大牧温泉

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テンプレート:日本の温泉地 大牧温泉(おおまきおんせん)は、富山県南砺市(旧国越中国)にある温泉

泉質

  • ナトリウム・カルシウム - 塩化物・硫化塩泉

温泉街

庄川の上流にある小牧ダム湖岸に貼りつくかのように、一軒宿の「大牧温泉観光旅館」が存在する。

交通手段が船のみであることから、正面玄関なども船着場側に存在する。

大牧温泉には、同源泉を引湯したかんぽの宿「越中庄川峡簡易保険保養センター」が上流側に存在したが、2004年2月末で営業を終了し、現在は大牧温泉観光旅館のみである。

歴史

開湯は1183年である。開湯伝説によれば、倶利伽羅峠の戦いで敗れた平氏落武者が、この地で庄川のほとりから湧出する温泉を発見したという。

1930年に小牧ダムが完成した際に、温泉はダムに沈んだ。ダム建設に際して温泉宿は湖面の上に移転し、また源泉を湖面の上まで引っ張って温泉を存続させた。このときに、道路の対岸側に旅館が整備されたが、ダムを渡る交通手段は船以外整備されず、今日まで至っている。ダムによって水没したことがある温泉は、他にも日中温泉鶴の湯温泉入之波温泉猿ヶ京温泉大塩温泉などがある。

一軒宿は1996年までは日本秘湯を守る会に属していたが、現在は加盟していない。

アクセス

ファイル:Shogawa Yuransen Noriba.jpg
小牧ダムにある大牧温泉行きの遊覧船乗り場

ダムを渡る交通手段は庄川遊覧船で運営している船のみに限られており、船でしか行けない温泉として知られる。

舞台となった作品

  • 島田雅彦の小説 『未確認尾行物体』
  • 辻真先のミステリー小説 『ローカル線に紅い血が散る』
  • その他、特殊な立地条件から、サスペンスドラマなどのロケ地にもよく利用される。

外部リンク

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