大都会25時

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テンプレート:Sidebar with collapsible lists大都会25時』(だいとかいにじゅうごじ)は、1987年4月22日から同年9月23日まで、テレビ朝日系列で放送された刑事ドラマである。第11話から番組タイトルを『大都会25時・千草警察事件ファイル』に改題、放送された。

概要

10年間放送された刑事ドラマ『特捜最前線』の終了に伴い、刑事ドラマの放送日を木曜日から再び水曜日へと移動させて開始されたテレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマの第1作。

物語の舞台である千草署刑事課は、はみ出し刑事の集まりの安達班、法と任務に忠実な仙川班の2個班で構成され、メンバーの顔ぶれも捜査方針も全く異なる両班が検挙競争しながら(刑事課事務室には旭日章を用いた星取表まで掲げられていた)一つの事件を解決していく過程が本作の軸であったが、シリーズが進むにつれて、安達・仙川両班が初動から合同捜査を行うなどオーソドックスな刑事ドラマの構成にシフトしていった。また、2クール目では『特捜最前線』の流用プロットによるエピソードも制作された。

課長役の財津一郎はシリーズ中盤からミュージカル『アニー』にてウォーバックス役を演じることになり、その役作りのため丸坊主姿での出演となった。次回予告は主要キャストが持ち回りで内容を解説するという、同局のドラマ『私鉄沿線97分署』と同じスタイルが踏襲された。

また、本放送時は『ファインネガ・ビデオシステム』によるテレシネVTRマスターで放送されたが、再放送時はフィルムを完パケ方式に変換しての放送が行われた。

主な出演者

安達班(第2係)

仙川班(第1係)

その他

主なスタッフ

放送リスト

サブタイトル 脚本 監督 ゲスト 次回予告ナレーション
1 ホテトル嬢が見た夢は 長野洋 瀬川昌治 沖田浩之川上麻衣子河原崎建三石橋蓮司江原正士 山下真司
2 独身刑事の父子ゲーム 大野武雄 瀬川昌治 湯原昌幸藤木悠高野真二堀内正美 大和田獏
3 プッツン娘が見ていた 宮下隼一 鷹森立一 井森美幸織本順吉大場順大塚良重、うえずみのる、山浦栄 山下真司
4 白い肌に銃弾を受けた女 峯尾基三 鷹森立一 白都真理清水章吾 真梨邑ケイ
5 夜の街潜入! 女刑事の危険な賭け 宮下隼一 松島稔 島村佳江樋浦勉小鹿番日下翔平 湯江健幸
6 女ライダーを狙う変装警官! 人妻不倫殺人事件 杉村升 宮越澄 柄沢次郎渡辺祐子浜田晃 小野寺昭
7 怯えた少女の眼! ニセ刑事殺人事件 志村正浩 松島稔 立石涼子御木本伸介中田博久友金敏雄 大和田獏
8 消えた誘拐犯! マイホーム殺人事件 峯尾基三 小平裕 なべおさみ谷口香千野弘美林健樹、入江正徳 塩野谷正幸
9 危険な落とし穴! 女ハスラーの白い指 大野武雄 田中秀夫 飯干景子土屋嘉男渥美国泰越村公一清水宏 平田満
10 エリート刑事に少女売春の罠! 宮下隼一 北本弘 綿引勝彦岡谷章子高林由紀子 小野寺昭
11 火遊びのツケ! ラブホテルから消えた女 篠崎好 宮越澄 松尾嘉代北村総一郎佐野アツ子頭師孝雄、江原正士 小野寺昭
12 殺人プラス誘拐! 予備校生のゆがんだ方程式 今井詔二 宮越澄 河原崎長一郎宮尾すすむ岸野一彦 山下真司
13 刑事ガ拳銃ヲ撃ツトキ! 塙五郎 鷹森立一 高松英郎、有藤実花、あき竹城西尾徳 小野寺昭
14 よみがえる殺意! 復讐はタンゴにのって 峯尾基三 鷹森立一 安奈淳佐藤仁哉、稲葉宏章、坂田祥一朗金尾哲夫、相馬剛三、葦原邦子泉じゅん 山下真司
15 レイプ! 哀しみの花嫁衣装 杉村升 小西通雄 美木良介福家美峰本郷直樹森山周一郎 湯江健幸
16 熱い夜 最も危険なゲーム 宮下隼一 小西通雄 小沢仁志直江喜一山本ゆかり内田さゆり北川剛 小野寺昭
17 さらば夏! ストリッパー風子の場合 大野武雄 永野靖忠 沢田亜矢子赤塚真人、佐藤晟也、江原正士、石井富子中山昭二 湯江健幸
18 憎い夏! 女子大生通り魔事件 宮下隼一 永野靖忠 浜田朱里栗原景子粟津號、警察犬レオン号(須藤警察犬訓練所) 小野寺昭
19 6年前の秘密! ある殉職 峯尾基三 北本弘 吉田友紀 山下真司
20 消えた夏の花嫁 小森名津 田中秀夫 山下規介北原佐和子頭師佳孝宮田光都築香弥子 大和田獏
21 少女に忍び寄る恐怖の夜 杉村升 北本弘 岡谷章子佐原健二、堀美奈子、塩見三省戸浦六宏 塩野谷正幸
22 狙われた婦人警官 宮下隼一 蓑輪雅夫 大沢逸美堀田真三須永慶 山下真司
23 逃亡犯! 遅すぎた母の愛 峯尾基三 鷹森立一 中村玉緒藤奈津子石田弦太郎本山可久子玉井碧、今井耕人、工藤直人吉野泰佑

主題歌

劇用車

前々番組の『特別機動捜査隊』、前番組の『特捜最前線』の時代から、一連のテレ朝水曜21時枠刑事ドラマでは、日産自動車が番組提供及び車両協力をしており、本作での劇用車も、前番組の『特捜最前線』より引続き使用されたY30型セドリック「品川52 つ 44-16」(模造プレート)(白黒パトカーには430型セドリックや330型セドリックも使用)、F31型レパード「品川33 ひ 48-77」、WD21型テラノ「品川52 の 94-19」、サンタナ「品川52 ふ 88-63」、「品川52 つ 38-59」、エクサ「品川52 は ・887」、Be-1「品川52 ふ 73-51」といった捜査車両としては珍しい車種が起用された。

※本作で使用のエクサ、テラノは、終了後、次クール制作の「あきれた刑事(日本テレビ)」でも日産が車両の提供、継続使用された。

関連項目

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