小便小僧
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小便小僧(しょうべんこぞう)は、放尿する少年を模した像、噴水。 同様のものは世界各地に存在するが、ここでは起源とされているブリュッセルに設置されているものを中心に述べる。
1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワ(Jérôme Duquesnoy)により製作された。現在設置されている像はレプリカであり、オリジナルの像は1960年代に紛失した。
付近にかがんで放尿する小便少女の像もある。
由来
由来は諸説ある。
一つは、ブラバント公ゴドフロワ2世に関する説。1142年、当時2歳のゴドフロワ2世率いる軍は、テンプレート:仮リンクでの戦いの際、戦場の兵士を鼓舞するため、ゆりかごに幼い支配者を入れて木に吊るした。 そこから公は敵軍に向かって小便をし、味方軍を勝利に導いたという。
一つは、反政府軍がブリュッセルを爆破しようとしかけた爆弾の導火線を小便をかけて消し、町を救った少年がいたという武勇伝説。この少年の名はジュリアンJuliaanskeといい、小便小僧の愛称「ジュリアン坊や」はここに由来するといわれている。
衣装
様々な機会に、衣装が贈られることが慣習となっている。数百にも上る持ち衣装の大部分は、グラン=プラスのブリュッセル市立博物館(王の家)に所蔵されている。[1]。
放尿
放尿を模しているため、液体が流れ出ている。通常は水が流れ出ているが、ビール会社のイベントの際などには水ではなくビールになり、通行人にふるまわれる[2]。ビール会社のイベントとしては、例えばデリリウムのお祭りがある[3]。このイベントではデリリウム・トレメンスが流れ出ている。
日本の小便小僧
日本においても様々な所に置かれている。
- 兵庫県伊丹市の荒牧バラ公園にある像は、ベルギーのハッセルト市から贈呈されたレプリカ像である。
- 徳島県三好市の祖谷渓にあるものは上記レプリカではなく由来も異なる別物であり、容姿も日本人少年風である。約200mの深い谷を見下ろす岩の上に立っている。昔、旅人が度胸試しにここから放尿したという話にちなんでいる。なお、ここでは谷底に届く前に霧になってしまうという。像自体には放尿の設備はない。1968年、河崎良行による作。
- 東京都中央区 かつて東京駅にある大丸東京店で純金製の小便小僧(高さ不明、時価約450万円)が飾られていたが、1972年(昭和47年)1月22日に盗まれてしまった。
- 東京都港区のJR浜松町駅構内のホームなどにある。この浜松町構内の小便小僧は、港区のボランティア団体により、毎月衣装が変えられている[4]。
- Manneken Pis at Iyakei.jpg
祖谷渓の像
- Syoubenkozouhamamatutyou.jpg
浜松町駅ホームの像
(放尿状態) - Manneken Pis at Kita-Yamagata Station.jpg
北山形駅東口の像