩 (原画、1977年〜1979年)
- おじゃまんが山田くん (絵コンテ・原画、1980年〜1982年)
- さすがの猿飛 (作画監督、1982年〜1984年)
- ルパン三世 PartIII (絵コンテ・演出・作画監督、1984年〜1985年)
- サンダーキャッツ (作画監督、1985年)(日米合作、日本未放送)
- 青春アニメ全集(作画監督・キャラクターデザイン、1986年)
- めぞん一刻 (作画監督、1986年〜1988年)
- 新メイプルタウン物語 パームタウン編 (作画監督、1987年)
- チップとデールの大作戦 (アニメーション・ディレクター、1989年〜1990年)
- ガタピシ (キャラクターデザイン・総作画監督・演出、1990年〜1991年)
- どろろんぱっ! (キャラクターデザイン・総作画監督・原画・絵コンテ・演出、1991年)
- 21エモン (作画監督、1991年〜1992年)
- クレヨンしんちゃん (キャラクターデザイン・作画監督・脚本・絵コンテ、1992年〜2007年、2012年〜)
- おじゃる丸(絵コンテ、1998年〜1999年) ※おがわひろし名義
- ののちゃん(キャラクターデザイン、2001年〜2002年) ※おがわひろし名義
- こてんこてんこ (エンディングアニメーション原画、2005年〜2006年)
- ぜんまいざむらい (絵コンテ・作画監督、2006年〜)※おがわひろし名義
劇場アニメ
- 火垂るの墓 (原画、1988年)
- クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王 (キャラクターデザイン、1993年)
- あらしのよるに (原画、2005年)
その他
- みんなのうた 『それがボクのおとうさん』 (作画、1997年2月〜3月放送)
- クレヨンしんちゃんカレンダー (イラスト) ※おがわひろし名義
- 「となりのののちゃん」(東京創元社) ※(いしいひさいちと共著)おがわひろし名義
関連項目
脚注
- ↑ 訃報 アニメーション学科教員 小川博司 死去 京都精華大学 2013年8月8日
- ↑ 小川博司氏死去(アニメーター、京都精華大教授) 時事通信 2013年8月8日閲覧