大分川

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ファイル:Oita River from Funai Ohashi.jpg
府内大橋から下流側を見る

大分川(おおいたがわ)は、大分県中部を流れる大分川水系の本流で、一級河川である。古くは堂尻川寒川とも呼ばれた。

地理

九重連山の東側に位置する由布岳(標高1,584m)の南西麓に発し、南西方向に流れて由布院盆地を貫流した後、次第に向きを変えて概ね東流。下流では大野川とともに大分平野を形成し、大分市市街地を東西に分けながら北流に転じ、別府湾に注ぐ。

歴史

古くは、天平12年(740年)頃までに成立したとされる『豊後国風土記』に記載が見え、年魚()が多く捕れると記されている。

承和15年(848年)には、大分川で白亀が捕獲され、朝廷に献上された。朝廷はこれを大瑞として、承和から嘉祥への改元が行われた(『続日本紀』)[1]

1953年昭和28年)の昭和28年西日本水害では、舞鶴橋が流失し、大分川の氾濫により大分市街地のほとんどが浸水する被害を受けた。この水害を機に支流の芹川に洪水調節用の芹川ダムが建設された。

1967年(昭和42年)に一級河川の指定を受けている[2]

流域の自治体

大分県
由布市大分市

大分川水系全体の流域には、他に別府市竹田市豊後大野市玖珠町九重町が含まれる[2]

主要な支川

上流から下流の順に記す。

主要な派川

主要な橋梁

上流から下流の順に記す。

2016年度の完成をめざし、都市計画道路庄の原佐野線を延伸して、広瀬橋と大分川橋梁(鉄道橋)の間に新たに架橋する事業が進められている。大分川で明磧橋より下流に新たに橋が架けられるのは、高速道路を除くと、1966年に完成した弁天大橋以来、約半世紀ぶりである[4]

ダム

  • 櫟木ダム

なお、大分川ダムは、大分川の本流ではなく、支流の七瀬川に建設されている。

流域の観光地

並行する交通

鉄道

道路

脚注

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外部リンク

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  1. 膳伴公氏(かしわでのとものきみうじ) 連綿と続く古代氏族の系譜 - 大分歴史事典
  2. 2.0 2.1 テンプレート:PDFlink 国土交通省河川局
  3. テンプレート:PDFlink 国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所、2012年4月(天神橋から下流の橋梁の名称等は本資料による)
  4. 大分川架橋に本格着手 庄の原佐野線 大分合同新聞、2012年2月26日