大國魂神社 (いわき市)

いわき市の大國魂神社（おおくにたまじんじゃ）は、福島県いわき市にある神社。近くには甲塚古墳がある。式内小社、旧社格は県社。

歴史

社伝によれば、桓武天皇の延暦年間、征夷大将軍坂上田村麻呂が勅を奉じて東夷を征伐したとき、当地を通過し一古祠の甚だ荒蕪してあるを見、これをこの地の人に問い、はじめて大国魂神社なるを知り、勝戦を祈り、幾ばくももなくして賊平らいだために大社を築造して奉賽されたという。その後延喜式内社となり、当地方の代々の領主たちの崇敬も厚く、江戸時代には磐城平藩主であった内藤氏や安藤氏により神輿の寄進、文書の確定および社殿の造営などが次々になされた。

基本データ

• 祭神：大己貴命・事代主命・少彦名命
• 鎮座地：いわき市平菅波字宮前54
• 祭事：

文化財

• 国魂文書（福島県指定重要文化財）

  鎌倉時代から南北朝時代の古文書。飯野文書とともに中世の重要史料である。中でも、北畠顕家、足利尊氏の袖判のある文書や岩城氏の始祖を知る「古系図」は極めて重要である。

交通

• 常磐線いわき駅より、新常磐交通夏井経由西原行バスで「大国魂神社」バス停下車
• 国道6号常磐バイパスと福島県道229号甲塚古墳線との立体交差から車で1分

関連項目

• 飯野八幡宮
• 平 (いわき市)

外部リンク

• 大国魂神社（※公式HPではないが、縁起が詳しい）
• 大国魂神社 - 福島県フィールドワーク（福島県の町並みと歴史建築）