国士無双

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年7月4日 (金) 16:12時点におけるJUSTICE13 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Otheruseslist テンプレート:特殊文字 国士無双(こくしむそう)とは、麻雀におけるのひとつ。役満。略称は「国士」。別称を十三么九(十三幺九、シーサンヤオチュー)と言いテンプレート:Refnest、その名の通り么九牌13種すべて、すなわち老頭牌(一九牌)6種と字牌7種を1枚ずつ揃え、そのうちのどれか1種を雀頭とした和了形である。

概要

七対子と同じく面子の概念を持たない特殊な役であり、門前役である。4面子1雀頭の形に当てはまらないため、(ローカル役を除けば)高目・安目が存在せず、天和地和人和を除く他の役満と複合することもない。

(例)テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画の聴牌形で、テンプレート:牌画で和了。

役満の中では四暗刻大三元と並び成立させやすい役であるため、多くのプレイヤーが和了または目撃した経験を持つ。配牌にどれくらいの么九牌が含まれているかが成否の最大の要因であり、多ければ多いほどアガリに近い。そのため、九種九牌で流局にできる状況でも敢えて流局にせず国士に向かうといったケースも少なくない。ただし、局の最初から中張牌をバラ切りすることになるため、国士狙いであることは他家に気付かれやすく、中盤過ぎにもなれば少なからず警戒されることになる。

必要となる么九牌を1種類につき1枚でも引ければ良く、和了の成否はツモと展開に掛かっている。しかし、いずれかの么九牌が途中で場に出切ってしまった時や、槓をされた時など、あるいは終盤までテンパイに持ち込めなかった場合等、失敗した時に通常のメンツ手に移行するのがほとんど無理というリスクがある。ただし、他家がリーチをかけてきたような場合、国士を諦めればベタオリをしやすいという点はメリットであると言える。

テンパイ形は牌理上157種類に限定されるが[1]、これは2種類に大別できる。上の例のように既に雀頭ができている場合は、足りない1種のみを待つ形になる。これとは別に、13枚の么九牌が全種類手牌に揃っている場合は、雀頭を待つ13面待ちとなる(後述)。大抵の場合1種待ちのテンパイとなるが、この場合は最大1種4牌待ちとなる。なお、この待ちに正式な名称はなく[2][注 1]「国士無双○○待ち」「国士○○待ち」と呼ばれる(○○には「發」「一索」などの足りない牌の名称が入る)。また、この役は日本麻雀において字牌のラス牌(既に場に3枚出て1枚しか残っていない牌)で和了できる唯一の役であり、絶対安全と思われる4枚目の牌での和了に驚かれることもある。

暗槓の槍槓

通常のメンツ手の場合、暗槓に対しロンを宣言することはできない。しかし国士無双の1面待ちに限り例外的に、暗槓でも槍槓のロン和了を認めるルールになっている場合がある[3]。それほど頻発する事例ではないが、事前に確認しておくのが望ましい。

(例)テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画の聴牌形で、他家のテンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画でロン和了。

なお、13面待ちの場合は和了牌をすべて自分の手に1枚ずつ揃えている状態のため、他家の暗槓および加槓はありえない。

テンプレート:Anchors

国士無双十三面待ち

ごくごく稀に、テンパイまで么九牌の対子が1つもできず、13面待ちのテンパイになることがある。すべて1枚ずつ揃った状態でのテンパイ形は、最後に雀頭となる牌を待つ単騎待ちの形となり、13種どれでもあがれる多面張となる。この場合は最大13種39牌待ちとなる。これを通称「国士無双十三面」「国士無双十三面待ち」「国士無双十三面張」「純正国士無双[4]」という。

テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画テンプレート:牌画 の聴牌形で、どの么九牌でも和了が可能。

九蓮宝燈9面待ち(純正九蓮宝燈)と同様、国士13面待ちをダブル役満とするルールもある。かつてはこの13面待ちのみが役満扱いとされていた(当初は配牌時点、後に手作りも可)[5][6]。また、あまり一般的ではないが配牌時に完成していたものを十三龍門(シーサンロンメン)と呼んでいる場合もある[7]。龍門とは登龍門の龍門と同じ意味。

国士13面待ちをダブル役満とする場合、通常の国士1面待ちテンパイからのツモあがりを一旦蹴り、フリテン13面待ちに受けかえる手もある。次のツモ牌が么九牌である確率は概算で34分の13であり、残り巡目が多ければ多いほど期待値は高くなる。もちろん么九牌をツモれないまま他家があがったり、流局したりするリスクはある。なお、フリテンのない純粋な13面待ちのみをダブル役満とするルールになっていることもあり、その場合は最初のツモ和了を蹴ってフリテンに受けても全く意味が無い。

現物以外でのフリテンロン和了

通常、フリテン時にロン和了を宣言することはできない。しかし、国士のロン和了に関する例外として、フリテンの13面待ちの時に現物以外の牌ならばロン和了を認めるルールがかつて存在した[5]。しかし現在はこの取り決めは廃れており、わざわざ「フリテン13面待ちのロン和了は不可」と但し書きしてあるルールブック・ルールページもある[8][9][10][11][12][13][14][15][16]

なお、1面待ちの場合は和了牌が1種類しか存在しないため、現物以外でのフリテン和了はありえない。従って、前述の「暗槓の槍槓」が1面待ちに対する特例、「現物以外でのフリテンロン和了」が13面待ちに対する特例であるといえる。

国士無双に関する細目ルールの採用状況

  • ルールの列のソートボタンで元の順序に戻る。
ルール 種別 13面待ち 13面の 暗槓の槍槓 備考/細目 出典
振聴ロン
テンプレート:Display none東風荘 ネット麻雀 ダブル役満 不可 ロンできる [10]
テンプレート:Display none雀賢荘 ネット麻雀 シングル役満 言及なし 言及なし フリテンに関しては「捨牌にアガリ形を構成できる牌がある場合はロンアガリ不可」との但し書きあり [17]
テンプレート:Display noneハンゲーム麻雀4 ネット麻雀 ダブル役満 不可 不可 [11]
テンプレート:Display noneMaru-Jan ネット麻雀 ダブル役満 不可 ロンできる [12]
テンプレート:Display noneロン2 ネット麻雀 シングル役満 不可 ロンできる [13]
テンプレート:Display none天鳳 ネット麻雀 シングル役満 不可 不可 [14]
テンプレート:Display none雀バト ネット麻雀 シングル役満 言及なし ロンできる 注記に「フリテンはツモ以外のアガリは出来ない」との但し書きあり。2012年2月29日にサービス終了。 [18]
テンプレート:Display none闘牌王 ネット麻雀 ダブル役満 言及なし 不可 「国士の特例はなし」との但し書きあり [19]
テンプレート:Display none雀龍門3 ネット麻雀 ダブル役満 不可 ロンできる [15]
テンプレート:Display none麻雀格闘倶楽部 アーケード麻雀 ダブル役満 不可 ロンできる [20]
テンプレート:Display noneセガ MJ4 evo
セガ MJ5
アーケード麻雀 シングル役満 不可 ロンできる MJ.NET上におけるアガリ役としては通常の国士と区別して記録される [16][21]

名称の由来その他

もともとの名称は十三么九(十三幺九、シーサンヤオチュー)で、国士無双は雅名である。「国士」はその国の中で最も優れている人物、「無双」は並ぶ者のない意味を指す。語の出典は史記、淮陰侯列伝。語源は、前漢の高祖劉邦に仕えた韓信の才能を、「国に二人といない、得難い人材」と讃えた言葉であるといわれる。ルール本によっては、国士無双を「国士無双(十三么九)」と紹介している書物もある。なお、本家中国麻雀では「十三么」という名称になっており、元々の名称を引き継いでいる。また、英語圏でも「Thirteen Orphans(13人の孤児)」という名称になっており[22]、「十三」の部分が訳出に関わっている。ちなみにGoogle翻訳で、「国士無双」を英語に訳すと、「Thirteen Orphans」と表示される。逆も同じ。

ヤオの漢字について

「十三ヤオ九」の「ヤオ」は幺の異体字で、「么」(公の2画目を取った字。数値文字参照 么)である。この文字はJIS X 0208に含まれていないが、JIS X 0213には含まれており、2-1-10の符号位置を与えられている。すべての日本語環境で表示できるわけではないので、記事名および記事中ではカタカナを用いていることがある。

歴史

国士無双はもともと十三么九と呼ばれていたことは前述したが、もともとの定義も現在のものとはかなり異なっていた。

まず、十三么九と十三不搭は同根の役であるとされ[23]、双方とも配牌13枚で刻子槓子順子対子搭子が一切ない状態で、十三么九のみすべて么九牌であるという条件が付加された[5][6][24]。この条件を満たした場合のみ和了ることができ、第1ツモを行う必要はなく、雀頭も必要なかった[25]。後に雀頭が必要とされたが、これもチー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内の13面単騎待ちに限られた。もちろんこの時点では、天和・地和・人和とは複合しなかった。さらにその後、十三么九に限り、第2巡目以降の和了が認められたが、それでも待ちは13面単騎待ちのみであった。そして現在では待ち方も不問となっている。一方の十三不搭に関しては、現在でも第2巡目以降の和了は認められないが、待ち方は不問とされるのが一般的である。

関連役

国士無双のような、4面子1雀頭の形に当てはまらない、いわゆるバラバラ形の役はかつては他にも多く存在した。以下にそれを挙げる。現在の日本麻雀では、国士無双以外のバラバラ形の役が採用されることはほとんどないが、ローカル役として一部採用されている所もある。ルールにもよるが、基本的にはいずれも役満である。また一部の国では現在でも正式採用されている役もある。

十三不搭(十三不塔)
テンプレート:Main
チー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内に、和了牌を除く13牌に刻子・槓子・順子・対子・搭子が一切なく、和了牌でいずれか1種類の雀頭が揃うと成立する[26]。天和・地和とは複合せず[27]、人和・十三么九(国士無双)とも複合しない。一説によれば十三不塔は十三么九の別名で、日本に伝来した際に日本人の誤解釈によって生まれた派生役とも言われている[27][28]
十四不搭(十四不塔、十三不靠、十三無靠)
テンプレート:Main
チー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内に、和了牌を含む14牌に刻子・槓子・順子・対子・塔子が一切ないと成立する。十三不搭と違い、雀頭は不要の完全バラバラ形である[29][30]。天和・地和・人和・七星不靠・全不靠とは複合しない。なお么九牌は13種類しかないため、么九牌のみで十四不搭を完成させることはできない。
七星不靠(七星無靠)
テンプレート:Main
三色の数牌で、それぞれ一四七・二伍八・三六九の筋牌の中から、任意に選んだ6牌と、字牌7種7牌すべて揃えると成立する。雀頭が不要である点は十四不搭と同じだが、この役は手作りも認められており、その点では国士無双に近い役であるといえる。十四不搭・全不靠とは複合しない。本家・中国麻雀では、24点役として正式採用されている。
全不靠(全無靠)
テンプレート:Main
三色の数牌で、それぞれ一四七・二伍八・三六九の筋牌と、字牌7種の中から、任意に選んだ14牌を揃えると成立する。七星不靠と同様、雀頭は不要で、手作りも認められている。七星不靠が字牌をすべて揃えなければならないのに対し、全不靠はその必要はない。十四不搭・七星不靠とは複合しない。本家・中国麻雀では、12点役として正式採用されている。
組合竜
テンプレート:Main
三色の数牌で、それぞれ一四七・二伍八・三六九の筋牌をすべて揃えると成立する。七星不靠・全不靠と同様、手作りも認められている。バラバラ形の役の中では唯一の部分役であり、4面子1雀頭の定義に含まれる[31]。組合竜以外の部分には一切の制限がなく、鳴くこともできる。本家・中国麻雀では、12点役として正式採用されている。また組合竜以外の部分を任意に選んだ字牌5種5牌で揃えると、上記の全不靠と複合し、24点となる。

十三不搭や十四不搭は、純粋な第1巡目以内の和了を条件としており、使用する牌の種類に条件を加えた代わりに、第二巡目以降の和了を認めたのが、十三么九(国士無双)や七星不靠などといえる。また搭子さえもないバラバラ形というわけではないが、面子の概念を無視した(七対子形は別)ローカル役に南北戦争がある。

脚注

注釈

テンプレート:Reflist

出典

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:麻雀の役
  1. 足りない牌種13種 x 雀頭を取りうる牌種12種 = 156種類、これに十三面待ちの1種類を加えて計157種類。
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite book例えばこのルールブックでは、p74-p75、「国士無双に限り、暗カンでもチャンカンできるとするルールもあります」という形で言及されている。なお新報知ルールは暗カンのチャンカンを認めていない。
  4. テンプレート:Cite webこのサイトではフリテンであるか否かに関わらず13面待ちを純正国士と呼んでいるが、巷間の語の用例ではフリテンではない13面待ちのみを純正国士とする場合もあるようである。
  5. 5.0 5.1 5.2 テンプレート:Cite web
  6. 6.0 6.1 テンプレート:Cite bookp74、「十三不搭の特殊なものが十三么九(国士無双)であり、この特殊形に限り、2巡目以降でもアガれるようになりました」とある。
  7. テンプレート:Cite book1970年代に制定・発表された傍流のルール体系を基調とするこのルールブックでは、「天和/地和/人和と複合している国士無双」を「十三龍門」という名称で「五倍額満貫」と規定している (p134-135)。五倍額満貫は標準的なルールにおける役満の1.25倍の点数に相当し、このルールブックで五倍額満貫に規定されているのは十三龍門と九蓮宝燈の2役のみである。なお、新現代ルールでは十三么九の1面待ちと13面待ちを区別せず、両方とも同じ三倍額満貫に規定している (p124-p125/p219)。
  8. テンプレート:Cite bookp114。(フリテン13面待ちの時のロン和了については)「フリテン規定が優先し、ツモ和了しかできない」と明記されている。
  9. テンプレート:Cite bookp219に「これが特殊な変態的満貫役だからといって、振聴のロン和りなどを認めることもいけない(原文ママ)」と明記されており、昭和50年代に発行されたルールブックにおいて既に「フリテン13面のロン和了は不可」とされている。
  10. 10.0 10.1 テンプレート:Cite web
  11. 11.0 11.1 テンプレート:Cite web「国士無双に振聴、搶槓の特別扱いはありません」と記されている。
  12. 12.0 12.1 テンプレート:Cite web
  13. 13.0 13.1 テンプレート:Cite web
  14. 14.0 14.1 テンプレート:Cite web
  15. 15.0 15.1 テンプレート:Cite web
  16. 16.0 16.1 テンプレート:Cite web
  17. テンプレート:Cite web
  18. テンプレート:Cite web「オンライン麻雀 雀バト」は、2011年8月31日[1]にサービス終了した前身「近代麻雀オンラインバトル」のルールをそのまま引き継いでいる。
  19. テンプレート:Cite web
  20. テンプレート:Cite web
  21. テンプレート:Cite web
    テンプレート:Cite web
    ただしMJ5のルールページにはフリテン国士十三面の例外規定についての言及はナシ。
  22. テンプレート:Cite webヨーロッパで開催されている日本式リーチ麻雀の国際大会の公式ルール。p19、4.2.5 Yakuman の節参照。
  23. テンプレート:Cite web
  24. テンプレート:Cite web
  25. テンプレート:Cite web
  26. 横山竜介大村元『麻雀シリーズ3 わたしにもわかる マージャン役と点数の数え方』 西東社、1980年 p73 ただし、ローカル役ではなく、正規役として紹介されている。また、既に雀頭が完成していて、和了牌含めた14牌が十三不搭と同じ状態になっている役を「準十三不搭」として紹介している(こちらも役満)。
  27. 27.0 27.1 テンプレート:Cite bookp216。
  28. 馬場裕一片山まさゆき桜井章一 共著)『答えてバビィ - 1卓に1冊!!麻雀もめごと和睦の書』 竹書房、1996年 ISBN 9784812401880、pp102-104
  29. テンプレート:Cite web
  30. 東京雀豪倶楽部 『麻雀の鉄人』 リヨン社、1995年、ISBN 9784576950129
  31. 本家・中国麻雀では、特殊順子として認められており、数牌のみであれば平和も複合する。


引用エラー: 「注」という名前のグループの <ref> タグがありますが、対応する <references group="注"/> タグが見つからない、または閉じる </ref> タグがありません