姥島

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テンプレート:Infobox 姥島(うばしま)は神奈川県茅ヶ崎市の沖合1,200 m付近にある無人の岩礁群である。乳母島とも記述され[1]、古くは筆嶋ともよんだ。

概要

ファイル:Uba-Jima Island Aerial Photograph.JPG
姥島(烏帽子岩)の空中写真。
複数の岩から構成される岩礁群であることが分かる。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成(1977年撮影)

高さは20 m余り。東西約600 m、南北約400 mにわたる複数の岩からなり、高低の岩が海中にも存在する。凝灰質砂岩を主とする新第三紀の池子層からなり、最大の岩礁は烏帽子の形をしているため、一般に烏帽子岩えぼしいわ)とも呼ばれている。釣り人のために茅ヶ崎漁港から渡し船が運航されている。

江戸時代には、対岸にあった相州炮術調練場大筒稽古においても姥島が標的となることがあった。

戦前は烏帽子状の岩の先端がもう少し先に延びスマートな形をしていた。太平洋戦争後、対岸の辻堂海岸一帯が在日米海軍辻堂演習場となり、その海上演習場である「オーボー第一区域」の標的として1954年4月13日まで姥島が使用された。このために先端が欠けて現在の姿となったといわれている。

茅ヶ崎市出身の桑田佳祐がリーダーを務めるサザンオールスターズのヒット曲『チャコの海岸物語』や『HOTEL PACIFIC』の歌詞にも歌われている。

2005年7月26日 - 8月9日スペースシャトルディスカバリーSTS-114)に搭乗した茅ヶ崎市出身の野口聡一宇宙飛行士を応援しようと、2005年8月6日に烏帽子岩をライトアップした。

脚注

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関連項目

外部リンク

  • 新編相模国風土記稿