室津

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ファイル:Murotsu Museum of Sea Port07n4272.jpg
海駅館から室津港を望む

室津(むろつ)は、兵庫県たつの市に所在し、播磨灘に面する港町漁港(第2種漁港)。町丁としては御津町室津(みつちょうむろつ)を称する。本項ではかつて同区域に存在した揖西郡揖保郡室津村(むろつむら)についても述べる。

歴史

テンプレート:Infobox 約2000年前、神武天皇の東征先導役が室津に港を建設したといわれる。藻振ノ鼻(室津半島先端部)と金ヶ崎(たつの市・相生市境)で囲まれた室津湾の、更に東側奥にあることから、「室の如く静かな津」ということで「室の泊」と呼ばれたのがその名の始まりと伝えられる。『播磨国風土記』に、「コノ泊、風ヲ防グコト室ノゴトシ 故ニ因リテ名ヲナス」と紹介されている。奈良時代には行基によって「摂播五泊」([1]参照)の一つとされ、海上と陸上交通の要衝として「室津千軒」と呼ばれるほど栄えた。

江戸時代になると、参勤交代の西国大名の殆どが海路で室津港に上陸して陸路を進んだため、港の周辺は日本最大級の宿場となった。通常、宿場におかれる本陣は、1軒、多くとも2軒であるが、室津には6軒(肥後屋・肥前屋・紀国屋・筑前屋・薩摩屋・一津屋)もあった。しかし、明治に入ると参勤交代の制度が無くなり、鉄道・道路が内陸部に敷かれたため急速に衰退した。

1994年、室津旧市街地が兵庫県の景観形成地区に指定された。

沿革

地理

たつの市御津町主部から、国道250号の「七曲り」と呼ばれる屈曲した海岸線を抜けた半島部に位置する。国道250号は半島の付け根、室津市街の北外れをかすめ、大浦(たつの市)、鰯浜(相生市)の集落を経て相生市街へ至る。市街は半島西岸奥の港を中心に立地。半島東岸は切り立った断崖である。沖合いに、地・中・沖の唐荷島が浮かぶ。

名所・旧跡

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交通アクセス

周辺

関連項目

参考文献

外部リンク

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