外川駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
|}
ファイル:Choshi Railway Togawa Sta inside.JPG
出札窓口（2012年1月22日撮影）
外川駅（とかわえき）は、千葉県銚子市外川町二丁目にある銚子電気鉄道線の駅。同線の終点。
駅構造
単式ホーム1面1線と機回し線（留置線）1線を有する地上駅。清涼飲料、アイスクリームの自販機有。簡易トイレ有。駅前に銚子電気鉄道直営の有料駐車場有。
- 駅舎は修復を繰り返しながらも開業時より建つ木造平屋建てで、待合室には木製のベンチが並び、夜は白熱電球が点灯する。また、外川集落の案内などが掲示され、ベンチには地元住民手作りの座布団が置かれている。駅員配置駅でもあり、硬券入場券・乗車券、各種鉄道グッズの展示および発売をしている。
- かつて走っていたトロッコ客車「澪つくし号」は、この駅の機回し線で電車の付け替え作業を行なっていた。「澪つくし号」の運行廃止後、機回し線は機回しに使用されることは無くなり、廃車体の解体前の留置場所として使用されている。
駅周辺
駅は漁村である外川の北部に位置している。外川は江戸時代初期に崎山治郎右衛門によって外川漁港とともに同時に開かれたもので、緩い斜面に碁盤の目状に整った区割りがされている。
- 外川漁港
- 本来の用途である漁業基地としての他、沖釣りの遊漁船の基地で、釣り客向け施設が漁港周辺に軒を連ねている。また、銚子海洋研究所では観光客向けにイルカ・クジラ観察、サンセットクルーズ等各種クルージングを実施している。駅より徒歩9分。
- 外川ミニ郷土資料館
- 銚子の魅力を伝えようと、地元の有志によって場所を無償提供、資料を集めて開設された資料館（情報ステーション）。外川の観光地案内や歴史、外川にて上がった貝の標本、地元の小学生の作った壁新聞、銚子電気鉄道線の写真などを展示し、観光パンフレット等を配布する。入場無料。駅より徒歩1分。
- 外川郵便局
- 駅より徒歩1分。風景印有。
- 屏風ヶ浦
- およそ10km続く断崖絶壁の海岸で、東洋のドーバーとしても知られる景勝地。駅より徒歩20分。
- 銚子マリーナ
- ヨットなどのプレジャーボートの寄港施設だが、プロムナード、海浜公園、海水浴場も併設している。毎年6月には全日本ジェットスポーツ大会、7月にはきんめだいまつりなどイベントも盛んに行われている。駅より徒歩25分。
- 銚子マリーナ駐車場
- 志村&所の戦うお正月2013 (2013年1月1日放送)「ペーパードライバー対決」第2チェックポイント愛車脱出パズルゲームのロケ地。
- 渡海神社
- 創祀は709年（和銅2年）と言われる古社。祭神は大綿津見神と猿田彦命。境内の森は学術上貴重な極相林の森であり、県指定の天然記念物となっている。駅より徒歩18分。
- 犬岩・千騎ヶ岩
- 源義経伝説の残る奇岩の景勝地。
- 大杉神社
- 境内には外川の開祖、崎山治郎右衛門の顕彰碑と、源俊頼の歌碑が立っている。駅より徒歩7分。
- 長崎鼻・長崎海水浴場
- 銚子市最南端の岬と関東地方最東端の海水浴場。付近は磯遊びスポット、磯釣りのポイントでもある。沖に見える岩、宝満（ほうまん）は、九郎判官義経の判官（ほうがん）がなまったものと言われ、仰向けに寝そべった男の人のように見える。また、富士山の見える地上における最東遠地であり、冬場は天候等の状況が良ければ、富士山に沈む夕日（ダイヤモンド富士）を眺める事もできる。駅より徒歩8分。
バス路線
| のりば | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 外川車庫 | 外川線 | 犬吠・愛宕町4丁目・陣屋町 | 銚子駅 | 千葉交タクシー |
その他
古い駅舎を持つ当駅は、多くの作品のロケ地やモチーフとなっている。
- NHKの朝の連続テレビ小説『澪つくし』のロケ地となり、そのことを伝える看板が駅前に立っている。また、テレビドラマ『演歌の女王』、『ラスト・フレンズ』や、DVDドラマ『鉄道物語3』、堀江由衣の7thシングルCD『Days』のプロモーションビデオなどに使用された。
- コンセプトCDアルバム『Precious Road -わたしだけの地図-』の5曲目『郷愁』のイメージイラストに使用されており、このイラストを基にした駅スタンプが設置されている。
- トミーテック「建物コレクション」第8弾の「駅A」は、銚子電気鉄道の協力を得て当駅をモチーフとしている。
利用状況
1日平均乗車人員 209人（2010年度）
近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。
| 年度 | 一日平均 乗車人員 |
|---|---|
| 2007年 | 150 [1] |
| 2008年 | 242 [2] |
| 2009年 | 232 [3] |
| 2010年 | 209 [4] |
歴史
- 1923年（大正12年）7月5日 - 銚子鉄道により開業。
- 1945年（昭和20年）7月20日 - 空襲の被害に遭い運転休止。
- 1945年（昭和20年）12月3日 - 運転再開。
- 1948年（昭和23年）8月20日 - 社名変更により、銚子電気鉄道の駅となる。
- 2009年（平成21年）12月 - デハ2000形・クハ2500形運行対応のため、銚子方ホームを延長。
隣の駅
- 銚子電気鉄道
- ■銚子電気鉄道線
- 犬吠駅 - 外川駅
