相生市

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ファイル:Aioi City Japan 2004-08-01.jpg
北部より見た相生市街。
ファイル:Aioi city center area Aerial photograph.1980.jpg
相生市中心部周辺の空中写真。深く入り組んだ相生湾の最奥に中心市街地がある。1980年撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

相生市(あいおいし)は、兵庫県の島嶼部を除いた地域の南西部に位置するで、西播磨地域の中心的な市の一つである。西播磨県民局管轄地域。旧赤穂郡

地理

北部の三濃山、東部の天下台山、西部の宮山等を含め、市の周辺は小高い山に覆われた盆地のようになっている。

南部には瀬戸内海の中でも深く入り組んだ相生湾がある。万葉の岬こと金ヶ崎や、遠見山公園等から眺望出来る。

西播地域の真ん中位置にあり、鉄道幹線道路も比較的整備されている。

北部には播磨科学公園都市がある。相生市の範囲にはないが、副母都市として交通等の面において重要な関係にある。

姫路市への通勤率は14.9%、たつの市への通勤率は10.7%である(いずれも平成22年国勢調査)。

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.02%減の31,171人であり、増減率は県下41市町村中24位、49行政区域中32位。 テンプレート:人口統計

「相生」という名称

  • 大嶋城の城主となった海老名氏相模国(現在の神奈川県海老名市)出自であることから、浦名として呼ばれていた「おお」に相模生まれの漢字を宛てたのが「相生」の由来であるという説が有力である。
  • 1913年1月1日に周辺の村に先駆けて相生町となる。以前は「相生(おお)村」と呼ばれていた。(当時の表記では「あう」)現在でも相生市相生の集落の一帯を、通称「おお」と呼ぶ。このため、「O」という地名であるとしてギネスブックに「世界最短の地名」の一つとして掲載されていたことがある(現在の邦訳版にはない)[1]
  • 相生」という言葉は、日本全国で相生町相生村等地名として使われているほか、語句としても使用されることがある。これらは、直接「相生市」とは関係がないものと思われる。
  • 現行の日本の市町村を五十音順に並べると、当市が一番始めになる(2005年までは秋穂町(あいおちょう、現・山口市)が存在したため、市町村では一番始めではなかった)。

歴史・行政

行政区域の変遷(市制町村制施行以後)

  • 1889年明治22年)4月1日 町村制施行。いわゆる明治の大合併により現市域に以下の四村が発足。
    • 赤穂郡相生村(赤穂郡相生村、揖西郡野瀬村)
    • 赤穂郡那波村(赤穂郡那波村、佐方村、陸村、池之内村)
    • 赤穂郡若狭野村(赤穂郡野々村、入野村、東後明村、西後明村、若狭野村、福井村、上松村、出村、八洞村、雨内村、下土井村、寺田村)
    • 赤穂郡矢野村(赤穂郡瓜生村、榊村、能下村、釜出村、金坂村、中野村、森村、二栢野村、三濃山村、上村、菅谷村、二木村、真広村、上土井村、小河村、下田村)
  • 1913年大正2年)1月1日 相生村が町制施行、相生町となる。
  • 1931年昭和6年)11月1日 那波村が町制施行、那波町となる。
  • 1939年(昭和14年)4月1日 相生町が那波町を編入。
  • 1939年(昭和14年)4月11日 読み方を「おう(おお)(表記では「あう」)」から「あいおい」に変更。
  • 1942年(昭和17年)10月1日 相生町が市制施行、相生市となる。
  • 1942年(昭和17年)11月12日 市章を制定する。[2]
  • 1951年(昭和26年)8月10日 揖保郡揖保川町大字那波野を合併。
  • 1954年(昭和29年)8月1日 相生市が若狭野村、矢野村を編入。現在の市域となる。
  • 1992年(平成4年)10月1日 市旗を制定する。[3]
  • 2003年平成15年)11月30日 赤穂郡上郡町との間に相生市・上郡町合併協議会を設置。

兵庫県議会

本市でひとつの選挙区(相生市選挙区)をなす。その定数は1である。

  • 2011年4月 最終投票率:59.41%
候補者名 当落 政党 得票
盛耕三 当選 無所属 6,525
谷口隆司 落選 無所属 5,151
服部玲子 落選 無所属 3,517

姉妹都市・提携都市

教育

小学校

  • 相生市立相生小学校
  • 相生市立那波小学校
  • 相生市立青葉台小学校
  • 相生市立双葉小学校
  • 相生市立中央小学校
  • 相生市立若狭野小学校
  • 相生市立矢野小学校

中学校

高等学校

専門学校

  • 相生市看護専門学校

廃校

  • 相生市立旭小学校
  • 相生市立相生中学校

交通

鉄道路線

路線バス

道路

観光

市内には、坪根坪根古墳群等の古墳や、市北部の感状山城址羅漢の里等の歴史的な史跡があり、瀬戸内海(播磨灘)や相生湾の白眉な眺望のスポットもあるが、知名度は低い。近年、舗装道端に生えた大根マスコミ等で話題となり、これを「大ちゃん」と称して絵本にする等して劇的に演出する事による観光企画も進められてはいるが、一過性の話題として終わったらしい。

旧跡・自然

ファイル:Kanjyozanjo17.jpg
感状山城の標記

祭事・催事

ファイル:Aioi Peron Boat.jpg
相生市に設置されているペーロン船

施設

産業

工業

かつてはIHI企業城下町としてにぎわっていたが、同社の縮小化のために過疎化が進む。野瀬の湾岸部にある工業団地にも、いくつかの企業の工場がある。

地場産業

市南部の相生湾坪根、鰯浜沖では、カキ養殖が盛んである。「相生産」と記載され、全国各地の店頭に出荷される。他にもイカナゴちりめんの漁が盛んである。

新聞社

出身有名人

脚注

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関連項目

  • 相生(他の用法)
  • 播磨国(かつての行政広域区分。現在でも、播磨・西播・播州と呼ばれる。)

外部リンク

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  1. 講談社が刊行していた邦訳版では1978年 - 1988年に出版されたどの版にも記載されている。
  2. 図典 日本の市町村章 p158
  3. 相生市旗の制定について